鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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深海棲艦達の中には邂逅を望む者もいた。
そして、新たな出会いが···


第36.5話 艦として(新実装)

ある日、コアは3人の姫級から連絡を受けた。その内容は「私達は邂逅を望む」とのことだった。

コアは3人の意思を尊重し、武龍達にその事を話した。しかしその場にいるはずの大蛇は遅れてくるようだ。

 

武龍「邂逅を望んでるなら、それで良いと思う」

 

クレ白「武龍君、ここはボク達に任せてくれないかな?」

 

クレ白を始めとするAC達は邂逅のために戦うことを買って出た。聞けば、クレ白達は自分達の戦いを武龍にはまだ見せていないからだそうだ。

 

武龍「そうは言ってもな···深海棲艦達への想いとか無かったらできないぞ?」

 

クレ白「そこは大丈夫、ボク達は皆から沢山話を聞いて、そして話し合ってきたから」

 

武龍の知らぬ間に、AC達はこの世界の事を知るために色々と動いていたのだ。武龍は提督の帽子を正すと、AC達に許可を出す。

 

武龍「なら、頼んだ!」

 

クレ白「任せてよ!」

 

すると、ミストアイが右手を上げる。

 

ミストアイ「質問があるわ。私達が邂逅のために戦って良いとしても、誰が出るの?」

 

武龍は考えるが、そこでドアがノックされる。そして部屋に入ってきたのは大蛇と2人の知らぬ女性だった。1人は癖っ毛の金髪で騎士のような銀色の鎧を着ている。もう1人は黒髪を後ろで束ね、白に青いラインの入ったセーターを着ている。

 

大蛇「すいません、遅れました」

 

武龍「大丈夫だけど、その2人は?」

 

鎧の女性「ハーッハッハッハッハッ!君はこの私の事を憶えていないようだねぇ?2代目の(あるじ)よ!」

 

セーターの女性

「ん~?私は憶えてなくても仕方ないと思うよ~」

 

武龍は2人に困惑している。すると鎧の女性は腰に両手を当てつつ、胸を張って自己紹介し、セーターの女性は背伸びをしながら自己紹介する。

 

鎧の女性「では名乗ろう!この私こそ、強さを求めた騎士···『レオ』だ!」

 

セーターの女性

「私は『フォックス·アイ』だよ~、よろしく~。あ、名前長いかもだから『クリケット』って呼んで」

 

2人はクレ白より後に肉体を得たACであり、武龍は驚愕する。大蛇曰く、クレ白達の時は資材が足りずにレオとフォックス·アイは保留となっていたのだが、十分な資材が得られたために2人を復活させたのだそうだ。

 

そして、2人は今回の邂逅の件を聞くと2人も立候補した。しかし邂逅を望む3人の姫級はいずれも、1対1での決闘も望んでいる。そのためAC側も3人が選ばれる事となっている。

 

しかし、武龍に対する"本来起こり得た未来"での戦い方を見せる意味もあるため、話し合いは割りとスムーズに進み、結果はクレ白、バルバロイ、レオとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日後、鎮守府に集まった姫級は以下の3人である。

 

ゆらゆらと浮遊し、焦げた白い長髪に白いドレス、そして顔の左側が黒く覆われている『深海海月姫』。

 

2本の三日月型の角が後頭部から上へと生え、ウツボとウミヘビの艤装を携え、顔は口と左側をマスクで隠した『深海重巡水姫』。

 

メガネをかけ、頭部にはネコミミのような角が生えており、艤装からは梅の花をつけた木の枝が生えている『深海梅棲姫』。

 

それぞれが邂逅を望み、鎮守府に集う。

そしてそれぞれは自身の相手を務めるACと共に離れた場所に向かう。

 

 

 

 

 

深海海月姫の相手はクレ白であり、コアが合図を下す。

 

 

 

推奨BGM『渚を越えて』

 

 

 

合図と同時に深海海月姫は艦載機を発艦させ、クレ白は前方にブーストで移動する。クレ白は深海海月姫の艦載機がある程度近づいたところで右側にずれながら進み、マシンガンで艦載機を迎撃していく。

 

深海海月姫はどう進んでも魚雷を当てられるよう、8機の攻撃機を横に並べて魚雷を放つ。しかしクレ白は飛ばずにジャンプして魚雷を回避する。

 

クレ白「ボク達の世代にいたイレギュラーの動きの1つ、見せちゃうよ!」

 

クレ白は左右に動きながらジャンプを繰り返し、マシンガンと小型ミサイルを切り替えて攻撃しながら深海海月姫へと接近していく。その動きにより、攻撃機の魚雷は全く当てられていない。

 

深海海月姫

「案外やるわね···」

 

深海海月姫の艦載機は戦闘機と爆撃機による攻撃を主体にし、戦闘機の機銃を少しずつ当てていくことに成功する。

 

クレ白「さっすが姫級!ボクに当ててくるねぇ!」

 

クレ白は小型ミサイルを艦載機達にロックオンし、発射する。小型ミサイルを回避するために艦載機達は一旦攻撃を中断する。そしてその隙にクレ白は膝をつき、グレネードキャノンを構える。

 

クレ白(あの青く光る部位、あれたぶん弱点だよね?)

 

グレネードキャノンの砲口は深海海月姫の頭の上の艤装、その中心にある青白く光る部位へと向けられている。轟音と共に発射された砲弾は、深海海月姫の発光する部位へと直撃する。

 

深海海月姫「うあ"あ"あ"あ"あ"っ!」

 

深海海月姫の頭上の艤装が爆発と共に砕け散り、深海海月姫は海上に落下する。しかし依然として艦載機はクレ白に攻撃を続けているため、クレ白は攻撃を回避しつつマシンガンを連射していく。

 

 

 

深海海月姫「こんな炎は···もう、嫌よ!」

 

深海棲艦の艦載機は艦娘と比べ、数が多い。そのため物量によってクレ白の損傷は少しずつ増えてきている。しかしクレ白は空中に飛び上がり、ブーストを切ったり吹かしたりを不規則に繰り返す。

しかもそれは回避だけでなく、移動や攻撃も同時進行させている。

 

そして、クレ白は深海海月姫の頭上の艤装が無くなった代わりに、深海海月姫の四方に浮いている艤装の中にある球体が青く光っている事に気づく。

 

クレ白「はっは~ん、二段階の艤装って訳だね!」

 

深海海月姫は更に艦載機を発艦させ、爆撃をクレ白の右肩に命中させることに成功する。

 

クレ白「うおっ!やったなぁ!」

 

クレ白は着水するとグレネードキャノンを深海海月姫の前方の海面に撃ち込み、大きな爆発と水柱が立ち上がる。次の瞬間、爆煙と水柱の中からクレ白が飛び出る。

 

クレ白「チェックメイトだよ!」

 

クレ白はレーザーブレードで深海海月姫を袈裟に斬り上げ、深海海月姫は安らかな笑みを浮かべて倒れ、"邂逅"する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

推奨BGM『戦争を忌む者』

 

 

 

深海重巡水姫の艤装は口を大きく開けて威嚇し、バルバロイは空中へ飛び上がる。

 

深海重巡水姫

「目を開けたまま···沈めっ!」

 

バルバロイ

「運命を受け入れなっ!」

 

深海重巡水姫は主砲を交互に連射していくが、バルバロイは空中でQBを繰り返しながら深海重巡水姫を翻弄する。バルバロイのアサルトライフルは連射力こそマシンガンより低いが、一撃の火力はマシンガンより高い。

 

バルバロイはアサルトライフルとショットガンの連射による攻撃を続けているが、バルバロイの着水に合わせて深海重巡水姫の攻撃機は魚雷を放つ。

 

バルバロイはその魚雷をアサルトライフルの連射により破壊し、散布型ミサイルを起動させる。深海重巡水姫は散布型ミサイルが放たれた瞬間に砲撃し、散布型ミサイルの爆発と共にバルバロイのPAを削る。

 

バルバロイ

「へぇ、なかなかやるじゃないか!」

 

バルバロイのPAはまだ剥がれておらず、深海重巡水姫は砲撃でなんとか削ろうとするが、バルバロイの機動力になかなか当てられずにいる。

 

バルバロイはQBで深海重巡水姫の頭上を飛び越え、QTで振り向く。そして再びQBで深海重巡水姫に接近すると、ウミヘビの艤装にアサルトライフルとショットガンを連射し、ウミヘビの艤装は千切れ落ちる。

 

深海重巡水姫

「アッハハハ···次は、貴様だ!」

 

深海重巡水姫は至近距離からバルバロイに砲撃するが、バルバロイは回避せず、PAで砲撃を受け止める。そしてバルバロイはその距離から散布型ミサイルを発射し、深海重巡水姫は散布型ミサイルを全身に被弾することとなった。

 

深海重巡水姫

「ああ···これで、安心だ···」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

推奨BGM『水底の世界』

 

 

 

深海梅棲姫とレオは向かい合い、互いの頭部に砲口を向ける。深海梅棲姫の艤装から垂れる黒い液体は着水して広がると、梅の木の枝を生やす。

 

レオ「梅の木か、綺麗じゃないか!」

 

深海梅棲姫「そりゃどうも!」

 

深海梅棲姫は主砲を撃つが、レオは右にQBしてから深海梅棲姫の左側へ回りつつ、バトルライフルと小型ミサイルを撃ち込んでいく。レオの小型ミサイルは追尾性能が高く、深海梅棲姫は避けられず被弾してしまう。

 

更に、深海梅棲姫は左側へ回り込んでいるレオに砲撃しようとするも、レオは急に右側へOBすることで砲撃を回避し、再び小型ミサイルを発射しつつ、深海梅棲姫に接近する。

 

深海梅棲姫は魚雷を発射するが、レオはジャンプで回避するとショットガンで深海梅棲姫の魚雷発射管を破壊する。

 

レオ「魚雷は潰させてもらうよ!」

 

深海梅棲姫

「クソガッ!ふざけんなって!」

 

そしてレオが追撃しようとしたところで、海面の黒い液体から梅の枝が急速に伸び、レオの行く手を遮る。

 

レオ「やるじゃあないか!」

 

レオは右と前方へ2回のQBを行い、離れた深海梅棲姫に接近しようとする。深海梅棲姫は接近されまいと砲撃するが、レオに当てられても有効打にはなっていない。

 

そしてある程度接近したところで、レオはバトルライフルをレーザーブレードに、ショットガンをハンドガンに切り替える。レオはハンドガンを深海梅棲姫の艤装に命中させる。衝撃力の高い弾丸に、深海梅棲姫の艤装は大きく怯む。

 

深海梅棲姫が体勢を立て直そうとした時には、レオは目の前に迫っており、深海梅棲姫を蹴り飛ばす。

 

深海梅棲姫「くぁっ!」

 

起き上がろうとしてレオの方を見た深海梅棲姫は、レオの持つレーザーブレードに目を惹かれる。その時には既に深海梅棲姫の艤装は破壊されていた。

 

レオ「どうだい、綺麗だろう?」

 

レオの持つレーザーブレードは青い刀身から青い粒子が舞っており、深海梅棲姫はこれから自身を斬る武器だというのに美しさを感じている。

 

レオ「さて、時間だ」

 

レオはレーザーブレードを構える。

 

深海梅棲姫

「ここまで、だね···お願い」

 

レオ「ああ」

 

レオのレーザーブレードから青い刀身が迸り、深海梅棲姫を袈裟に斬った。

 

 

 

 

 

その後、それぞれの姫級は無事に邂逅を果たした。

 

深海海月姫は空母『サラトガ』に。

深海重巡水姫は重巡『タスカルーサ』に。

深海梅棲姫は駆逐艦『梅』に。

 

武龍「皆、よろしく!」

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

諸事情により遅れましたが、これより再開します!

●レオ
癖っ毛の金髪で身長163cm、肉体年齢は17歳。
騎士のような銀色の鎧を着ており、鎧の隙間から見える服は紫色をしている。

自信に溢れる性格で、"強き王"を目指している。
また、正々堂々とした戦いを好んでおり、強さのために心を捨てることを嫌っている。

●クリケット
黒髪を後ろで束ねており、身長180cm。肉体年齢は19歳。
白に青いラインの入ったセーターを着ており、ダメージジーンズを履いている。

のんびりとした性格をしており、非常にマイペース。しかし同時に誇り高い性格も持ち合わせている。
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