鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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初の海軍からの依頼と艦娘との共闘。
そしてレイヴンズ·ネストへの評価と各国の現状とは···


更新遅れてすいません!体調を崩しておりました···


第6話 想定内(ver2.0)

レイヴンズ·ネストの拠点の応接室にて、ソラと男性が話している。

 

ソラ「そのような事でしたらお引き取りください」

 

男性「いえ、しかし···」

 

ソラ「技術給与をするつもりはありません。どうぞお引き取りを」

 

男性が帰った後、ソラが門から離れたところでラビィが声をかける。

 

ラビィ「ま、また陸軍の人ですか?」

 

ソラは呆れた様子でため息をつく。

 

ソラ「ええ。まったく···技術クレクレされてもそんなことする道理はありませんよ。ラビィちゃんも、外出する時は複数人で」

 

ラビィ「は、はい!」

 

ソラ「それじゃ、ちょっとおやつにしましょう」

 

ラビィ「はいっ!」

 

ここのところ、陸軍による機甲兵装の技術給与の申し出がしつこく来ているのだ。

依頼をするならまだしも、技術給与に関しては、それをした後の事をAF達はよく知っているため、渡すことはできないのだ···

 

ちなみに、海外からも技術給与の申し出が来ている。

中国と韓国からは一方的な申し出が。

ロシアからは遠回しに。

アメリカからはドストレートに。

イギリスは色々条件を着けながら。

瑞希はこれらの申し出のメールや電話を相手にしながら思う···

 

瑞希(まあ、これらも想定内なんですけどね···)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃──

 

草薙と有澤、ランが食材の買い出しに外出しており、今回は少し遠出して珍味も買いに行っていた。

 

草薙「これだけあれば良いでしょう!」

 

3人はトラックに食材をありったけ積み込んでいた。

 

有澤「私達は戦艦や空母よりも何倍も食べますからね···」

 

草薙「あ、ちょっと良い景色撮れそうなので写真撮ってきます」

 

草薙はスマホを片手に海辺へと走っていった。

 

ラン「気を付けろよ~って、アイツは1人でも1個中隊殺れるから問題ないか···」

 

 

 

 

 

 

草薙が海辺の写真を撮り、トラックの所に戻ろうとしていると、1人の女性がベンチに座りながらため息をついている···草薙は目を丸くしてその女性を凝視する。そして、その女性に近づく。

 

草薙「隣、良いですか?」

 

女性「あ、はい···どうぞ」

 

草薙は女性の左隣に座る。女性は赤いポニーテールの髪型で、俯いていた。

 

草薙「何か悩んでるんですか?」

 

女性「ああ、いえ···あなたは?」

 

草薙「私はただのお節介焼きです。私で良ければ吐き出してください」

 

女性は少し考えると、口を開いた。

 

女性「···あなたは、今の世の中をどう思いますか?」

 

草薙「深海棲艦との戦争が続いているのに、人類はまだ争ってますね」

 

女性「私は人々を守るための職に着いているんですが、近所の人達からは『まだ戦争は終わらないのか』って言われてて···」

 

女性は悔しそうで、悲しそうな顔をし、草薙は空を見上げて答える。

 

草薙「そんなに早く終わるなら苦労はしませんよね···」

 

女性「なので私は···その、守ることの意義があるのか分からなくなってきてて···」

 

草薙は女性の手を握ると、笑顔で女性を励ました。

 

草薙「もちろんありますよ!あなたは努力し続けています!それに、そんなこと言う人達なんて気にしなければ良いんです。それと、あなたが守ってくれた分、必ず笑顔になる人や感謝してくれる人は絶対にいます!」

 

その言葉に、女性は少しだけ笑顔になった。

 

女性「ありがとうございます···あなたは、なんて名前ですか?」

 

草薙「私はお···草薙です!」

 

女性「草薙さん、私は」

 

草薙「『大和』さんですよね?その服装と髪型から察しましたよ」

 

その女性は艦娘であり、草薙は最初から気づいていた。

 

大和「分かってたんですか···」

 

草薙のスマホが鳴る。

 

草薙「あ、すいません。そろそろ行かなきゃいけないので、失礼します···あなたのことは応援してますから!」

 

大和「ありがとうございます···」

 

大和が頭を下げる。

 

草薙「それでは、また縁があれば会いましょう!···"大和姉さん"」

 

大和「え?」

 

大和が顔を上げると、既にそこに草薙はいなかった···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、レイブンズ·ネスト拠点の執務室でベスが資料を整理していた。

 

ベス「アメリカは現在民間人による艦娘排他の運動が活発になり、このままではテロや艦娘達との交戦の可能性あり。

ロシアは艦娘への人体実験を行おうとし失敗、艦娘と提督の信頼感が低下、このままでは彼らの離反の可能性あり」

 

ベスは次々と資料を整理していく···

 

ベス「中国は内部争いが頻発、深海棲艦への対処が遅れており、早急に対応しなければ中国領海に現れた『重巡棲姫』及び『軽巡棲鬼』によって甚大な損害が出る可能性が極めて高い。

ブラジルは初期の対応が遅れ、国土の63%を制圧されており、奪還は極めて困難」

 

コーヒーを飲みながら整理を続けていく。

 

ベス「南アフリカは大陸そのものの70%を制圧されたものの、深海棲艦による環境保護が行き届き、むしろこのままで良い可能性あり。

イギリスは、テロの対処に艦娘を起用したもののその分人員が減り、重要な補給線の1つを制圧されている。このままでは重要です補給線が全て制圧されるのも時間の問題である」

 

書類の中に『那珂ちゃんコンサート』のチケットがあったのでポケットに入れる。

 

ベス「モンゴルは難民を受け入れ切れなくなり、食糧危機に陥っているため、今深海棲艦からの攻撃を受ければ容易く制圧される可能性が極めて高い。

フランスは新しい提督を探すことに躍起になっているが、深海棲艦からの攻勢は激しさを増している。このままでは既存の提督や艦娘の負担が限界に達するのも時間の問題である」

 

ようやく整理が終わったベスは自室に向かい、眠りに落ちた···

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

最近は体調を崩しており、更新が遅れていますが、すいません···

●ベス
金色のポニーテールでメガネを掛けており、身長160cm、肉体年齢は17歳。
艦娘ではなくAFで、青いセーラー服の上に防弾ベストを着けている。

真面目な性格で効率的な行動を心掛けている。レイヴンズ·ネストでは主に執務を執り行っている。
ちなみにコンサートチケットを取っておいたのはラビィに渡すためである。
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