鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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ようやく鎮守府が完成し、武龍は提督としての任を実行していく。


第30話 提督の任(ver2.0)

ようやく鎮守府が完成し、皆は疲れ果てて風呂の後に速攻で眠った。

 

武龍は再び悪夢を見たが、途中で暗く、深い深海へと場面が変わる。しかしその深海は決して恐怖を感じず、冷たくもなかった。むしろ、温かく包み込むような感覚であり、安心できた。

 

武龍(あれ?···深海なのに温かい···これは···?)

 

武龍はそのまま温かく包み込む深海に身を委ね、目を閉じる···

翌朝、武龍が目を覚ますと布団の中にミッドウェーが潜り込んでおり、武龍を抱き締めていた。

 

武龍「み、ミッドウェー?」

 

ミッドウェーは慌てて武龍から離れる。

 

ミッドウェー「ん?ああっすまない!酷くうなされていたから安心させようとしたんだが、そのまま私も寝てしまって···」

 

武龍「うん···ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

その後、リリ曰く提督の醍醐味の1つという『建造』と『開発』を行うため工廠に向かい、資材を投入する。リリに奨められた通り建造は30ずつ、開発は10ずつ投入する。

 

武龍「これって妖精達がやってくれるんだよね?」

 

リリ「そうですよ!まぁ、大体は気分ですけど···」

 

武龍「何が出るかとかさっぱりだから、妖精達に任せるさ···って、なんか妖精達が追加で資材入れてんだけど?」

 

リリ「何してるんですか!?」

 

妖精「だって~、造りたいのがこれなんだもーん!」

 

深海妖精「大丈夫大丈夫!ギャハハハハ!」

 

そして待ってる間に開発をしてみることにした。資材を10ずつ投入し、ベルトコンベアから出てきたものは『ドラム缶』だった。

 

武龍「なんだろう?このドラム缶···」

 

青葉「遠征とかで資材を集める時に資材を入れておくんですよ!」

 

武龍「なるほど、それは便利そうだな」

 

建造が終わるまでの間、武龍は工廠の中を見て回っていた。新しい機甲兵装のパーツの設計図を描いている大蛇、工廠に運び込まれた資材を点検している妖精とベス···

 

そしてもう少しで建造が終わるというところで、深海鴉棲姫がやってくる。

 

深海鴉棲姫「お、やってるな。兄さんの初建造、誰が来るか楽しみだな」

 

すると建造が終わり、建造ドックから出てきたのは···

 

 

 

雪風「陽炎型駆逐艦8番艦、雪風です···って!なんで深海棲艦が!?」

 

建造で出てきた雪風は深海鴉棲姫に驚いていた。

 

リリ「あぁ~、"まだ教えてなかった"ですね···雪風さん、深海棲艦との戦争は終わりましたよ···そこの傭兵兼提督のおかげで」

 

雪風「え?」

 

雪風が武龍の方を向く。

 

武龍「まあ、俺がやったっちゃやったけどな···」

 

コア「間違いなくお前だ。それと私はコア。またの名を中枢棲姫といってな。深海棲艦の始祖だ」

 

いつの間にか、武龍の背後にコアと青葉が立っていた。

 

雪風「えぇぇっ!?」

 

青葉「すみません、情報量が多くて···ちょっと案内がてら説明しますね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に武龍がやることになったのは艦隊の編成と出撃である。

 

蛟「いずれ、再び戦争が起きても対策しやすいように、今のうちにやっておきましょう」

 

武龍「まあな···」

 

武龍が編成したメンバーは霧島、サウスダコタ、鳳翔、北上、時雨、夕立であり、陣形は複縦陣である。

出撃後、敵役の深海棲艦と会敵する。深海棲艦の編成はイ級2、ホ級、リ級、ヲ級、ル級である。

 

武龍はどう指揮して良いか解らず、困惑している。

 

霧島《気にする必要はありません》

 

夕立《基本はこっちに任せて、重要な時にこっちから聞くっぽい!》

 

北上《そうそう。その時に決断だけしてくれれば後は任せて良いよ》

 

武龍「お、おう···」

 

結果は艦娘側の勝利だったが、武龍は腑に落ちない···

 

蛟「まあ、こちらに所属してる艦娘は少ないですし···もっと増えたらその時にまたやってみましょう!」

 

武龍「う~ん···なぁコア、今度深海棲艦同士での演習って大丈夫か?」

 

コア「もちろん大丈夫だ」

 

武龍「ありがとう。じゃあ今度、深海棲艦も合わせた編成でやってみるよ」

 

マリアナ(ほう、そこに気づくとはな···)

 

 

 

 

 

 

そうしているうちに、武龍の心に温かさが少しずつ現れていき、悪夢を見る日数も、僅かながら減ったのだった···

 

そしてある日、大東は拠点に届いた郵便物を取りに一旦拠点へ戻り、郵便物を受け取って鎮守府に戻ってくる。大東が郵便物の箱を開けると、中には9冊の小説が入っていた。

 

大東「あんなことがあったから、まともに届くか心配だったけど···ちゃんと届いて良かったぁ~!」

 

その小説は全9巻のシリーズものであり、過去に賞を取った大ベストセラー小説であった。

 

陸奥「へぇ、あなた小説読むの?」

 

大東「うん、この前ラノベ読んで小説にハマってさ。それにこの小説、前に武龍が読んでたっていう小説だから、気になってたんだよ」

 

その小説の著者には『神城 (かける)』とあり、小説の題名は···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        『ARMORED·CORE』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛海「あなたの本、また1つ大事な人の手に渡ったわよ。フフッ」

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

武龍の初建造の結果は雪風でした!
ちなみに雪風はこの後ピスと演習をしたそうです···

●神城 翔
愛海の夫であり、既に亡くなっている。
それ以上の情報は削除されています。

●翔の小説
愛海の夫がかつて自費出版した大ベストセラー小説。
ある少年が特別なロボットを駆る傭兵となり、成長していく物語。

しかし妙にリアルであり、一部が書き換えられたように都合の良いものになっている。
現在は著作権を愛海が持っており、他者による改変などはされないようになっている。

また、小説の一部はアニメ化や映画化もされているが、映像化を申し込む者の大半は儲けを優先していたため、映像化作品は極めて少ない。
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