平和を望みし母の遺言
地震の巨人による進撃
不幸と幸福による鉄槌
答えし者による評決
オオガニによる狂攻
日食からの制止
推奨BGM『Spirit of Motherwill』(ACfaより)
イギリスのアリオール社支部から現れた大量の量産型と、イギリス軍所属の艦娘達からの大量の攻撃をピス···マザーウィルは無視しながら攻撃を行っている。
マザーウィルの装甲には誰も傷1つつけることができずにおり、マザーウィルの主砲による攻撃は、一撃でアリオール社支部のビルを破壊する。
マザーウィル「この程度で、私を止められるとでも?」
マザーウィルに接近しようとした艦娘と量産型達に対し、マザーウィルは大量の機銃と垂直ミサイルによる弾幕を形成する。その弾幕はまるで嵐のようであり、次々と艦娘と量産型は撃破されていく。
機銃は1発1発が艦娘の装甲を貫き、機銃を回避しようとしても大量の垂直ミサイルが降り注ぐ。
そしてその砲台は脚部以外の全身に搭載されており、死角は無いと言って良い。
それだけでなく、マザーウィルは6枚の飛行甲板からそれぞれ別の艦載機を発艦させることにより、制空権はほぼ掌握している状態である。
イギリス艦隊所属艦娘
「何よ···あのデタラメな数···」
それもそのはず、マザーウィルの飛行甲板は通常の空母より何倍とあるため、その分大量の艦載機を運用できるからである。
装甲、火力、手数、制空···全てを圧倒するマザーウィルの攻撃により、その場は陥落してしまった。
ほぼ更地も同然となった場所に、悠然と立っていた。
その身と艤装には傷1つ無く、周囲に倒れるのは量産型の残骸と大破して意識を失っている艦娘達である。
しかし、1人だけ意識を保っている艦娘がいた。
イギリス艦隊所属艦娘
「あ、アンタ···この戦争、本気で···終わると思ってる···わけ?」
マザーウィル「終わらせるつもりですよ」
イギリス艦隊所属艦娘
「深海棲艦と···人類が仲良くできるわけ、ない···じゃない···」
そこまで言うと、その艦娘は意識を失った。マザーウィルは空を見上げながら呟いた。
マザーウィル「例え遠くても、成し遂げてみせましょう···」
推奨BGM『Vulture』(ACVより)
カブラカンはグラインドブレードを前に突き出して突撃する。グラインドブレードに当たった量産型は次々と粉々になっていき、艦娘達よりも速い機動力に、艦娘達は圧倒されている。
更に、左腕と背部艤装の下部にはショットガン兼小型ミサイル発射装置を備えており、接近されるだけで驚異となっている。
しかも装甲はマザーウィルと同じく艦娘の攻撃を受け付けないため、艦娘と量産型達は為す統べなく撃破されていく。
カブラカン「ほらほらどうしたぁ!?」
すると、アリオール社支部の社員は整備が完了していない量産型まで出撃させていく。
カブラカン「おっ、そう来たか···なら、そろそろ"アレ"やるか」
カブラカンは突如動きを止めると、背部艤装の左右の装甲板をパージする。そしてその内側は4つの装置に分かれており、その外側が左右に倒る。
すると、そこから大量の自律兵器が射出されていく。
中国艦隊所属艦娘
「な、何よあの数!?」
黒く、三角形の頭部にブースターと一体化した胴体、そしてライフルと一体化した両腕と、簡素な造りをしているがその数は圧倒的だった。
全ての敵を撃破したカブラカンは自律兵器を回収し、パージした装甲板はリ級eliteに持たせて撤退しようとする。
しかし、自律兵器にVって艤装を破壊された艦娘が、ボロボロになりながらもカブラカンに石を投げる。
カブラカン「···アタシにも、アンタにも、艤装つけた状態では石くらい効かないの判ってるだろ?」
中国艦隊所属艦娘
「許、せない···のよ···私だって、世界を救いたかった···なのに、なんでアンタみたいなのが···」
カブラカン「なら···目を閉じなきゃ良かっただろ?この国が裏で何をしてたかなんて解ってたろ?世界を救いたいなら、なんで目を閉じた?」
中国艦隊所属艦娘
「あ···あ···うわぁぁぁぁぁ!」
艦娘はカブラカンに向かって駆けていき、効かないと判っていながらも、弱っている拳でカブラカンの胸を叩く。言葉にならない声を上げながら、艦娘はカブラカンを叩く。
そして···カブラカンは艦娘をそっと抱き締めた。
推奨BGM『深海棲艦拠る紅の海』
蛟は大量の艦載機を駆使しつつ、砲撃を加えていく。鎮守府の艦娘と量産型が次々と撃破されていく中、ギリギリのところで接近に成功した艦娘がいた。
しかし蛟は振り向き様にその艦娘の腹部に蹴りを入れ、倒れた艦娘に集中して爆撃を行う。
蛟「惜しかったですね。しかし、この程度では私は倒せませんよ?」
蛟はAFよりスペックは低いものの、それでも高いスペックにより艦娘と量産型の攻撃を凌ぎ、攻撃をしていく。
しかし、一部の艦娘の様子はおかしかった。
目に光が無く、表情には生気が無い艦娘や異様にテンションの高い艦娘···そんな艦娘を見て蛟は気づく。
蛟「なるほど、薬物の投与や洗脳ですか···愚かですね」
蛟は全ての艦娘と量産型を撃破すると、地下室に隠れた提督を見つけ出す。
そしてその提督を捕まえ、左足を踏み潰す。提督は叫び声を上げるが、蛟は無視して砲口を向ける。
地下室から出てきた蛟は振り返らず、何も喋らず、堂々と作戦エリアから離脱していった。
なお、その地下室には惨状が広がっていた。
推奨BGM『Cosmos』(ACfaより)
曇り空の下···アンサラーは空を浮遊しつつ、大量のレーザーキャノンを一斉に撃ち下ろす。一度の斉射で大量の量産型と戦闘員を葬り、冷やかな目で敵を見下ろしている。
そして今度は斉射ではなく連射を行っていく。
時折、アンサラーの艤装から響く「オォォォォォン···」という不気味な音は敵に恐怖を与えている。
アンサラー「新たなる未来を受け入れようとせず、目を背け、耳を塞ぎ、罪の無い者に銃口を向け···」
アンサラーは怯えて逃げる戦闘員にも容赦せず、レーザーキャノンを撃ち込んでいく。
最新式のJ型やD型、E型でさえ、空から降り注ぐ大量のレーザーキャノンには無力だった。
アンサラー「それだけではなく、正義を掲げながら利権を手にしようとし、ストレスの発散や違法薬物の売買を正当化する···極めて愚かで、滅ぼすべき存在です」
アンサラーは、更に自身のスカートに接続されている黒い杭を地上に向けて射出する。着弾した杭は赤い粒子による爆発を起こし、周囲にいる艦娘や量産型は葬られる。
遂に量産型が全滅し人類解放軍の戦闘員も殲滅された頃、アメリカ艦隊所属の艦娘達がやって来る。その艦娘達はアンサラーによる破壊の惨状に息を呑む。
アメリカ艦隊所属艦娘A
「間に合った!レイヴンズ·ネストのメンバーの方、これ以上は攻撃しないでもらえますか!?」
アンサラーはふわりとその艦娘の方を向く。
アンサラー「なぜです?この愚かな者達はここで滅ぼすべきでは?」
アメリカ艦隊所属艦娘B
「こいつらを捕えれば、こいつらに協力していた連中に手が届くかもしれないんだ!」
アンサラーは1度人類解放軍の生き残りに目を向けると、小さなため息をつく。
アンサラー「良いでしょう···しかし、必ず突き止めることです」
曇っていた空が少しずつ晴れていく。その光はアンサラーを照らし出し、アンサラーはふわりと移動していく。
推奨BGM『Lithium』(ACVより)
ランドクラブ「アハハハハハ!」
ランドクラブは大量の量産型を相手に戦っている。しかしそこに艦娘はいなかった。
アリオール社量産型指揮官
「おい!艦娘はどうなっている!?」
アリオール社オペレーター
「それが、到着する前に捕えられたようです!」
アリオール社量産型指揮官
「チクショウ!役立たず共が!」
ランドクラブは3連装砲を四方に連射しつつ、副砲である小型ミサイルも使っていく。
接近してきたE型を蹴り飛ばし、倒れたE型の胴体を踏みつけつつスカートの艤装を起動させる。
それは人としての足とは別のAFとしての脚部であり、その脚部でE型の頭部を踏み潰す。
ランドクラブ「嗚呼、これ!この感触!アハハハハハ!」
ランドクラブは全ての艤装脚部を起動させる。その様子は蟹というより蜘蛛であった。
そして、先程よりも格段に上がった機動力で量産型を翻弄していく。
ランドクラブの装甲はマザーウィルやカブラカンと比べて脆い。しかしそれでも現代の兵器からすれば、圧倒的な装甲である。
全ての敵を撃破したランドクラブはアリオール社社員を縛り上げると、そのまま引きずって艦娘達に引き渡した。
推奨BGM『The Bloody Honey Cannot Stop』(ACfaより)
イクリプスはイタリアの空を舞い、アリオール社支部の建物に向けてレーザーキャノンを放ち、量産型には垂直ミサイルを撃ち込んでいく。
イタリア艦隊所属の艦娘達も攻撃を行うが、イクリプスは空を縦横無尽に飛び回り、レーザーキャノンを空母の艦娘の飛行甲板に掠めるように当てて破壊する。
イクリプス「人間の体だと、色々動きやすいのだ」
イクリプスが攻撃を続けていると、1人の艦娘が叫ぶ。
イタリア艦隊所属艦娘
「卑怯よっ!私達が飛べない空を飛んで···そんな火力や装甲が、なんであなた達ばかり!私達にだって、そんな力があれば!」
その艦娘の叫びに、イクリプスは悲しげな表情を浮かべる。
イクリプスは全ての艦娘と量産型を撃破すると、地上に降り立つ。そして先程叫んでいた艦娘に歩み寄る。
イタリア艦隊所属艦娘
「ハァ、ハァ···何よ···」
イクリプス「こんな力、求めちゃダメなのだ···何百人という人を、自分達の利益のためだけに殺す···そんなことのために造られた力なのだ···」
イクリプスの人としての肉体を得る前の事を、その艦娘はなんとなく察した。
イタリア艦隊所属艦娘
「·····あなた、その力で···守ってるじゃない」
イクリプス「いつか人類は、ボク達と同じような力を持つかもしれない。でも、今はまだ早すぎるのだ···もっと、世界が優しくなってから、その時に持つべきなのだ···」
そう言うとイクリプスは、再び飛び立って行く。やがてイクリプスは雲の中に消えていった。
読んでくださり、ありがとうございます!
アプデ前では描写していなかったAF組と蛟、大蛇の話を書きました。
残りは次回で書きますので、しばしお待ちください。