鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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アレサとの決戦が終わり、世界は復興を再開し、祝勝会を行う武龍達。

そこにあった答えとは···?


第04話 私の答え(ver2.0)

推奨BGM『鎮守府の朝』

 

 

 

武龍達はアレサとの決戦の後、入渠と睡眠により丸々1日潰し、翌日の昼過ぎから祝勝会をすることに。

そのために再び奔走し、バーベキューを兼ねてやることになった。

 

祝勝会の会場は武龍の鎮守府が使われることとなった。理由としては、他の鎮守府や大本営は大きな被害を受けており、祝勝会の会場としては使えなかったからである。

 

また、祝勝会には日本三大鎮守府の提督や艦娘、レヴォツィやその艦娘が来ており、更にはオズウェルまで来ていた。オズウェルはかつて武龍に直接礼が言いたかったが言えなかったため、嬉しさに目頭が熱くなっている。

 

オズウェル「君が、武龍君だな?ようやく···ようやく会えたな。ありがとう、本当にありがとう!」

 

オズウェルは武龍と硬い握手を交わし、ハグをする。そして武龍はレヴォツィとも握手を交わす。

 

レヴォツィ「直接会うのは私も初めてだ。本当に、ありがとう!」

 

2人の顔は晴々しており、眩しさすら感じるほどである。

そして、祝勝会は楽しく進んでいく。

 

サウスダコタと霧島が腕相撲をしたり···

 

サウスダコタ「今回こそは勝たせてもらうぞ!」

 

霧島「負けませんよ!」

 

駆逐艦達がハズレ有りの饅頭(ハズレには大量のワサビが入っている)で度胸試しをやり、古風がハズレを引いていたり···

 

古風「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ!なんであたしのに入ってるのよぉ~!」

 

 

 

オズウェルは武龍の隣で空を見上げながら呟く。

 

オズウェル「もう、いつぶりだろうか···こうして、大統領という立場ではなく、一個人として祝えるのは」

 

オズウェルは武龍を含む、祝勝会を楽しむ面々を見て微笑む。

 

オズウェル「そうか···私が見たかったのは、こんな風景だったのだな」

 

誰かが持ち込んだ人生ゲームをやる人を募集している声が聞こえ、オズウェルはそこに歩いていく。

その後ろを、1人の妖精が着いていった。

 

 

 

レヴォツィ「色々あったなぁ···」

 

レヴォツィはワインを飲み、そう呟く。その隣に額にハチマキを着けた軽巡棲姫が座る。

 

軽巡棲姫「私が沈んだ後も、しっかりやってたようだね」

 

レヴォツィは目を見開く。

 

レヴォツィ「せん、だい···?」

 

軽巡棲姫はアイマスクを外し、ウィンクをする。

 

軽巡棲姫「アタリ。あの後こうなっちゃったけど、人を襲ったりはしてないよ」

 

レヴォツィの目頭が熱くなる。

 

レヴォツィ「良かった···!良かった!」

 

レヴォツィは軽巡水姫と硬い握手を交わす。

 

 

 

 

 

夜になり、祝勝会がお開きになる。それぞれが戻っていくと、ミッドウェーは武龍の肩を叩く。

そして一言···

 

ミッドウェー「なぁ、武龍···月を見に行かないか?それに、話したいこともある」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

推奨BGM『Surface』(ACfaより)

 

 

 

 

ミッドウェー「私と武龍があってから随分経ったな···」

 

月が良く見える小さな丘で、2人は並んで満月を見ながら話す。

 

ミッドウェー「まさかずっと続いていた戦争があんなに早く終わるとはな」

 

そよ風が2人を優しく包むように吹く。

 

武龍「皆のおかげだよ」

 

ミッドウェーは武龍に一言「ありがとう」と告げる。

 

武龍「なんだよ急に?」

 

ミッドウェー「改めてだ···それと···」

 

月明かりが2人を照らすなか、ミッドウェーは武龍の方を向く。

 

 

 

ミッドウェー「私は···武龍の事が好きだ」

 

それを聞いた武龍の心が小さく熱くなる。まるで、燃え尽きていたものに再び火が着いたかのように。

 

武龍「あー、えっと···どういう、事だ?」

 

ミッドウェーは武龍を抱き締める。

 

ミッドウェー「今、どんな気持ちだ?」

 

武龍「···なんだろう、めちゃくちゃ安心する···それに···あったかい」

 

少しの間そうしていた後、武龍はミッドウェーの顔を見上げる。

 

武龍「なぁ、その"好き"って、もしかして···その···」

 

ミッドウェーは微笑んで武龍に口づけをする。

 

ミッドウェー「こういうことだ···そして、今度ははっきりと言う···私と、結婚してくれ」

 

武龍の心に足りなかったものが溢れ、武龍の心につっかえていたものが崩れ、武龍はその時初めて"愛"を理解した。

 

武龍「···俺で···良ければ」

 

2人は静かに再び口づけをする。

 

その2人を月だけが眺めていた···

 

 

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

武龍に最後に必要だったもの、それは愛でした。

感想や高評価、お待ちしています。
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