鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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プエロラリアでの1件の後、周辺も少し落ち着いてきたレイヴンズ·ネストに、艦娘からの依頼が舞い込んでくる。


第16話 艦娘からの依頼(ver2.0)

プエロラリアでの1件の後、武龍達の元にあまり依頼は入ってこなかった。

代わりに武龍達への妨害も減り、周辺は落ち着いてきた。そのため、ゆっくり過ごす時間も増えていた。

 

その日は武龍はラングレーと最近買ったゲームで対戦しており、互角の戦いをしていた。

しかしその頃、北上は草薙に工廠に呼び出されていた。

 

草薙「来ましたね。早速、これを見てください」

 

作業台の上には灰色の布を被せられた何かがあり、草薙が布を取ると、そこには新調された雷撃兵装があった。

 

北上「これ、もしかして私の!?」

 

草薙「はい、そうです。最近は地上戦が増えたため、雷撃戦を得意とするあなたが活躍できる依頼が減っていました」

 

雷撃兵装につけられている魚雷の後方はブースターとなっている。

 

草薙「そのため、魚雷をミサイルにして発射管もそれ用のものに変更しました。訓練こそ必要ですが、これであなたは地上戦にも対応できるようになりましたよ」

 

北上「ありがとう、これで活躍できるよ!じゃあ早速練習してくるよ~!」

 

北上はガッツポーズをし、雷撃兵装を装備すると演習場に向かった。

その様子を草薙と工廠妖精は微笑んで見守っていた。

 

 

 

そして3日後、とある依頼が舞い込んでくる──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

依頼主:金剛型戦艦 霧島(中国海軍所属)

 

目標:中国からの脱出支援

 

作戦開始時刻:01:30

 

報酬:1000000円

 

備考:脱出する艦娘のリスト

  戦艦『霧島』、軽空母『鳳翔』、駆逐艦『曙』、『時雨』、『夕立』、海防艦『大東』

 

中国からの脱出の支援をお願いします。

 

私達は以前日本から中国に移籍となった艦隊なのですが、あまりにも扱いが酷く、日常的な暴力やセクハラにあっていました。そのため、脱出することを決意しました。

脱出後は証拠を日本の海軍に提出するつもりです。

 

報酬は少ないと思いますが、どうかお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の依頼は迷うこと無く受注し、作戦エリアの海域に向かった。その海域にストークCを待機させ、武龍はフォクスアイを装備してストークCの1km前方で待機、赤城と陸奥はストークの近くで待機。青葉、北上、五十鈴の3人は先行して霧島達の元へ向かった。

 

蛟《ストークの周辺に異常はありません·····青葉、及び目標艦隊を確認!どうやら中国の艦隊に終われている模様!陸奥は右斜め前方に移動し、砲撃開始。武龍はそのまま待機してください!》

 

青葉「皆さん!見えてきました!もうすぐですよ!」

 

五十鈴「ホントしつこいわね!」

 

青葉達を追いかけている12機のS1型の内、最前にいるS1型に陸奥の砲撃が命中、頭部を失ったS1型はそのまま自爆する。

更に赤城の戦闘機がS1型の後方にいるK1型とK2型の敵艦載機と交戦し、目標艦隊への爆撃を防ぐ。

 

しかしそれでも追いつこうとするS1型に対し、振り返った北上がミサイルを放つ。

マルチロックされたミサイルはS1型5機をまとめて撃破する。

 

蛟《武龍!今です!》

 

武龍「了解!」

 

青葉「後は頼みます!」

 

武龍は青葉達と入れ替わるようにして前に出て、攻撃を開始する。

目標艦隊を収容したストークCは飛び立ち、レイヴンズ·ネストの拠点へと向かう。

 

武龍はカラサワとグレネードライフルを交互に撃ち、4機のS1型を撃破し、陸奥と赤城も量産型を撃破していく。

そして武龍達は量産型を全滅させ、回収ポイントまで撤退する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、目標艦隊はレイヴンズ·ネストで一時的に預かり、ベスが日本海軍に掛け合う。

その間に目標艦隊には入渠してもらい、基本的に自由に過ごさせることにした。

 

青葉「皆さん、私は隣の部屋にいますので、困ったことがあったらすぐに言ってください」

 

霧島「ありがとうございます!」

 

部屋の中では曙達が嬉し涙を流しながら笑顔を見せている。それを見て鳳翔と霧島も笑顔になっている。

そして、ラングレーとジュリアスは拠点周囲を警戒していた。

 

 

 

 

 

その頃、ベスは海軍とこの件について掛け合っていた。

 

ベス「では、あなた方に引き渡した後はこちらにその後の情報は渡さないと?」

 

海軍中将《当たり前だ。艦娘の管理はこちらで行う、逆に貴様らの行為を黙認している我々に、感謝してほしいものだ》

 

ベス「···我々が依頼を完遂するのは然るべき処置が行われ、護衛対象の安全が確実となり、それらが全て完遂された時です」

 

海軍中将《ふん、それはお前らのやり方だろう?こちらにはこちらのやり方があるのだ》

 

ベス「これでは話が平行線になるばかりですね···良いでしょう。ではそちらが考えと対応を改めるまで艦娘達はこちらで預かります。また、中国海軍の行いの証拠は"我々のやり方"に従ってばらまく事と致しましょう」

 

海軍中将《おい!それは貴様(ブツッ)》

 

ベスは通信を切り、録音したボイスレコーダーを持って霧島達の所へ向かう。

そして、それを聞いた霧島達はうなだれている···

 

ベス「ご安心を。あなた方は、私達が必ず守ります」

 

曙「それって···依頼だから?依頼だから守るんでしょ!?」

 

ベス「いいえ、依頼だから守るのではありません。あなた方に不当な扱いを行った者達が許せないのです···それに、もし依頼だから守るとしても、依頼は完遂していませんので、守る必要があります」

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜は雨が降り、拠点の浜辺に黒い布で体を隠した6人の艦娘が密かに上陸しようとしたのだが···

 

駆逐艦の艦娘「嘘、でしょ···?」

 

艦娘達の前には高速軽空母水鬼とが立っており、既に艦載機を発艦していた。

 

ラングレー「Hey、何をするつもりだ?」

 

即座に艦娘達は攻撃体勢に入るが、ラングレーの艦載機により次々と損傷していく。

 

駆逐艦の艦娘「ギャアアアアア!痛い!痛いぃぃぃぃ!」

 

軽巡の艦娘「こんなの···聞いてない···」

 

ラングレー「安心しろ。殺しははしない···You達は中国の艦隊か?それとも日本の艦隊か?」

 

倒れていた艦娘の1人が砲撃するが、ラングレーは避けずに爪で砲弾を弾く。

 

ラングレー「さぁ、洗いざらい吐いてもらうぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、中国海軍の日本生まれの艦娘への行いと海軍中将の癒着が世間に晒される事となった。

そして、護衛対象の艦娘達はなんと···

 

草薙「本当に、こちらへ来るのですか?」

 

霧島「既に話し合った結果です!」

 

草薙「では、あなた達を歓迎します。ようこそ、レイヴンズ·ネストへ」

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

北上の戦力強化と艦娘からの依頼、そしてレイヴンズ·ネストの戦力が強化されましたね。
ちなみに、この艦隊の時雨はスリガオの時とは別の時雨です。
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