鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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レイブンズ·ネストを見る目が悪くなりつつありつつ中、アメリカに住む子供から緊急の依頼が入る。
"依頼"とは、誰のためなのか···?


第15話 依頼は誰のため(ver2.0)

武龍、青葉、ラングレー、赤城、五十鈴、大潮の6人はストークDによって大気圏から作戦エリアに向かう。

 

赤城「子供からの依頼ということですけど、信憑性は?」

 

瑞希《情報を集めたところ、確かに依頼主の町は襲撃されています。それに、子供と言えど1人の個人的な依頼ですから》

 

武龍「なるほど、そりゃ良い」

 

作戦エリアに近づくと、ノスラインのあちこちで火の手が上がっているのが見える。

 

瑞希《作戦エリア到達!総員投下、作戦開始!》

 

曇り空の下···6人がそれぞれ投下されていき、武龍は最後に投下される。

今回の武龍の装備している機甲兵装はレオであり、両手の武器を握り直し、進んでいく。

 

瑞希《付近に量産型多数!大潮と五十鈴は依頼主の保護を優先し、残りは量産型及びテロリストを排除してください!》

 

電話を逆探知して入手した住所に五十鈴と大潮は向かい、武龍達は散開していく。

確認されている量産型はS1型、L1型、K1型、K2型の4種類である。

 

 

 

武龍は壁を蹴ってL1型の上方に回り込むと、左手のショットガンを撃ってL1型を大きくよろけさせ、ブーストの加速を利用した蹴りでL1型の頭を破壊する。

 

武龍は更に、別のL1型に右手のバトルライフルを撃ち込んで撃破し、集まってきた4機の内、中心の2機に小型ミサイルをロックオンして発射し、両側の2機にはバトルライフルとショットガンを向け、小型ミサイルの着弾と共に両手の武器を撃ち込んで撃破する。

 

そして、見つけたテロリストはあえて殺さずに最低限の威力の蹴りで無力化していく···

 

テロリストA

「なっ、なんだあいつは!?」

 

テロリストB

「ば、化け物か!?」

 

青葉、赤城、ラングレーは固まって行動し、ラングレーは逃げている民間人を援護し、赤城は量産型の艦載機を撃墜していき、量産型を発見しつつ撃破していく。

青葉は赤城とラングレーに接近しようとする敵を排除している。

 

ラングレー「あのテロリスト、民家に火炎放射器使ってるぞ!」

 

赤城「ここを徹底的に破壊するつもりでしょうね···」

 

青葉「こんなの、酷すぎます!」

 

 

 

 

 

そして五十鈴と大潮はジョニーのいる家に辿り着き、周囲の安全を確認してから中に入る。

 

五十鈴「屋根裏部屋の近くまで来たわ」

 

瑞希《了解です。ジョニー君、助けが来ましたよ!》

 

すると屋根裏部屋の扉が開き、不安そうな表情をした金髪の少年が顔を出す。

 

五十鈴「あなたがジョニー君ね?」

 

大潮「助けに来ましたよ!」

 

ジョニーは途端に泣き出し、五十鈴に抱きつく。五十鈴はジョニーの頭を撫でながら大潮にアイコンタクトをする。

大潮は頷き、周囲を警戒する。

 

五十鈴「よしよし、怖かったわね。だけどもう少しの辛抱よ、これから私達があなたを避難させるから」

 

ジョニー「うん···ありがとう!」

 

瑞希《では武龍、3人の通るルート上の敵を排除してください》

 

武龍《了解、俺はもう近くにいる》

 

ラングレー《他の民間人の避難はもうほとんど終わってるぜ!》

 

 

 

 

 

雨が降り始め、武龍達がジョニーの護衛をしている最中、テロリスト達の様子に変化があった。

テロリスト達の臨時司令部の前に、大型のトレーラーが停まる。

 

テロリストのリーダー

「我々の目的は世界の終焉···しかしあの傭兵が邪魔をしてくることなど想定内だ!」

 

トレーラーの扉が開き、中から重武装の量産型が4機現れる。

 

テロリストのリーダー

「しかし我らの新たな力、『J型』をもって、あの傭兵は葬られるのだ!」

 

 

 

 

 

五十鈴と大潮がジョニーを連れて避難用ルートを進んでいる。五十鈴が前に、大潮はジョニーの後ろに位置取り、進んでいく。

すると前方に見たことの無い量産型···J型が現れる。

 

五十鈴「なっ!?」

 

J型は全身の装甲が分厚くなっており、体を覆う部位も増えている。また、右腕には『20cm連装砲』、左腕には『25mm単装機銃』、右背部に『30cm単装砲』、左背部に『20cmミサイル』を装備している。

 

瑞希《新型!?》

 

J型達は一斉に攻撃し、五十鈴達は路地裏に隠れる。しかし五十鈴は砲撃を受けてしまい、被弾した右腕を押さえる。

 

五十鈴「ぐうっ!」

 

ジョニー「だ、大丈夫!?」

 

五十鈴「このくらい、大丈夫よ···!」

 

すると、五十鈴達の後方に何かが着地する音がする。五十鈴達が振り向くと、武龍が立っていた。

 

武龍「皆、後は任せろ!」

 

そう言って武龍は壁を蹴ってジョニーの上を飛び越えていく。

 

ジョニー「·····ヒーロー···!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

推奨BGM『Dirty Worker』(ACVDより)

 

 

 

武龍は正面ではなく上方からJ型達の前に飛び出、バトルライフルを撃ち込む。バトルライフルは1機のJ型のミサイルに着弾し、誘爆を起こす。

 

武龍は一瞬だけ急加速する『クイックブースト(以下QB)』を右側へ向けて行い、J型の砲撃を回避する。

そして壁を蹴ると共にQBし、J型に急接近する。接近した武龍は、至近距離からショットガンを別のJ型の頭部に撃ち込む。

 

至近距離からショットガンの散弾を受けたJ型の頭部装甲は破壊され、感情の無い顔が露になる。

他のJ型からの砲撃を武龍は空中でのブーストを切ることにより回避し、着地と共に旋回してバトルライフルとショットガンを撃ち込む。

 

J型達は背部のブーストを吹かしてジャンプしつつ距離を取り、それぞれ別の武装で攻撃してくる。

 

武龍(こいつら···機甲兵装を真似てやがる!)

 

武龍はJ型の側面に回り込むように動きつつ、バトルライフルとショットガンを撃ち込んでいく。しかしこれまでの量産型より遥かに硬く、すぐには倒せない。

 

そのため、武龍は右手の武装をバトルライフルからレーザーブレードに切り替え、左右にQBしつつ接近する。

そしてJ型の懐に潜り込んだ武龍は、レーザーブレードでJ型を袈裟に斬り裂く。

 

雨の中、爆発したJ型の炎に照らされた武龍の機甲兵装、レオは輝いて見える。

 

武龍はQBの加速を利用した蹴りを最も近いJ型に打ち込み、それを受けたJ型は吹っ飛ぶ。

そしてそのJ型の右隣にいた別のJ型を、武龍はレーザーブレードで上から真っ二つに斬り裂く。

 

しかし、タイミング良く放たれた別のJ型の30cm単装砲の砲弾は武龍の左胸に命中する。

 

武龍「ぐっ!」

 

武龍は再び壁を蹴ってJ型の上方に回り込み、ショットガンを撃ち込んで怯ませる。そしてレーザーブレードで薙ぎ払うように斬り裂く。

 

残るJ型は1機。

武龍は左から前へと連続でQBをし、レーザーブレードからバトルライフルに切り替えつつ、J型の20cm連装砲にショットガンを撃ち込んで誘爆させる。

 

誘爆により怯んだ隙に、バトルライフルとショットガンを交互に撃ち込んでいく。そして追撃に放った小型ミサイルがトドメとなり、最後のJ型は爆散する。

 

武龍「ふう、これで終わりか···さて、五十鈴達の所へ行かないとな」

 

武龍はブーストを最大まで吹かして五十鈴達の所へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、五十鈴と大潮はジョニーを安全圏まで送り届け、武龍と合流して量産型を排除し終えると、陸軍と陸軍の量産型(S1型4、M2型2)が武龍達の元へやって来た。

 

陸軍兵士「君達が、レイブンズ·ネストの戦闘員か?」

 

武龍「まあ、そうなるな」

 

陸軍兵士「まずは協力に感謝する。だが···」

 

青葉「協力?私達はそんなことしたつもりはないですよ?」

 

大潮「個人的な依頼があったので、来ただけです」

 

陸軍兵士「そうか···だが、武力介入は認められない。一緒に来てもらうぞ」

 

陸軍兵士は表情を変えずに言う。

 

武龍「嫌だと言ったら?」

 

陸軍兵士「この場で戦闘になる」

 

その言葉と共に、他の陸軍兵士と量産型が武器を構える。

 

武龍「···そっちはお前を含めた人間が4人、量産型は6機。本気で勝てると思ってるのか?それが解らない程能無しじゃないだろ?」

 

陸軍兵士は黙り込む。

武龍達はそのまま回収予定ポイントまで行き、帰還した。

 

その後マスコミは『レイヴンズ·ネストがアメリカに協力した』と報道したが、アンの手により即座に取り下げられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしこの頃から、レイブンズ·ネストの依頼を受ける基準についての疑問が世間では出始め、様々な考察がなされていた···

 

『金のため』『ヒーロー気取り』『名声のため』『戦争を楽しむため』あるいは『世界征服のため』など···

 

アン「フフフッ、やっぱり人間は愚かですねぇ···そんな幼稚な考察が大半···でも、やはりほんの一握りは近い考察をしていますね···」

 

その考察は···

 

 

 

『戦争を終わらせたい』

 

 

 

草薙「まあ、正確には少し違いますがね···」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、他のAF達は新型の登場に疑念を抱いていた。

 

ピス「あの新型、明らかに機甲兵装を模したものでしたね」

 

ラン「ああ。それに···」

 

リプ「あんな新型、なんでテロリストが持ってたのだ?」

 

ジュリアス「それも、あのテロリストは人類解放軍や深淵教とも違うようだしな」

 

ソラ「あれだけの量産型に、新型···間違いなく資本が関わっているはずよ」

 

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

感想やご指摘も受け付けておりますので、どしどし送ってください!

●J型
アリオール社の新型の量産型艦娘。
髪の毛は刈られ、スキンヘッドになっている。

武装は右腕に20cm連装砲、左腕に25mm単装機銃、右背部に30cm単装砲、左背部に20cmミサイルを装備している。

機甲兵装を模し、対機甲兵装を目的とした試作機でもあるが、なぜテロリストの手に渡っていたかは不明である。

●クイックブースト
瞬間的に急加速し、回避や接近を行うことができる。しかし通常のブーストよりエネルギーを消費するため、長時間の連続使用はできない。
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