鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

76 / 96

ロシアの艦隊は秘匿艦娘を迎え撃つべく集結する。既に最高戦力の無い中、雪羅の前に立ちはだかるのは···


第48話 人形を従えし鶴(ver2.0)

雪羅「おや?」

 

大量の量産型を従えた雪羅の前にはロシアの艦隊と深海棲艦達が立ち塞がっていた。

 

雪羅「最高戦力を潰しても、まるでハエのように集まってきますね」

 

最高戦力無き今、現在の最高戦力となっているのはレヴォツィの艦隊であり、レヴォツィとレヴォツィ艦隊は覚悟を決めて立っている。しかしレヴォツィ艦隊だけでなく、他の鎮守府の艦隊も集まっている。

 

レヴォツィ《レイヴンズ·ネストの援軍が来るまでまだ少しかかる···頼むぞ》

 

ガングート「無論だ」

 

ヴェールヌイ「ハラショー、もちろんだよ」

 

 

 

推奨BGM『鶴落ちる海』

 

 

 

雪羅「さて、始めましょうか···行きなさい」

 

量産型が一斉に向かってくる。レヴォツィ艦隊と深海棲艦達はすぐさま迎撃するが、量産型の連携はまるで1つの生物のように完璧にとれており、次々と撃破させられていく。

 

リ級flagship「なんなんだこいつら!?」

 

回避したと思えば既に別機体が回り込んでおり、あらゆる方向からの精密な砲撃、完璧といえる防御···

 

ガングート「最高戦力が葬られたのは、これが原因か!」

 

完璧な連携のとれた量産型の群れに、練度の足りていない艦隊はあっという間に壊滅寸前となった。雪羅は後方でそれを眺めながら嘲るような笑みを浮かべつつ、隙を狙っては砲撃している。

しかし、そこに援軍が現れる。

 

 

 

霧島「到着しました!」

 

サウスダコタ「艦隊は下がれ!ここは引き受ける!」

 

曙「なにあの連携!?」

 

パシー「あれは···奥に秘匿艦娘を確認!」

 

量産型が避けきれないほどの艦載機をパシーが率いている6人のヲ級flagshipが放つ。その爆撃により、量産型の大半は撃破される。

 

雪羅「···中々やりますね」

 

更に霧島とサウスダコタの連携砲撃により数を減らす量産型。そこにパシーの率いている深海棲艦達が向かう。

 

ヨ級flagship「ここはお任せを!」

 

雪羅の元に霧島、サウスダコタ、曙、パシー、ガングート、ヴェールヌイは向かい、対峙する。しかしその距離はかなり離れている。

 

雪羅「ここまで来ましたか···しかし私の未来のために、死んでいただきます」

 

雪羅は背部の長銃身の主砲を展開し、すかさず霧島が砲撃するが雪羅は回避する。そして間髪入れずに砲撃し、発射された砲弾は霧島の左上の主を破壊する。

 

しかし既に他の5人は雪羅に接近していっているが、雪羅はそのスピードで下がりながら砲撃してくる。そのスピードは速く、徐々に5人は離されていく。

 

曙「徹底的な引き撃ちって事ね!」

 

パシー「なんなのあのスピード!」

 

雪羅はある程度離れると再び主砲を構え、発射する。サウスダコタはギリギリで回避し、霧島も合流する。曙は主砲を自身と雪羅の間の海面に連射し水柱を発生させ、姿を隠す。

 

雪羅「なるほど、そういう手もありますね」

 

しかしそこにサウスダコタの砲撃が水柱を破ってが雪羅に迫る。間一髪で回避できたが、ヴェールヌイが別方向から砲撃していた。その砲弾は雪羅にギリギリで命中する。

 

雪羅「1発当ててきましたね。しかし、無駄が多すぎます」

 

再び霧島達が接近してくるが、雪羅はレールガンを撃とうとして気づく。

 

雪羅「弾切れですか···ならば!」

 

雪羅はそのスピードを活かして自ら接近し、砲撃を最小限の動きで回避しながら攻撃をしてくる。徹底的に無駄を省いた動きに5人は翻弄されるが、雪羅に1発の爆撃が直撃する。

レヴォツィ艦隊と深海棲艦達が雪羅に向かってきていたのだ。

 

雪羅「なるほど、ここまでとは想定外ですね」

 

雪羅は増援を交えた艦隊と交戦するが、次第に傷つき、損傷が拡大していく。

 

 

曙が主砲の一撃を近距離から背部艤装に直撃させ、霧島の砲撃が脚部艤装を破壊し、サウスダコタとガングートの砲撃が胴体に直撃する。そしてトドメにパシーの爆撃が命中する。

 

雪羅「クックックッ···私が敗北することも、想定の範囲内です···しかしせめて···姉さん達と戦いたかったですが···ここに来たのが、無駄でしたね」

 

そう自嘲気味に笑うと雪羅はうつ伏せに倒れ、そのまま灰となって霧散していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大淀型秘匿軽巡『雪羅』

 

ロシア沖合いの海域にて轟沈。特殊な指揮系統を有する事を活かし、量産型と自身の意識をリンクさせて後方から操作していたものの、増援による攻撃により引き撃ちを行う。しかし途中で主砲の弾が切れ、接近戦へ移行するが、最終的に数的不利により轟沈。

 

艦娘と深海棲艦の撃破数は400以上であり、意識を量産型とリンクさせた戦闘の脅威を見せつけた。

余談だが、設計図には翔鶴の機構の一部が使われており、ある意味で"鶴の1人"でもある事が推測される。

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

感想、お待ちしています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。