ようやく鎮守府が完成し、武龍は提督としての任を実行していく。
ようやく鎮守府が完成し、皆は疲れ果てて風呂の後に速攻で眠った。
武龍は再び悪夢を見たが、途中で暗く、深い深海へと場面が変わる。しかしその深海は決して恐怖を感じず、冷たくもなかった。むしろ、温かく包み込むような感覚であり、安心できた。
武龍(あれ?···深海なのに温かい···これは···?)
武龍はそのまま温かく包み込む深海に身を委ね、目を閉じる···
翌朝、武龍が目を覚ますと布団の中にミッドウェーが潜り込んでおり、武龍を抱き締めていた。
武龍「み、ミッドウェー?」
ミッドウェーは慌てて武龍から離れる。
ミッドウェー「ん?ああっすまない!酷くうなされていたから安心させようとしたんだが、そのまま私も寝てしまって···」
武龍「うん···ありがとう」
その後、リリ曰く提督の醍醐味の1つという『建造』と『開発』を行うため工廠に向かい、資材を投入する。リリに奨められた通り建造は30ずつ、開発は10ずつ投入する。
武龍「これって妖精達がやってくれるんだよね?」
リリ「そうですよ!まぁ、大体は気分ですけど···」
武龍「何が出るかとかさっぱりだから、妖精達に任せるさ···って、なんか妖精達が追加で資材入れてんだけど?」
リリ「何してるんですか!?」
妖精「だって~、造りたいのがこれなんだもーん!」
深海妖精「大丈夫大丈夫!ギャハハハハ!」
そして待ってる間に開発をしてみることにした。資材を10ずつ投入し、ベルトコンベアから出てきたものは『ドラム缶』だった。
武龍「なんだろう?このドラム缶···」
青葉「遠征とかで資材を集める時に資材を入れておくんですよ!」
武龍「なるほど、それは便利そうだな」
建造が終わるまでの間、武龍は工廠の中を見て回っていた。新しい機甲兵装のパーツの設計図を描いている大蛇、工廠に運び込まれた資材を点検している妖精とベス···
そしてもう少しで建造が終わるというところで、深海鴉棲姫がやってくる。
深海鴉棲姫「お、やってるな。兄さんの初建造、誰が来るか楽しみだな」
すると建造が終わり、建造ドックから出てきたのは···
雪風「陽炎型駆逐艦8番艦、雪風です···って!なんで深海棲艦が!?」
建造で出てきた雪風は深海鴉棲姫に驚いていた。
リリ「あぁ~、"まだ教えてなかった"ですね···雪風さん、深海棲艦との戦争は終わりましたよ···そこの傭兵兼提督のおかげで」
雪風「え?」
雪風が武龍の方を向く。
武龍「まあ、俺がやったっちゃやったけどな···」
コア「間違いなくお前だ。それと私はコア。またの名を中枢棲姫といってな。深海棲艦の始祖だ」
いつの間にか、武龍の背後にコアと青葉が立っていた。
雪風「えぇぇっ!?」
青葉「すみません、情報量が多くて···ちょっと案内がてら説明しますね」
次に武龍がやることになったのは艦隊の編成と出撃である。
蛟「いずれ、再び戦争が起きても対策しやすいように、今のうちにやっておきましょう」
武龍「まあな···」
武龍が編成したメンバーは霧島、サウスダコタ、鳳翔、北上、時雨、夕立であり、陣形は複縦陣である。
出撃後、敵役の深海棲艦と会敵する。深海棲艦の編成はイ級2、ホ級、リ級、ヲ級、ル級である。
武龍はどう指揮して良いか解らず、困惑している。
霧島《気にする必要はありません》
夕立《基本はこっちに任せて、重要な時にこっちから聞くっぽい!》
北上《そうそう。その時に決断だけしてくれれば後は任せて良いよ》
武龍「お、おう···」
結果は艦娘側の勝利だったが、武龍は腑に落ちない···
蛟「まあ、こちらに所属してる艦娘は少ないですし···もっと増えたらその時にまたやってみましょう!」
武龍「う~ん···なぁコア、今度深海棲艦同士での演習って大丈夫か?」
コア「もちろん大丈夫だ」
武龍「ありがとう。じゃあ今度、深海棲艦も合わせた編成でやってみるよ」
マリアナ(ほう、そこに気づくとはな···)
そうしているうちに、武龍の心に温かさが少しずつ現れていき、悪夢を見る日数も、僅かながら減ったのだった···
そしてある日、大東は拠点に届いた郵便物を取りに一旦拠点へ戻り、郵便物を受け取って鎮守府に戻ってくる。大東が郵便物の箱を開けると、中には9冊の小説が入っていた。
大東「あんなことがあったから、まともに届くか心配だったけど···ちゃんと届いて良かったぁ~!」
その小説は全9巻のシリーズものであり、過去に賞を取った大ベストセラー小説であった。
陸奥「へぇ、あなた小説読むの?」
大東「うん、この前ラノベ読んで小説にハマってさ。それにこの小説、前に武龍が読んでたっていう小説だから、気になってたんだよ」
その小説の著者には『神城
『ARMORED·CORE』
愛海「あなたの本、また1つ大事な人の手に渡ったわよ。フフッ」
読んでくださり、ありがとうございます!
武龍の初建造の結果は雪風でした!
ちなみに雪風はこの後ピスと演習をしたそうです···
●神城 翔
愛海の夫であり、既に亡くなっている。
それ以上の情報は削除されています。
●翔の小説
愛海の夫がかつて自費出版した大ベストセラー小説。
ある少年が特別なロボットを駆る傭兵となり、成長していく物語。
しかし妙にリアルであり、一部が書き換えられたように都合の良いものになっている。
現在は著作権を愛海が持っており、他者による改変などはされないようになっている。
また、小説の一部はアニメ化や映画化もされているが、映像化を申し込む者の大半は儲けを優先していたため、映像化作品は極めて少ない。