鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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武龍の過去を知った深海棲艦の面々、そして武龍の"仲間達"の出した答えとは···


第4章 救われなかった少年
第29話 これから(ver2.0)


アンから突然収集された主要メンバーの面々は会議室に集まり、アンの話を聞く。

 

ミッドウェー「なるほど、武龍は何かを隠していると···」

 

草薙「その事ですが、武龍の過去についてこの場でお知らせしようかと思います···」

 

そして、草薙からは武龍の過去について語られる。親からのDVや学校でのいじめが日常的に続いていたこと···

 

アン「武龍様···そのような過去があったなんて···」

 

ベスは武龍の戦闘中と戦闘後のバイタルの様子を思い出す。戦闘中は安定していたものの、戦闘後は若干の乱れがあった。

 

ベス「なるほど、戦闘後のバイタルの様子など、それなら納得がいきますね」

 

青葉「もっと早く言ってくれれば···ってのも難しかったでしょう···」

 

草薙「武龍の精神的な成長に大きな変化が無かったのは、おそらく武龍の読んでいた小説によって、既に形作られていたものが私達と出会ったことと、戦闘によってある程度安定していたからでしょう」

 

コア「···ならば、1つ提案がある」

 

会議室にいるメンバーがコアの提案を聞き、即座にそれを他のメンバーに伝達していった···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武龍とレイブンズ·ネスト組、コア、ミッドウェー、レキ、マリアナ、防空巡棲姫、飛行場姫、駆逐棲姫、駆逐古姫、南方棲戦姫は着任する鎮守府に来たのだが···

 

武龍「こ、これは···」

 

時雨「あれ?鎮守府って···ここ?」

 

駆逐古姫「なんでこんなにボロボロなのよぉ~!」

 

そう、武龍の着任する鎮守府は広さはかなりあるものの、ボロボロであった···

 

マリアナ「調べたところによると、ここは最初期に制圧した島の1つらしい。誰もいないなら有効活用しようというわけだ」

 

曙「なんなのよそれ!私達にこんなところで暮らせっての!?」

 

青葉「まあ、そうですけど···実はちょっと違います」

 

夕立「ぽい?」

 

マリアナ「ここを私達の手で建て直そうというわけだ!」

 

青葉「誰も使わない土地なので、自由に改築できますよ!」

 

草薙「ということは···」

 

ソラ「フ、フフフ···ジュルリ」

 

そして、鎮守府建て直し計画が幕を開けた···が···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リリ「広すぎますうぅ~!」

 

武龍《ごめん、俺迷ったんだけど!誰か!》

 

大潮「ま、まだまだ頑張れます!」

 

その広さが故に改築もマッピングもかなりの難易度を誇っていた···

 

 

 

武龍は迷って1人になり、広い森の中を歩いている。

 

武龍「いったいどこまであるんだよ···」

 

次第に暗くなり、冷え込んでくる···その状況が、武龍に過去の事をフラッシュバックさせる。

暗く冷たい部屋で、親や同級生から何度も暴行された事が次々と頭に浮かぶ。

 

武龍の胸が痛くなり、頭痛もしてくる。

 

武龍「ハッ···ハッ···ハッ···」

 

次第に呼吸も安定しなくなってくる···

耐えきれず、その場に蹲る。すると、誰かの足音が聞こえてくる。

 

武龍(ま、またあいつらか?頼む!来ないでくれ!)

 

しかし武龍を見つけたのは···

 

 

 

ミッドウェー「武龍!良かった!」

 

ミッドウェーであった。ミッドウェーは武龍を見つけると駆け寄って抱き締めた。武龍は震えていたが、収まるまで抱き締めたままだった···

 

ミッドウェー「大丈夫、大丈夫だ。私がいる」

 

武龍の震えが収まったところで、ミッドウェーは武龍の両頬に手を当てて顔を合わせる。

 

ミッドウェー「大丈夫だ」

 

ミッドウェーは武龍の手を繋ぎ、皆のいる所へ連れていった。皆のいる場所へと向かう2人を、月明かりが照らしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間前、会議室にてコアは1つの提案をした。

 

コア「今度は私達が武龍を救うのはどうだ?まあ、救うなどと偉そうな事はあまり言えないが、実際私達深海棲艦は武龍によって救われた···そっちはどうだ?」

 

アン「少なくとも、私は救われましたね···」

 

草薙「戦争を終わらせたのは他ならない武龍です。なら救われたという表現も、間違ってはいないでしょう」

 

リリ「私はコアに賛成です!1人は皆のために、皆は1人のためにという言葉がありますけど、武龍は皆のためにやってきてくれました!なら···今度は私達が武龍のために動くべきです!」

 

青葉「武龍はまだ過去に囚われてて、救われなかったままここまで来て、多分今は自力で抜け出すことができないんですよ···なら、私達が"サルベージ"すれは良いんですよ!」

 

ベス「私達AFは殺すためだけに産まれてきましたが···1人の人間のために動くのも、悪くありませんし···武龍なら喜んでサルベージしましょう」

 

コア「決まりだな···なら、『サルベージ作戦』を発令しよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在···

 

ティス「武龍!大丈夫か!?」

 

青葉「良かったぁ~」

 

マリアナ「ケガはないか!?」

 

武龍「ああ。ケガはない···それと、ありがとう。ミッドウェー」

 

ミッドウェー「ああ」

 

武龍のサルベージは、まだ始まったばかりだ···

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

第4章は武龍のサルベージがメインとなります!
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