鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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服を買いに向かった武龍達は武龍のトラウマの1つである者達と再開してしまう···


第35話 過去の解決(ver2.0)

きっかけは、それぞれの服を買いに行く事から始まった。武龍、青葉、ミッドウェー、アンの4人で服屋に入り、小さなファッションショーのようになる。

 

アン「本当は、ファッションに詳しいティスがいればよかったのですが···」

 

武龍「仕方ないさ、孤児院のステージに行ってるんだから」

 

ティスはこの日、孤児院で小さなライブをやる予定なので来れないのである。

しかし青葉が最近の流行に詳しいのでとても助かっている。

 

一通り服を買い終り、トラックに積み込んでいると武龍が男性に声をかけられた。

 

男性「おい、何してんだよここで!」

 

武龍は覚えのある声で動きが止まる。しかし青葉が男性に対応した。

 

青葉「ここは大型車専用の駐車場で、特に問題はありませんよ?」

 

男性「ここは俺がいつも使ってる駐車場なんだよ!なんの許可取って停めてんだよ!···あ?そこに"ある"のもしかして武龍か?」

 

身勝手な言い分をしている男性が、突如無理矢理武龍に詰め寄る。

 

男性「久しぶりだな武龍!こんなところに"あった"なんてよ!おい、さっきのは良いから。武龍ちょっと来いよ」

 

武龍は心臓の動悸が激しくなり、震えてきている。

 

武龍「···ろよ···やめろよ!」

 

武龍は男s···クズ男の手を振り払う。するとクズ男は武龍に殴りかかるが、青葉がその手を掴んで阻止する。

その隙にミッドウェーが武龍を背後に隠し、アンは武龍を抱き締める。

 

青葉「やめてください、あなたがしようとしたことは暴行ですよ?」

 

しかしクズ男は舌打ちをし、やれやれといった様子である。

 

クズ男「チッ···お前らなんでこのゴミといんだよ?俺と一緒にいた方が楽しい思いできるぜ?」

 

クズ男の煽るような態度と言葉に、青葉は眉を潜める。

 

青葉「なぜそんなことが言えるんです?」

 

青葉の質問にクズ男は自慢気に答える。

 

クズ男「そいつは俺にストレス発散させる以外何もできないゴミクズだ。俺は違うぞ?金もあるし遊べる場所も知ってる!

試しにそいつを殴るか蹴るかしてみろよ?おもしれえ声で泣き叫ぶんだぜ?それにそいつは···」

 

クズ男が続きを言い終わる前にミッドウェーがクズ男の首を右手で掴んで持ち上げる。

 

ミッドウェー「もういい、黙れ···金があるからなんだ?遊べる場所を知ってるからなんだ?武龍は私達のために命をかけてくれた!寄り添ってくれた!」

 

ミッドウェーの殺意にクズ男は気圧される。

 

クズ男「ヒッ···」

 

ミッドウェー「お前とは比べるまでもない···次同じようなことを口にするようなら···」

 

ミッドウェーはクズ男を壁にに叩きつける。そして左手で顔の横に拳を打ち込み、コンクリートの壁に拳がめり込む。

 

ミッドウェー「お前を殺す···」

 

ミッドウェーは手を離すと青葉達と共にトラックに乗り込み、港へ向かう。

青葉がチラリとクズ男の方を見ると、クズ男は失禁していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、武龍は震えが収まらずにいたが、自室のドアがノックされ、スティグロが入ってくる。

 

スティグロ「よう、眠れてるか···って、そんなんじゃねぇな」

 

スティグロは震える武龍を抱き締め、頭を撫でながら囁く。

 

スティグロ「大丈夫、何があっても私達は武龍を信じる。だから武龍は1人じゃない···大丈夫だ、大丈夫···」

 

武龍の震えは次第に小さくなっていき、武龍は寝息を立て始める。

 

スティグロ「寝ちまったか···さて私も···って、しがみついてんなこりゃ」

 

スティグロは微笑んで武龍と共に布団に横になり、そのまま眠りについた···

 

 

 

その頃、アンはパソコンを操作していた···

 

アン「なるほど、武龍にトラウマを植え付けた者達の30%は生きてたんですか···」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、ミッドウェーは武龍と話をする。

 

ミッドウェー「武龍···もし過去のトラウマの原因となった出来事が解決できるとしたら、どうする?」

 

武龍「そりゃ解決したいが、今はもう···」

 

武龍は俯いて答えた。

なぜならもう過去の事で教師達が無視できなくなった事件は、全て勝手には終わったことにされてしまっており、周囲はそれを鵜呑みにしていた···警察でさえ。

 

ミッドウェー「過ぎた時間は関係無い。武龍はまだ"あの時間"を生きている。なら、それは解決するべきだ」

 

武龍「でもよ···」

 

ミッドウェーは武龍の手を握る。

 

ミッドウェー「武龍は私達を救ってくれた···だから今度は私達が武龍のために動く番なんだ。だから、武龍のトラウマは私達が焼き尽くそう。これは、私達個人の意志だ。他の誰のことでもない」

 

武龍は涙を流し、一言···

 

武龍「·····ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある家に住んでいる浮気性のクズ男(先日武龍達と会ったクズ男)がいた···その家のインターホンが鳴り、クズ男は出る。

 

浮気性のクズ男

「はい、なんでしょうか?」

 

レキの艤装がクズ男に噛みついた。

 

 

 

あるマンションの一室にニートのクズ男がいた。クズ男がゲームをしていると突然画面が変わり、クズ男が以前撮っていた武龍に暴行してる時の動画が流れ始め、次の瞬間には大音量で武龍の助けを求める声が響き渡る。

 

ニートのクズ男

「なっ、なんだよこれ!?」

 

すると、部屋の前から音がする。クズ男が恐る恐る扉を開けると、何者かによって無理矢理こじ開けられる。

 

そこには冷たい表情をしたサウスダコタが立っていた。

 

 

 

とある刑務所の独房に、窃盗で捕まっているクズ男がいた。ようやく出所を迎えることができたが、迎えに来るものはおらず、自力で家に帰ると、怒り狂った家族が出迎えた。

 

ネットには、クズ男の武龍への所業がばらまかれており、社会的に取り返しのつかない事になっていた。そしてそれを小さな監視カメラで見ているアンはほくそ笑む。

 

アン「フフフフフ···なんとも滑稽ですね···」

 

 

 

あるクズ男は提督になっており、その鎮守府に来訪者が来ていた。

そのクズ男は規定を無視した運営をしており、資金の使い道に不透明な部分があることで知られていた。

 

来訪者は青葉であり、艦娘達に提督のクズ男の目の前で武龍へしてきたことと裏でやっていた事を暴露していく。焦ったクズ男が止めようとするがそれをかわしながら暴露を続けていく。

 

艦娘達は最初の内は唖然としていたが、これまで自分達にしてきた事を含め、次第に怒りの表情に変わっていき、青葉達のいる部屋になんと元帥であるラナまで入ってくる。

 

ラナ「貴様もここまでだ」

 

青葉は最後に特大の爆弾を投下し、去っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれのクズ男達は復讐すらできない状態になり、それがテレビやマスコミでも大々的に報じられた。

 

コア「どうだ?武龍」

 

武龍「もう···終ったのか?」

 

霧島「他にも関与していた者達にも同様の"処置"を行いましたが、1人だけ逃げました」

 

武龍の表情が絶望に変わる。

 

霧島「しかし逃亡先のアメリカで、大統領が大統領令を出してすぐに捕まったそうです」

 

大統領令が出たことを知った武龍は驚愕の表情を浮かべる。

 

武龍「大統領令とか強すぎんだろ···」

 

リプ「職権乱用では?」

 

サウスダコタはサムズアップをする。

 

サウスダコタ「No problem。大統領は『我々は、返し切れるか解らない大きな借りを、少しでも返す義務がある。それに、不法入国者を許すわけにはいかない』と言ってるそうだ」

 

時雨「武龍の雨はすぐには止まないかもしれない。けど、必ず晴れさせてみせるよ」

 

武龍「皆···ありがとう···皆!」

 

その夜、祝宴を上げた鎮守府は面々···その時の武龍の顔はこれまでに無いほど、輝いていた···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、武龍は"過去"から解き放たれ、"今"を生きることができるようになった···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

救われなかった少年は、ようやく、救われたのだ···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

遂に武龍の過去は解決しました。これは人によって感じるものが違うと思いますが、"武龍は"救われたのです。

···ちなみにACⅥですが、私は予約しました。
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