鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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少しの休暇の後、新たな依頼が入る。
しかし、今回出撃するのは武龍だけではなかった。
更に、拠点の浜辺に何かが···


第7話 姫(ver2.0)

依頼主:ラバウル鎮守府提督

 

目標:補給線の確保

 

作戦開始時刻:16:00

 

報酬:200000円及び各種資材

 

こちらの新しい補給線を確保したいのですが、まだ私は着任して数日で、艦娘達の錬度も低く心配です。

そのため、協力を求めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武龍は3日程休暇を取り、休暇明けの最初の依頼は補給線の確保だった。

いつものようにストークAで空輸し、作戦エリアに投下される。ただ今回は青葉も今回は参加することとなっている。

 

また、味方艦隊の編成は旗艦の戦艦『金剛』、軽巡『天龍』、軽巡『龍田』、駆逐『綾波』、駆逐『子日』、駆逐『荒潮』である。

 

ラバウル提督

《すみません、空母などがいなくて···》

 

武龍「謝る必要は無いさ。対空は任せろ」

 

金剛達は複縦陣で進み、武龍と青葉はその後方から追従する。

少しすると、深海棲艦を発見する。

 

瑞希《敵艦確認、空母はいません。敵編成は4、旗艦の軽巡ホ級を除いて全て駆逐イ級です》

 

武龍「了解。こちらはラバウル艦隊に任せ、周囲を警戒する」

 

ラバウル提督

《皆さん···頼みます!》

 

金剛「このくらいの相手なら、慣れてマース!」

 

金剛の砲撃に合わせる形で天龍達も攻撃を開始し、金剛の砲撃を受けたホ級は沈んでいき、残りはそれぞれ各個撃破していく。

人数差もあり、殲滅するのにさほど時間はかかず、一行は先へと進む。

 

 

 

 

 

瑞希《敵艦確認、軽空母ヌ級1、重巡リ級1、駆逐ロ級2、駆逐イ級2です》

 

武龍「今度は俺らも行くか」

 

天龍「悪ぃ、できるだけ俺らでやりたいんだ。だから対空だけ頼む」

 

青葉「なるほど、了解です!」

 

武龍「よし、なら対空は任せろ!」

 

武龍はヌ級の艦載機にマシンガンを連射し、青葉も対空砲撃を始める。

金剛はリ級へと砲撃し、綾波と子日は魚雷をイ級へと放つ。金剛の砲撃は外れたものの、綾波と子日の魚雷は命中する。

 

綾波「やりました!」

 

金剛は再びリ級へと狙いを定めるが、右側面からロ級が現れる。しかしそこに天龍が向かい、ロ級を刀で袈裟に斬りつける。

 

天龍「横が空いてるぜ!」

 

金剛「サンキューネ!」

 

龍田はその間にもう1体のロ級に砲撃し、トドメに薙刀を突き刺す。

その時、荒潮にヌ級の爆撃機が迫るが武龍のマシンガンにより撃墜される。

するとヌ級は後退りし、その隙に荒潮は魚雷を放つ。その魚雷はヌ級に命中し、ヌ級は沈んでいく。

 

時を同じくして、金剛はリ級に砲撃を今度こそ命中させたため、敵艦隊の殲滅に成功する。

もう既に他の敵反応は無く、補給線の確保に成功する。

 

青葉「そろそろ夜になりますね···」

 

日が沈んでいき、夕日の光が一行を照らす。

 

龍田「なんとか補給線は確保できたけれど、とっても夕日が綺麗だわ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、拠点の砂浜に何かが打ち上げれているのを見かけたピスはその場に駆け寄る。

打ち上げられていたのは黒髪のおさげをした女性だった。ピスは彼女を抱き上げて浴場へと向かった。

 

ピス「やっぱり···この子は艦娘ですね。意識が戻り次第、話を聞きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武龍達は帰還しようとした矢先、新たな反応を検知する。

 

瑞希《敵増援を確認!『駆逐棲姫』及び重巡ネ級1、軽巡ホ級2、駆逐イ級3です!》

 

ラバウル提督

《姫級···どうしてこんな所に!?》

 

 

 

推奨BGM『Rise In Arms 』(ACSLより)

 

 

 

青葉「···武龍、やりますよ」

 

武龍「ああ。駆逐棲姫は俺と青葉がやるから、他の奴らを頼む!」

 

そう言うと、武龍と青葉は駆逐棲姫へと向かっていく。

 

天龍「お、おい!クソッ!」

 

瑞希(武龍、見せてください···あなたの有用性を···あなたの力を)

 

青葉は砲撃するが回避され、駆逐棲姫は回避と同時に魚雷を放ってくる。

武龍は側面に回り込みつつマシンガンを連射していくが、駆逐棲姫はそのスピードを活かした動きで翻弄し、攻撃してくる。

 

武龍は小型ミサイルをロックオンしようとするが、駆逐棲姫はジグザグに動いて狙いをつけにくくさせてくる。すると駆逐棲姫は武龍に砲撃し、砲弾は武龍の右胸に命中する。

 

武龍「グハッ!」

 

駆逐棲姫「オチロ···オチロッ!」

 

武龍はよろけて動きが止まってしまう。しかし青葉がすぐに駆逐棲姫に砲撃し、武龍への追撃を阻止する。続けて青葉は魚雷を放ち、駆逐棲姫はその魚雷を回避しようとする。

だが武龍はその駆逐棲姫にロックオンしており、小型ミサイルを4連発する。

 

 

 

その頃金剛達はネ級達に苦戦していた。

これまで戦ってきた深海棲艦よりも強く、金剛はネ級の砲撃により左側の主砲を破壊されてしまっていた。

 

金剛「まだまだデース!」

 

イ級達を撃破した綾波、子日、荒潮が金剛の援護に駆けつけるが、綾波と子日は中破し、荒潮は小破してしまっていた。

天龍と龍田はホ級と未だ交戦しており、ホ級は粘りに粘っており、天龍と龍田は撃破に時間がかかっていた。

 

天龍「こいつ、めちゃくちゃ避けるじゃねぇか!」

 

 

 

そして、武龍は駆逐棲姫に小型ミサイルを1発当てることに成功するが、駆逐棲姫のスピードは緩まない。

 

武龍(これが姫級···流石に硬い!)

 

武龍はグレネードキャノンを使うことも考えたが、駆逐棲姫の機動力を考えると今は得策ではないと判断する。

そして青葉が追撃しようとするが、回避と同時に懐に潜り込まれる。

 

駆逐棲姫「ヤラセハ、シナイヨッ!」

 

至近距離で砲撃を受け、青葉は中破してしまう。すると今度は武龍に向かって突っ込んでくる。それに対し武龍は後方に引きながら砲撃していく。

しかし、駆逐棲姫の砲撃と雷撃は武龍に直撃してしまい、武龍は爆煙に包まれる。

 

武龍「うあああああっ!」

 

青葉「武龍っ!」

 

すると駆逐棲姫が青葉に向き直おり、駆逐棲姫と青葉は並走しつつ互いに砲撃していく。

そして何度目かの砲撃の末、青葉は駆逐棲姫の脚部に砲撃を命中させることに成功する。

 

駆逐棲姫「痛イ、ジャナイカ···ッ!?」

 

駆逐棲姫が武龍のいた方向を見ると、武龍が膝撃ちの姿勢でグレネードキャノンを構えていた。

 

武龍「チェックメイトだ」

 

武龍は砲撃し、駆逐棲姫の頭部は跡形もなく吹き飛ぶ。首から上を失った駆逐棲姫の体は仰向けに倒れ、そのまま沈んでいく···

 

青葉が武龍を見ると、機甲兵装の脚部は大破しており、自走能力を失っている。また、左腕は手首から先以外はほぼ全損と言って良い程だった。

 

天龍「おい!お前ら大丈夫か!?」

 

金剛達も敵を撃破し、武龍達に駆け寄る。

 

青葉「なんとか···」

 

武龍「さっきからアラートが止まんねぇんだよ···」

 

武龍は苦笑いをしつつ左手でサムズアップする。

 

瑞希《付近に反応はありません。今度こそ作戦は終了です、これより回収に向かいます》

 

ラバウル提督

《あの···ありがとうございました!あなた達がいなければ、私の艦隊は全滅してしました···》

 

瑞希《依頼に対して、当然の行動です》

 

ラバウル提督

《いえ、依頼関係無しに感謝しています!》

 

その言葉に、武龍と青葉は微笑んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、大本営の会議室にて5人の大将による話し合いが行われていた。

 

大将A「ほう···鉄底海峡(アイアンボトムサウンド)へ侵攻するのか?」

 

大将B「呼び名などどうでも良い···とりあえず、そこへ行くのだな?」

 

大将C「左様、あの海域を奪還できれば人類にとって大きな1歩となる。そこまでの航路はかの江ノ島提督の艦隊によって開かれている」

 

大将D「だがあの一帯には、これまでとは比べ物にならない数の深海棲艦がいるだろう?」

 

大将の中で唯一の女性である大将Dは慎重な意見を出す。

 

大将E「だったらこっちも数だ。複数の鎮守府から艦隊を出撃させれば良いだろう?俺の艦隊も出してやる」

 

若くして大将となった大将Eは自信満々の顔で提案する。

 

大将A「なら決まりだな···それと、人数の水増し要員としてあの傭兵を雇えば良い···何かあってもそいつの責任にもできるだろう」

 

大将Aはほくそ笑みながらそう言った。

しかし大将Dはその卑怯な大将達に苛立ち、内心歯軋りしていた。

 

大将D(このクズ共が···)

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!
感想やご指摘も受け付けてますので!どしどし送ってください!

それにしても、ついにあの場所に行くことになりましたね···

●青葉
重巡の艦娘であり、『最初の青葉』でもある。
本土が奇襲された際に民間人を避難させており、その際武龍と出会う。
しかし所属していた提督が自分達を見捨てて逃亡したため、レイブンズ·ネストに所属となった。
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