ミズチは自身の姉達のいる舞鶴鎮守府に絶望する顔を思い浮かべながら向かっているが、その上を何かが通り過ぎる。
ミズチ「あれは···?」
それはストークAであり、反転し何かを投下する。それはミズチと同じ黒い巫女服を着た艦娘であが、ミズチと違って深海棲艦の飛行甲板があり、ミズチを睨み付けている。
ミズチ「なるほど···"私"ですか」
蛟「あなたと同類にはなりたくありませんよ···」
蛟は自分は艦娘であり深海棲艦であるため、出撃できるとしてここまでやって来たのだ。そして蛟は主砲をミズチに向ける。
蛟「時間は稼がせてもらいますよ」
その時、舞鶴鎮守府から通信が入る。
舞鶴提督
《時間稼ぎとか言ってんなよ。水臭ぇ》
蛟が振り替えると、舞鶴艦隊が出撃していた。
舞鶴所属扶桑
「妹にばかり任せるわけにはいきませんわ」
舞鶴所属山城
「不躾な方の妹をしつけなければいけないわね」
ミズチ「自らゾロゾロと···ではその不幸、より強めさせてもらいますよ!」
推奨BGM『Rain』(AC4より)
互いに大量の艦載機を発艦させるが、改二となっているオリジナル蛟の方が艦載機の数は多い。しかしその差は練度によって埋められている。
蛟の艦載機は紙飛行機から発生し、ミズチの艦載機は蜂から発生している。
そして砲撃を撃ち合うが、ここでも練度の差が浮き彫りになる。ミズチには大量の量産型による支援があるものの、徐々に量産型は減っていく。
更に舞鶴艦隊の扶桑と山城の砲撃がミズチの周囲の量産型を撃破し、翔鶴と瑞鶴の艦載機が周辺一帯の量産型を撃破し、高雄と愛宕が前面に出る。そこに川内と神通が加わって蛟の両側から魚雷を発射する。
これにより量産型の数は一気に減らされたものの、ミズチは狂った笑みを浮かべていた。
オリジナル蛟「フフフ、姉さん達にはたっっっぷりと不幸を味あわせてあげますよ···もちろん、お仲間にも!」
舞鶴提督《今だっ!》
ミズチに悟られぬよう、離れた位置からミズチの両側に単横陣で展開していた駆逐艦達が一斉に砲撃し、その砲弾はミズチの両側に水柱の壁を作り出す。そしてミズチの前後には金剛と榛名がいた。
両側の視界を塞がれたミズチは反応が遅れ、金剛と榛名の砲撃を前後からもろに受けてしまう。
ミズチ「ガハァッ!」
更に、舞鶴提督の考案した布陣により、ミズチは艦載機はもちろんの事、逃げることすらできなくなっていた。囲むだけではない、それぞれが最も能力を発揮でき、なおかつミズチを完封できるような位置をとり続ける。
オリジナル蛟が様々な行動をとろうとも、まるでその海域そのものが敵であるかのようにミズチを蹂躙する。
舞鶴所属扶桑
「これが、私達の戦いよ」
ミズチ「こんな···こんな!」
更に脚部の艤装が扶桑と山城によって破壊され、蛟の砲撃に混じって落とされた爆撃により飛行甲板が破壊され、度重なる攻撃に曝されたミズチは膝を着いて前のめりに倒れる。しかしミズチはなおも立ち上がろうとする。
ミズチ「私は···不幸そのもの···あなた達も···道連れに···」
すると、ミズチの体が限界を向かえる。しかしウォーエンドの自壊とは違い、ミズチの体は炎に包まれる。けれどもその目は蛟達を見据えていた。
ミズチ「アアアアアアアアアッッッッッ!」
ミズチはその身を燃やしながらも戦闘を続行し、舞鶴艦隊はそれぞれが別の陣形を作り直し、攻撃を始める。その陣形に蛟は合わせて攻撃を再開する。
そして、ミズチの頭部に全ての爆撃と砲撃が、脚部に全ての雷撃が、直撃する。
するとミズチは両膝をつき、虚ろな目付きで扶桑と山城を見つめてゆっくりと右手を伸そうとする。その時、ミズチは燃えながら灰となって霧散していった···
扶桑型秘匿航空戦艦『蛟』
舞鶴鎮守府正面海域にて轟沈。量産型と共に侵攻したが、レイヴンズ·ネストの蛟が加わった事によって時間と戦力を消耗し、舞鶴鎮守府特有の戦術により目立った戦闘はできずに炎上により霧散した。
設計図としては売られる訳でもなく、燃やされた訳でもなく、ただただ忘れ去られており、更には蜂が設計図を巻き込んで巣を作っていたほどであり、忘れられたくないという思いから不幸を望んだと推測される。
レイヴンズ·ネストの蛟は『本来起こり得た未来』で発見されたため、幸福を望むようになったと推測される。
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