鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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?「やっと···成し遂げたんだね。これからも色々あると思うけど、きっと乗り越えていけるよ···今なら、"僕"の手はいらないね。それじゃあ、また会う日まで···」




第28話 提督が着任しました(ver2.0)

アリオール社、深淵教、人類解放軍の3つの勢力が僅か一晩で壊滅し、戦争を続けようとしていた者達が根こそぎ逮捕されていったこの事件は『終結戦争』と呼ばれ、人々は戦後の復興に力を注いでいた。

 

企業や政府の重要人物が次々と逮捕、起訴されていくとで混乱が生じたものの、アドモンドの予測とは逆に人々は手を取り合い、混乱はすぐに鎮静化していった。

 

そしてここでも艦娘の力は必要とされ、深海棲艦とは正式な終戦式を執り行うこととなった···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オズウェル「·····こうして我々は、終戦に至ることができました。戦争の発端は同じ人間であり、再び繰り返してはなりません」

 

創平「深海棲艦を受け入れる事は難しいかもしれません···ですが、ゆっくりで良いのです···手を取り合いましょう!」

 

オズウェルと創平によるそれぞれの演説が終わり、会場からは拍手と歓声が響き渡る。

オズウェルも創平も、会場に集まった人々も···全員の顔は晴れやかだった。

 

 

 

 

 

しかし、その場に武龍はいなかった···

武龍は終戦式の会場の近くの丘で座り、海を眺めていた。すると、武龍を探していたミッドウェーがやって来る。

 

ミッドウェー「ここにいたのか···」

 

武龍「ああ。俺はああいう場は苦手なんだよ···」

 

海は静かで、心地よい風が吹いていた。ミッドウェーは武龍の左隣に座ると、武龍に問いかける。

 

ミッドウェー「なぁ···武龍···」

 

武龍「なんだ?」

 

ミッドウェー「提督になってみないか?」

 

一瞬、少し強い風が2人を通り抜ける。

武龍はミッドウェーの提案を、首を横に振って否定する。

 

武龍「俺には務まんねぇよ」

 

ミッドウェー「形だけでいい···」

 

武龍「いや、俺はいいや···さて、そろそろ終わり頃だろ?行こうぜ」

 

武龍は立ち上がり、ミッドウェーに手を差し出す。

 

ミッドウェー「···」

 

ミッドウェーは武龍の手を取って立ち上がり、2人は終わり際の会場へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、会食の席で大将Dが話しかけてきた。

 

大将D「貴様がミグラントか?」

 

武龍「そうだが?」

 

大将D「私は大将の1人『ラナ·ニールセン』だ。戦争を終わらせてくれたこと、改めて礼を言う···それと、1つ聞きたい事がある」

 

武龍「なんだ?」

 

ラナ「『頂上決戦』という事件を知っているか?」

 

武龍「学校の教科書にも載ってたさ。確か、赤と黒のカラーリングをした巨大なロボットが『エクシーナイン』とか言う世界を滅ぼそうとした白いロボットを撃破したってやつだよな?」

 

ラナ「ああ。私はその時、その赤と黒のロボットに助けられてな···きっとあのロボットにはパイロットがいると信じている···そして、今でも私はそのパイロットを探しているんだ···」

 

武龍「なるほどね···でもなんで俺にその話を?」

 

ラナは肩を竦めて答える。

 

ラナ「さぁな···貴様を見たときから、なぜかこの話をしなければと思ってな···不快だったか?」

 

武龍「いや、そんなことは無い···それにしても、戦争が無いって良いなぁ···のんびりできる···」

 

ラナ「貴様らは傭兵なのだろう?戦争が終わったらどうするんだ?」

 

武龍「とりあえず、『なんでも屋』としてやってくって事になってる。復興はまだ終わらないし、必要とされることも出てくるだろうからな」

 

ラナ「そうか···ではまた会おう」

 

武龍「おう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、レイブンズ·ネストの拠点に郵便配達がやって来たが、手の空いている者がいなかったため、武龍が受け取りに来た。

 

なんと武龍宛だったので、そのまま名前を書くが、武龍は拳銃を向けられた。

 

配達員「その箱を開けろ···今すぐに」

 

武龍はしまったと思いながらも、ゆっくりとダンボール箱を開ける···すると、中には提督の着る白い制服と提督の被る白い帽子が入っていた。

武龍が顔を上げると、配達員は確認表の表面を剥がす。

 

そこには···

 

 

 

 

『我、提督となることを誓う [武龍]』

 

 

 

 

推奨BGM『提督との絆』

 

 

 

 

武龍「ハァ!?」

 

配達員は帽子を取るとなんと正体はコアだった。

 

コア「提督が着任したぞぉぉぉ!」

 

コアが叫ぶと、深海棲艦達と妖精、そしてレイヴンズ·ネストのメンバー達の歓声が聞こえてくる。

 

深海棲艦s「「「うおおおおおおおおおおおおっ!」」」

 

妖精s「「「やったぁぁぁぁぁぁ!」」」

 

茂みから、拠点内部から、海から、地面から···深海棲艦達や妖精達、レイブンズ·スカイに所属している艦娘達とAF達が一斉に押し寄せ、その場で武龍を捕まえ、胴上げする。

 

皆「「「わーっしょい!わーっしょい!」」」

 

武龍「てめぇら謀ったなコンチクショー!」

 

そして武龍はそのままもみくちゃにされる。

 

武龍「ちょっと待てお前ら!なに服脱がしてんだよ!」

 

アン「早く着替えなさい」

 

レキ「おっ!こいつ結構デケェな!」

 

深海鶴棲姫「レキ!何見てんのよ!」

 

そして武龍は提督の服装に着替えさせられていた···

 

 

 

武龍「てめぇら···」

 

青葉「ほら、なっちゃったものは仕方ないので記念写真取りましょう!」

 

武龍「笑い堪えてんのわかってんぞ···ったく」

 

武龍を中心として深海棲艦達、艦娘達、妖精達、そしてAF達が並ぶ。

そして青葉がタイマーをセットして青葉も並ぶ。

 

 

 

そしてカメラのシャッターが切られる──

 

 

 

種族も立場も関係ない···笑顔がそこにはあった──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鴉の航路 第3章 完

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

武龍は無理矢理ですが提督になりましたね!

感想やご指摘はいつでも受け付けていますので、どしどし送ってください!

●大和型秘匿戦艦·大蛇/ZF型
大蛇の設計図を元に、『本来起こり得た未来』の技術者達が魔改造して建造したもの。

水中も地上も宇宙までも行けるようになっており、船内での居住すら可能。

武装は76cm2連装砲×4、300mレールキャノン×4、30mm2連装機銃×4、40mm2連装散弾機銃×4、小型ミサイル×4、50cmグレネードガトリング×2、超大型レーザーブレードを搭載している。

また、赤い粒子によるバリアを張ることもでき、そのバリアを爆発させる攻撃も可能。
しかし、とある兵器により撃破されてしまっている。

●ラナ·ニールセン
赤い短髪の身長165cmで、27歳で9月9日生まれ。

5人の大将の1人で、他の元帥や一部の鎮守府のやり方に不満を持ち、改善しようと行動してきた。

5才の頃『頂上決戦』の際に逃げ遅れ、殺されようとした時に『赤と黒のカラーリングのロボット』に助けられた。それからはロボットのパイロットを探し続けている。

●頂上決戦
エクシーナインと呼ばれる白い巨大ロボットが世界を滅ぼそうとし、それを赤と黒のカラーリングのロボットが止めたという事件。
その際、中国が無断で領空に侵入、無警告での爆撃を行った事により、世界から干されている。

なお、赤と黒のカラーリングのロボットとそのパイロットの行方は未だ不明のままである。

●エクシーナイン
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