鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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武龍は時雨、夕立、大蛇と共に日本の市場に行き、調味料などを買いに行くが、そこで見たものは···


第33話 感謝と疑念(ver2.0)

武龍は時雨、夕立、大蛇と共に市場に調味料などを調達しに向かった。

そこは戦時中とは違い、活気に満ちていた。

 

武龍「すごい、もうここまで復興してるのか···」

 

時雨「武龍のおかげだよ!」

 

夕立「次は釣り道具っぽい!」

 

釣り道具を買うため、魚市場に向かう一行。大蛇は調味料を船に積むため、一度戻った。

残りの3人は魚市場に向かったが、そこで漁師達の会話が聞こえてくる。

 

漁師A「深海棲艦との戦争が終わったって、信じられるのか?」

 

漁師B「いんや、信じらんねぇ。あれだけ大々的にやってもよ、終わらせたのが傭兵ってのがキナ臭くてな···」

 

漁師C「そうか?あそこまで大々的にやったんだ、終わったのは本当なんじゃないか?まあ、どうせ金かなんかでも渡したんだろ」

 

漁師D「それに、アリオール社やそれに繋がってる鎮守府を襲撃したってさ、そんなのテロと変わらんだろ。所詮、連中はテロリストさ」

 

武龍はその会話を聞いて拳を握り締める。

 

時雨「行こう。あんな人達の話なんてそれこそあてにならないから」

 

夕立「それにあそこの人達の扱ってる魚、変な臭いがするっぽい···」

 

そして魚市場を進み、良さそうな魚を見つけた3人。そこの魚を買おうと漁師に声をかける。

 

武龍「あの、これとこれとこれ、それとこの魚もください」

 

源蔵「あいよっ!···ってその声、もしかしてあの時の傭兵か?」

 

良さそうな魚を売っていたのは、レイヴンズ·ネストに初めて以来を出した源蔵だった。

 

武龍「えっ!?」

 

武龍はまさか声で判別できるなど思っていなかったため、驚愕している。

 

武龍「···まさか声で判るなんてな」

 

源蔵「あったりめぇだよ!あの時依頼を受けてくれてなかったら、俺達ゃとっくに飢え死にしてたさ!だから改めて、ありがとう!」

 

源蔵は満面の笑みで接客してくれたため、武龍は安心できた。

そして魚を購入する時、源蔵は最も上質な魚をくれた。

 

源蔵「まいどあり!それと、戦争を終わらせてくれたお礼にこれやるよ」

 

そう言ってくれたのはなんと『カジキマグロ』である。それもかなりの大物である。

 

源蔵「俺が獲ってきた中で1番の上物だ!」

 

源蔵は胸を張って自慢するが、武龍は受け取って良いか迷う。

 

武龍「いや、これは···」

 

源蔵「他の奴らが何言おうと関係ねぇ!俺達漁師を救ってくれて、更に戦争を終らせたとあっちゃ、俺にできる礼はこれくらいしかねぇってもんよ!」

 

武龍「···ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戻りの船で武龍は自身の手を見ながら呟いた。

 

武龍「俺は···誰かの役に、立ててたのか?」

 

すると横から···

 

草薙「当然です!」

 

武龍「大蛇···」

 

大蛇「あなたは依頼だったとはいえ、この地域の漁師達を救いました。それが解らない人達はろくな者達ではありません。それに、最初に会ったときの事を覚えていますか?」

 

武龍は思い出す···夜逃げを実行し、青葉に助けられ、青葉もろともやられそうになった時に降ってきた大蛇。

 

大蛇「傭兵活動をする際、私を含む秘匿艦船やAFは最終決戦まで極力隠し続ける必要があり、そのためには誰かが代わりに戦わないといけませんでした。

 

しかしそこであなたとちょうど出会ったんです。これはきっと、何かの運命でしょう···その後の事も含めて」

 

武龍「そう、なのか?」

 

大蛇「思えばあの時出会って、AFの中でも特に心に重いものを抱えた2人がまさかあなたにその重いものを壊されて···」

 

すると、時雨と夕立が物陰から出てきた。

 

時雨「僕達の事も助けてくれたじゃないか!」

 

夕立「改めてありがとう!」

 

大蛇「そうですよ!それに、最後にはあなたが戦争を終らせた···さて、そろそろ着きますよ!」

 

船着き場では、ミッドウェーやアン、ティスに雪風、その他の皆も笑顔で迎えてくれている。

船から降りると···

 

アンサラー「お帰りなさいませ、武龍様!」

 

スティグロ「お帰り~!」

 

ミッドウェー「お帰り、武龍」

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

漁師達は事実上助けられた側ですが、ほとんどの漁師はレイヴンズ·ネストに良い印象を持ってはいません。
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