鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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アメリカの海域でゴアを待ち構えるアメリカ艦隊と武龍サイドの面々。彼らはゴアを止められるのか···


第44話 血を求めし獣(ver2.0)

アメリカのとある海域にて、ゴアを待ち構えるアメリカ艦隊と深海棲艦達。武龍サイドのメンバーは現在向かっている途中だが、ゴアが来るまでには間に合うようである。

 

武龍サイドからの援軍はマリアナ、鳳翔、サラトガであり、更には潜水棲姫と深海雨雲姫も援軍として向かっている。

そしてゴアを待ち構えている最中、艦隊は突如爆撃と雷撃に曝され、混乱が起きる。

 

 

 

推奨BGM『Jumbling』(ACVDより)

 

 

 

ゴア《艦隊のみんな~、聞こえる~?》

 

アメリカ提督《あれは···ステルス機だと!?》

 

空を飛んでいるのはステルス戦闘機達であり、大量の量産型も迫ってきている。

 

アメリカ所属長門「レイヴンズ·ネストの奴らはどうしている!?」

 

アメリカ提督《連絡が取れな(ノイズ音)···みん(ノイズ音)》

 

通信にノイズが混じり始め、遂には通信は途絶えてしまう。

 

ゴア《ふふふ~、ジャミングだよ!向こうもG型が足止めしちゃってるから来れないよ~》

 

煽るような口調で話しているゴア。姿が見えない事から、遠くにいることが用意に想像できる。

 

アメリカ艦隊所属コロラド「やるしかないわね!」

 

艦隊は量産型の群れに突撃し、撃破しながら進む。しかし一向にゴアを発見できず、量産型の物量に押され始める。

 

アメリカ艦隊所属コロラド「多すぎる!これじゃ弾が持たないわ!」

 

すると量産型の群れが爆撃される。見ると、マリアナ達が到着した。

 

マリアナ「待たせたな!」

 

鳳翔「ゴアを確認しました。これよりゴアへの攻勢を開始します!」

 

 

 

ゴア「へぇ、来たんだ···けど、これはどうかな?」

 

その瞬間、アメリカ艦隊の鎮守府が爆撃される。

 

深海雨雲姫「ネ級!確認に向かって!」

 

マリアナ、鳳翔、潜水棲姫とその艦隊はゴアの所へ向かい、深海雨雲姫とその艦隊は量産型の群れに向かう。

 

鳳翔「あの艤装、大きすぎます···」

 

マリアナ「まさに要塞だな」

 

ゴアの巨大な艤装には副砲が大量についており、マリアナの言う通りまさに要塞だった。

 

ゴアはその巨体からは想像もできないスピードで攻撃を回避していく。しかしそのスピードは憤怒のようには速くはなく、その巨体も相まって何発かは当たるが、戦艦とほぼ同じ装甲により上手くダメージを与えられない。

 

更に、ゴアから発艦される艦載機も鳳翔とサラトガの艦載機の数を上回っている。潜水棲姫も魚雷を直撃させるが、有効打になっていない。

 

ゴア「どうしたの?その程度かな?」

 

サラトガ「なら、これはどう?」

 

サラトガの髪が白くなり、顔の左部分が黒い甲殻のようなものに覆われていき、深海海月姫とサラトガの半々の姿となる。そして艦娘と深海棲艦の両方の艦載機を大量に発艦させる。

 

しかしそれでもゴアの艦載機が若干上回っている。すると唐突にゴアの艤装に鳳翔とは別の艦載機による爆撃が落とされる。ゴアが振り向くと、量産型の群れを突破してきた2人の空母ヲ級flagshipがいた。

 

これにより、制空はようやく拮抗となる。

 

ゴア「アッハハハ!そうだよぉ!そうでなくっちゃあ!」

 

ゴアが砲撃をしようとした瞬間、アメリカ艦隊所属のブルックリンの砲撃が背部艤装に当たり、なんとその一撃で装甲が剥がれ落ちる。

 

ゴア「なっ!?」

 

潜水棲姫「今だっ!」

 

内部機構が剥き出しになった艤装にマリアナの主砲が命中する。それによりゴアの背部艤装は粉々になり、前のめりにゴアは倒れる。

 

ゴア「え?そんな···私が···」

 

マリアナ「ゴア···なぜ貴様は血を求める?そこまで執拗に···」

 

ゴア「そんなの決まってるよ···綺麗だからだよ···赤くて、輝いてて···それに私は、この戦争を···血に染めて終わらせるための艦だから!」

 

ゴアは立ち上がり、叫び声をあげる。

 

ゴア「血が···足りない···血が!血が!血が!モット、もっとオオオオオオオオオオオオオオオ!」

 

ゴアの髪が白くなり、赤いオーラを纏い始める。そして両手の指は巨大な爪となり、頭部には冠のように8本の黒い角が生える。

 

マリアナ「深海化だとっ!?」

 

ゴア「アアアアアアアアアアアアア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッッ!」

 

 

 

ゴアは叫びながらマリアナに飛びかかるが、艤装爪を防ぐ。噛みつこうとしたところをマリアナがアッパーで反撃する。ゴアは怯むと同時に飛び退き、ヲ級flagshipの所へ向かい、抱きつくように2人を同時に切り裂く。

 

そのまま鳳翔の所にも向かおうとしたが、砲撃を受けて怯む。見れば量産型を殲滅した艦隊が向かってきていた。

 

ゴア「ア"ア"ア"ア"ア"ッ!」

 

続けざまの砲撃でゴアは更に怯む。しかし途中で砲撃から抜け出し、艦隊へ突撃する。そのスピードに、量産型との戦闘で疲労していた艦隊は逃げることが遅れてしまう。

 

そのため、ゴアにより多くの艦娘と深海棲艦が刺し貫かれ、切り裂かれ、喰い千切られる。

 

マリアナが砲撃し、左腕を破壊する。更に鳳翔の爆撃により怯み、その隙にコロラドの砲撃が脚部艤装に命中し、足が吹き飛んでゴアは前のめりに倒れる。そこにサラトガの爆撃と深海雨雲姫の砲撃が加えられる。

 

ゴア「ハァ···ハァ···」

 

ゴアはもう動けない体を動かそうとするが、やはり動けない。しかしそれでも首を動かし、噛みつこうとしてくる。

 

ゴア「グルルルル···」

 

マリアナ「最早言葉すら無くしたか···哀れな···」

 

マリアナはゴアの頭部に砲撃し、首のなくなったゴアは沈んでいく···

 

アメリカ提督《···な···皆!聞こえるか!?》

 

コロラド「Admiral!」

 

ソラ《ジャミングは消えたようですね···》

 

しかし、そこに突如緊急の通信が入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新型秘匿空母『ゴア』

 

アメリカ沖合いの海域にて轟沈。量産型を利用した物量と航空戦力で圧倒したものの、『魚雷の当たる位置にある接合部』に偶然砲撃が命中し内部機構が露出。そこを狙われて大破。その後深海化したが、集中砲火により撃破された。

 

執拗に血を求めた経緯としては、設計図が何者かの血によって描かれていた事が要因と考察される。

 

また、ゴアの撃破数は300を超えるとされているが、その半分は量産型によるものだとも言われている。

艤装の残骸は後に深海棲艦によって解体された。

 

 




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