?「『AL/MI作戦』の再現戦に望む各国とレイブンズ·ネスト···か。その戦いの先に、何が待ってるんだろうね?」
第19話 何が為の戦争か(ver2.0)
依頼主:アメリカ大統領 オズウェル·A·ハモンド
目標:ミッドウェー海域の攻略
作戦開始時刻:15:00
報酬:1000000ドル及び各種資材
まず、先の少将の件を謝罪する。この作戦の後、君達に直接謝罪する機会を与えてほしい···
我々は国民に希望を持たせねばならない···それは各国も同じなはずだ。そのために我々は団結し、この再現戦に勝利しなければならない!
だから力を貸してくれ。君達の力が必要なのだ!
武龍、青葉、北上、ラングレー、赤城、陸奥の6人はストークCに乗って味方艦隊との集合地点に向かう。
武龍「俺達が担当するのはMI海域か···」
瑞希《そうですね。今一度、気を引き締めて行きましょう》
武龍達が集合地点に向かったのを見届けた草薙は、1人祈っていた。
草薙(今回は嫌な予感がします···砂漠の英雄、『アマジーグ』···どうか武龍達を守ってください)
集合地点に着いた武龍は投下され、味方艦隊と共に進む。
青葉「味方の艦隊も精鋭が揃い踏みですね。一部おかしい艦隊もいますけれど···」
武龍達が担当するのはミッドウェー海域であり、中国とドイツ、アメリカの艦隊が武龍達と共に進むが、アメリカの別動隊の艦隊はハワイ島に向かい、陽動を行うという。
また、AL海域には日本、ロシア、イギリスが向かうそうであり、そちらには時雨、夕立、大潮、曙、霧島、鳳翔の6人が向かった。
そして、それぞれの国から大量の量産型も投入された事もあり、戦力はかつて鉄底海峡の時より桁違いとなっている。
···が、スリガオの時よりマシとはいえ、戦争の順序を守りきれてはいないため、深海棲艦の戦力は増加していると思われる。
進んでいくと、次第に雲行きが怪しくなり、海の色も赤くなってゆく···
瑞希《中国の艦隊···経歴は素晴らしいものですが、あの顔を見るに、おそらく洗脳による機械的な行動の結果でしょう·····皆さん、そろそろMI海域の前線領域に突入します!》
目の前の深海棲艦の数は、武龍達の戦力より少し少ない程度である。しかし深海棲艦の艦隊の旗艦と思われる姫級は、白い長髪とサイドテール、右側頭部に生えた角···そして本体が座っている、左右に飛行甲板の付いた巨大な魚の頭部のような艤装···
ラングレー「『空母棲姫改』···だが、よりによってアイツか···」
推奨BGM『燃え落ちる誇り』
空母棲姫改
「ヒノ カタマリトナッテ···シズンデ シマエ···」
ラングレー「皆気をつけろ!アイツは···」
その空母棲姫改は、これまで確認されている空母棲鬼、空母棲姫、空母棲姫改とも違う雰囲気···まさに歴戦のものだった。その名は···
ラングレー「"オリジナル"だ!」
『空母棲姫改/オリジナル』
空母棲姫改
「シズメ!」
空母棲姫改は尋常ではない量の大量の艦載機を飛ばし、それと同時に他の深海棲艦も攻撃を始める。
コロラド(アメリカ艦隊所属)
「何よあの艦載機の数は!?」
武龍、青葉、北上は前線に突撃し、攻撃を開始する。そしてそれをラングレー、赤城、陸奥が援護する。それに続いて他の艦娘も攻撃を開始していく。
武龍は右手に持ったアサルトライフルを連射するが、それだけで口イ級eliteを撃破する。
武龍(凄い!前の機甲兵装の武器とは桁違いの火力だ!)
続いて武龍は軽巡ホ級flagshipに接近し、左手に持ったショットガンを撃つ。すると一撃で軽巡ホ級flagshipを撃破でき、武龍向けて飛んできた砲弾は右へのQBで回避する。
武龍達により、前線を引っ掻き回された深海棲艦達は混乱するが、上空から空母棲姫改の正確な爆撃が武龍達を襲う。武龍は一旦後退し、空母棲姫改の艦載機にアサルトライフルとショットガンの連射する。
それに乗じてドイツの艦隊が武龍の周囲の深海棲艦に砲撃する。
ビスマルク(ドイツ艦隊所属)
「あなた達だけに任せてられないわ!」
そしてその穴を抜けてアメリカ艦隊が空母棲姫改に砲撃し、全弾直撃する。
しかし空母棲姫改の装甲は想定より厚く、大きなダメージは与えられなかった。
空母棲姫改
「ホウ···ヤルナ」
空母棲姫改の出す艦載機は、数だけでなく練度も非常に高い。そのため、ラングレーや赤城も苦戦を強いられていた。
ラングレー「チクショウ、やるしかねぇか!」
戦いの最中、ラングレーは深海化して戦闘力を上げる。そして接近してきた駆逐イ級flagshipを右手の爪で抉るように斬りつける。
しかし、ラングレーが深海化してもなお空母棲姫改は優勢を保っていた。
武龍の機甲兵装、バルバロイには『プライマルアーマー(以下PA)』と呼ばれるバリアには、実弾に対し高い耐性を持つ。
しかし連続して攻撃を受け続ければ、PAは剥がれてしまう。
それに空母棲姫改は早い段階で気づいており、戦闘機の機銃で武龍のPAを削ると、削った部分に爆撃機を激突させる。
それによってPAは剥がれ、深海棲艦の群れに紛れていた駆逐棲姫が砲撃する。
しかし、バルバロイの機動力は既存の機甲兵装とは桁違いであり、先程空母棲姫改が爆撃機を激突させたのも、かなり難易度が高かったのだ。
空母棲姫改
「チョコマカト!」
空母棲姫改は複数の深海棲艦を武龍の元に向かわせ、最大の驚異と判断した武龍を足止めする。
そこにラングレーが加勢に入る。しかし、ラングレーを視認した中国の艦隊が突然ラングレーに砲撃する。
ラングレー「ガアッ!」
武龍「お前···どういうことだ?」
武龍は驚愕の表情を浮かべ、ラングレーと中国艦隊との間に立つ。
艦娘(中国艦隊所属)
「何って、敵である深海棲艦を攻撃しただけですよ?」
そう言う艦娘の目に、光は無かった。
武龍「こいつは深海化できるだけだ!敵じゃない、味方だ!」
北上が近くの深海棲姫に砲撃しつつラングレーの元に駆け寄り、ラングレーに肩を貸す。
艦娘(中国艦隊所属)
「変な偽善を語らないでください···私達のやり方を否定するなら···」
武龍は横から砲撃され、PAが剥がれていたバルバロイの頭部装甲と通信機器が損傷する。見れば、別の中国所属艦娘が砲口を向けていた。
艦娘A(中国艦隊所属)
「あなた方も敵です」
艦娘B(中国艦隊所属)
「深海棲艦は敵!人類の敵!私達の敵ぃ!」
再び放たれた砲撃をブーストをQTで回避し、北上はラングレーと共に屈んで回避する。しかし中国艦隊の艦娘達は無表情で砲撃してくる。
そこを突いて攻撃してきた深海棲艦の攻撃を艦娘は回避し、返り討ちにする。
北上はその隙にラングレーと共に離脱しようとする。そして、その様子を空母棲姫改は艦載機を通して見ていた。
空母棲姫改「高速軽空母水鬼、カ···ココデ再ビ会ウトハナ」
空母棲姫改は艦載機の一部を中国艦隊の艦娘に向けて飛ばし、北上とラングレーの離脱を援護する。
瑞希《···中国艦隊の提督に聞きます。これはどういうことですか?》
中国所属提督
《·····》
瑞希《答えなさい!》
アメリカ所属提督
《味方に向けて攻撃するとは···貴様、後で覚えていろよ》
ドイツ所属提督
《ツェッペリン、オイゲン、レイブンズ·ネストのあの2人を離脱まで援護しろ》
アメリカの艦隊と青葉は空母棲姫改の攻撃に苦戦していた。接近できたとしても、空母棲姫改の艦載機の攻撃が非常に正確なため、すぐに距離を離されてしまう。
青葉「数は確実に減っています!攻撃を続けましょう!」
しかし、アメリカの艦隊の1人が突然集中的な爆撃を受け、大破する。
それを助けに向かった艦娘も集中的な爆撃を受けてしまう。
空母棲姫改
「ドウダ?悲シイカ?苦シイカ?···ソレガ私達ノ(砲撃音)グフッ!」
いつの間にか回り込んでいた陸奥が砲撃したのだ。更に、最後に残ったM2型も砲撃してくる。
空母棲姫改の護衛の深海棲艦は数を減らし、まともな援護ができなくなっていた。
そして、他の中国所属艦娘が武龍を攻撃しているのを見たアメリカ所属艦娘が···
アメリカ所属艦娘
「Hey!あなた何してるの!?彼は味方よ(砲撃)グハァッ!」
艦娘C(中国所属艦娘)
「深海棲艦は敵···それに味方する者も敵···皆、敵ぃぃぃ!」
その一撃で、そのアメリカ所属艦娘は轟沈してしまう···青葉は血相を変え、辺りを見渡す···深海棲艦の数はかなり減ってきているものの、中国艦隊による味方への攻撃により、戦線は崩壊しつつあった。
瑞希《皆さん!大破した艦娘を連れて撤退してください!これでは戦線が持ちません!》
ビルマルク(ドイツ艦隊所属)
《···こちらドイツ艦隊、撤退するわ》
ドイツ艦隊は北上とラングレーを援護した『グラーフ·ツェッペリン』と『プリンツ·オイゲン』以外は全て中大破してしまっていた。
また、空母棲姫改と直接交戦していたアメリカ艦隊も損害が大きく、撤退せざるを得ない状態だった。
瑞希《中国所属艦隊及びその提督と中国政府には、後で説明してもらいましょう···》
しかし、中国艦隊は引くことなく攻撃を続けている···
北上「もうあの艦隊はダメだよ···それより武龍が危ない!」
北上は武龍に近づく深海棲艦に砲撃しているものの、深海棲艦の攻撃に阻まれてまともな援護ができない。
青葉や赤城も、他の艦娘を逃がすのに手一杯で、武龍の援護ができない。
武龍「俺の事はいい!その様子だと撤退だろ!?こっちは通信機はほぼ壊れちまったが、まだ戦える!後で落ち合おう!」
青葉「くっ···絶対に生きて帰ってください!」
青葉達は仕方なく撤退していく。
青葉(なんで···こんな時に武龍を1人にしなければいけないんですか!)
武龍は目の前の艦娘に至近距離からショットガンを主砲に向けて発射し、更に膝蹴りを額に当てて気絶させる。
そして空母棲姫改を見ると、艤装に大きな損傷を受け、更に艦載機は残り少ない状態になっていた。
随伴の深海棲艦はもうおらず、更なる砲撃により空母棲姫改は艤装の航行能力を失ってしまう。
武龍が空母棲姫改の元へ行く前に空母棲姫改は大破し、艤装にもたれ掛かるように倒れる。
空母棲姫改
「コンナ···所デ···シズム、ワケニハ···(砲撃)グハァッ···(砲撃)···静カナ···海ニ···私、ハ···」
空母棲姫改が涙を流す···それを見た武龍は無言でOBを使って突撃し、空母棲姫改にトドメ刺そうとしていた艦娘にアサルトライフルを連射し、ショットガンで怯ませ、OBの勢いを乗せた飛び蹴りを当てる。
それを見た空母棲姫改は目を見開き、そのまま意識を失った。
武龍「お前ら···こいつを殺りたかったら、俺を殺してから行けぇっ!」
艦娘達は一斉に武龍に砲口を向ける。武龍は空中へ飛び上がり、上空からアサルトライフルとショットガンを撃ち下ろす。
戦艦の艦娘の背部艤装にロケットを撃ち込み戦闘不能にさせ、艦載機はアサルトライフルで発艦させた空母の艦娘ごと薙ぎ払う。
艦娘D(中国艦隊所属)
「我らの歩みを止めようとする者···シズメェッ!」
やがて艦娘達の声が変わり始め、深海棲艦のオーラを纏い始める···
武龍「艦娘から、深海棲艦に···!」
武龍は既に中身は完全に深海棲艦と化した艦娘に散布型ミサイルを放つ。大量の小型ミサイルが面で向かっていき、ほぼ全弾命中する。散布型ミサイルが命中した艦娘は轟沈し、別の艦娘にはアサルトライフルとショットガンを連射して蜂の巣にする。
武龍「おおおおおおっ!」
武龍は全ての艦娘を撃破し、空母棲姫改の元へと歩み寄る。既に自走能力の無くなった艤装が唸り声を上げ、威嚇してくる。
武龍は優しく艤装の頭を撫でる。
艤装「グルァ?」
武龍「俺は君達を助けたい···戦争を終わらせたいだけなんだ···動けるか?」
艤装は武龍を少し見つめ、横に振る。そして武龍に向けてその身を傾ける。ずり落ちてきた空母棲姫改を武龍は受け止める。艤装は武龍をじっと見つめてきている···
武龍「ありがとう···彼女は必ず助ける···君は」
艤装「グルゥ···」
武龍は悟った。もう、どうにもできないのだと···
武龍「···わかった。後は任せろ!」
艤装「グルァ」
武龍にはなぜか、その艤装が笑ったように思えた。艤装が沈んでいくのを見届けた後、武龍はブーストを吹かし、海を航行しようとする。しかし、武龍は疲労により膝を着く。
武龍「チクショウ···こんな時に、疲れが出ちまうなんてよぉ」
それでも武龍は進もうとしたが、目の前に気配を感じて顔を上げる。
目の前には、見たことも聞いたこともない深海棲艦が立っていた。
3つ編みのツインテールの髪に、左頬は抉れて歯と牙が見えている。そして左腰には鞘に納められた刀がある。
武龍「君は···」
そこで武龍は意識を失い、倒れる。しかし不明深海棲艦は武龍と空母棲姫改を両方とも受け止め、担いで航行していく。
その空は、雲1つ無く、清み渡っていた···
読んでくださり、ありがとうございます!
さて、今回はアップデート前と違う部分の多い話となりました。
それに、不明深海棲艦とは何者でしょうか?
また、空母棲姫改/オリジナルなどの詳細は次回に出します。
●アマジーグ
容姿などは不明だが、かつて砂漠の英雄と呼ばれており、とある人物との戦闘で敗北し、撃破された。
バルバロイに搭乗していたが、AMS適正の低さから精神に異常をきたしていたが、己の信念により辛うじて理性を保っていた。