鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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過去のトラウマから解放された武龍は本当の笑顔を見せる。そしてそれを見た大蛇は···


第4章最終回です。


第36話 羽ばたく鴉(ver2.0)

過去のトラウマから解き放たれた武龍は、オリジナルの深海棲艦を相手に演習をしており、その結果を見た大蛇は興味深そうにしている。

 

大蛇「これまでの枷が外されて、一気に伸びましたね」

 

命中率や回避率など、戦績は過去とは桁違いに伸びている。

 

イクリプス「オリジナルの深海鶴棲姫に圧勝してるのだ···」

 

大蛇「···よし!決めました!新しい機甲兵装もあることですし!」

 

大蛇は何かを決心した様子で観客席から立ち上がる。

 

イクリプス「何を決めたのだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武龍は演習場に呼び出され、新しい中量2脚型機甲兵装『ノブリス·オブリージュ』を装備して向かう。

 

ノブリス·オブリージュは白いカラーリングをしており、右手にアサルトライフル、左腕にレーザーブレード、両背部に天使の翼のような見た目の『デュアルレーザーキャノン』を装備している。

 

演習場には大蛇が完全武装で立っていた。

腕組をして背中を向けて立っていた大蛇は、そのままで武龍に話し掛ける。

 

大蛇「武龍、あなたはとても強くなりました···最初に会った時の事を覚えていますか?」

 

武龍「当たり前だろ?」

 

大蛇「では···私と1戦交えてください。私はこの手で確かめたいのです···あなたの"力"を」

 

武龍「···解った」

 

 

 

推奨BGM『The answer』(ACfaより)

 

 

 

大蛇は振り向き、互いに構える。

 

大蛇「大和型秘匿戦艦、大蛇!殲滅を開始します···」

 

武龍「こちらミグラント!作戦を開始する!」

 

開幕から大蛇は76cm砲を連射してくる。武龍は間一髪で回避し、機銃を連射しながらバズーカを撃ち込んでいく。しかし大蛇はその巨大な艤装からは想像できないスピードで動き回り、グレネードガトリングと機銃を連射してくる。

 

そしてその弾幕の中にミサイルと76cm砲を織り混ぜてくる。

 

武龍(弾幕の中に致命的なヤツが混じってる!)

 

武龍は空中から急接近するが、4本の龍のような首が食らいつこうとしてきたので回転して回避する。しかしその瞬間に背部のメインブースターをグレネードガトリングで撃ち抜かれる。

 

武龍「メインブースターが!?クソッ、狙ったか!」

 

武龍は着地して航行しながら距離をとる。

 

武龍(近づけばあの龍みたいな艤装が、遠ければ主砲とガトリングか···)

 

しかし、大蛇は思考する隙を与えずに弾幕を張り続ける。武龍はデュアルレーザーキャノンを起動させ、計6発のレーザーを発射する。

すると大蛇は上の方の主砲を盾にしてレーザーを防ぎ、盾にした主砲は損傷を受ける。

 

武龍はアサルトライフルを連射しつつ上空から接近し、大蛇にある程度近づいたところでQBし、大蛇を飛び越す。そして大蛇を飛び越した瞬間にQTし、レーザーキャノンを構える。

 

大蛇「このくらい、想定の範囲内ですよ?」

 

武龍は突如、大蛇の艤装によりに両腕に食らいつかれ、動きを封じられる。

そして武龍は大蛇の前方に投げ出されるが、武龍は空中でQTをすることで体制を立て直す。

 

···が、そこに散弾機銃が武龍に向けられ、至近距離から連射される。怯んで海面に落ちた武龍に残る全ての攻撃が撃ち込まれる。

 

蛟《演習終了!勝者、大蛇!》

 

演習終了のブザーが鳴り、ペイントまみれになった武龍はため息をつく。

そんな武龍に大蛇は手を差し伸べ、武龍を引き起こす。

 

大蛇「良い戦いでした。レイヴンズ·ネストに所属している艦娘や深海棲艦達でもここまで耐えられた者はいません···ですが、私はまだ本気を出してはいません」

 

まだ本気を出していない、その事に武龍は驚愕する。

 

武龍「あれでか!?」

 

大蛇「はい。しかしあなたはAFや私のいる領域に辿り着く事のできる可能性を持っています···まあ、機甲兵装に関してはまだ改良点があるのでそれもありますが···来なさい、"AFの領域"まで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれが寝静まった頃、大蛇とAF達『本来起こり得た未来』で産まれた者達が屋上に集まり、お茶会をしていた。

 

マザーウィル「武龍、本当に強くなりましたね···」

 

月明かりが彼女らを照らし出している。

 

ジェット「枷が外れると、あそこまでいくものだな」

 

アンサラーの脳裏に、とある光景が思い浮かぶ。

 

アンサラー「まるで···」

 

大蛇「"あのリンスク"、のようですか?」

 

アンサラー「はい。まるであのリンスクのようにとてつもないスピードで成長していく···」

 

"あのリンクス"とは誰なのか、彼女らにはすぐに思い当たる人物がいた。

 

スティグロ「あのリンスクかぁ···やっぱり武龍って『ドミナント』か?」

 

ギガベース「かなりの高確率でそうでしょう。武龍はおそらく···近いうちにランドクラブやイクリプスを確実に越えるでしょう」

 

ランドクラブ「あ、それは私も思います。武龍は今はまだ『ネクスト』の機動性にギリギリついていけてないですが、ものにしたら間違いなく負けますね」

 

イクリプス「同感なのだ。アセンブルと戦術によってはギガベースも越えられるのだ」

 

ソルディオスは空中でオービットを回転させながら答える。

 

ソルディオス「というか、武龍はドミナントであり、同時に『イレギュラー』でもあるでしょう?」

 

カブラカン「それな。"深海棲艦との戦争"っていう"ある種の秩序"を破壊したしな···」

 

一時的に雲が月を隠し、大蛇は暗闇の中で微笑む。

 

大蛇「"深海棲艦の力"の体現者はコア、"艦娘の力"の体現者は江ノ島鎮守府の吹雪、そして"人類の力"の体現者は武龍···やはり世界は面白いですね···」

 

有澤「ですがまだ油断はできませんね···」

 

スティグロ「だよねぇ~だって"海が震えている"もん☆」

 

雲が通り過ぎた月は、美しくも儚く輝いていた···

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

そうです。武龍は"未来の誰かさん"と違ってドミナントです。イレギュラーです。

●ノブリス·オブリージュ
白いカラーリングの中量2脚型機甲兵装。

武装は右手にアサルトライフル、左腕にレーザーブレード、両背部にデュアルレーザーキャノンを装備している。

近~中距離を想定しており、天使の翼のような形のデュアルレーザーキャノンは片方につき3発同時発射のため、その威力は驚異となる。

●デュアルレーザーキャノン
複数のレーザーを同時発射する背部武装。
複数同時発射のため、エネルギーの消費は激しい。しかしその分火力は高まっている。

●ドミナント
『先天的な戦闘適合者』の事であり、武龍の成長速度はこれに該当するとされている。
ちなみに、機甲兵装のスペックは武龍のスペックを補助するために調整されており、本来ドミナントの領域に達する事のできる代物ではない。

なお、今後は本来の機甲兵装のスペックに引き上げる予定である。

●イレギュラー
『本来起こり得た未来』の"管理者"にとって規格外な力を持ち、秩序を破壊しかねない存在の事。
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