鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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全ては新しい始まりを歩み始める。

そう、全てが···



推奨エンディング曲『Thinker -Represe-』


最終話 抜錨(ver2.0)

それぞれが新しい歩みを始めていく···

 

 

 

日本は戦争が終わったとはいえ、また起きるかもしれない戦乱に備えて艦娘達や提督の扱いをより良いものにしていった。

 

創平「まだまだ問題は山積みですね···けど、歩まなければなりませんね!」

 

 

 

アメリカは日本と同様に艦娘と提督の扱いをより良いものにしていった···

そしてオズウェルは慰霊碑の前に立ち、深く頭を下げる。

 

オズウェル「我々は大きな過ちを犯してしまった。だが、もう2度と繰り返させないことを誓おう···まだまだ『偉大なアメリカ』には程遠いかもしれないが、いずれは平和を成してみせよう!」

 

 

 

レヴォツィはロシアの連合艦隊の総司令となり、慰霊碑に語りかけている。

 

レヴォツィ「先の戦争でも、この国は過ちを犯してしまった。だが、私は軍部から変えていく。必ずな」

 

 

 

江ノ島提督「海が静かだなぁ~」

 

横須賀提督「のんびりできるのが1番だよ」

 

舞鶴提督「だな!」

 

日本三大提督は集まって海を眺めていた···そしてしばらくして3人は拳を突き合わせる。

 

江ノ島提督「また何かあってもその時は···」

 

横須賀提督「守り抜こう!」

 

舞鶴提督「次はもっと強くなってやろうぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

横須賀鎮守府の近海にて、大の字で仰向けに浮かぶ黒い服を着たベリーショートの茶髪の女性がいた。

 

女性「あぁ~···なんで復活してんだオレ?」

 

女性は立ち上がって空を仰ぐ。

 

女性「あ"ぁ"ーイライラする!なんでスッパリと終わらせてくれねぇんだよ!オレは···もう、いらないだろ···」

 

すると女性の名を呼び、駆けてくる艦娘がいる。その艦娘は再び女性の名を呼び、泣きながら抱き付いた。

 

吹雪「"憤怒"!」

 

その後、横須賀鎮守府にて···

 

憤怒「オレは特型秘匿駆逐艦、『憤怒』だ!オレに見合った戦果を上げさせろよ?でないとキレるぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカのとあるスラム街···まだようやく復興が始まったばかりの区域で強盗がとある店を襲っていた。しかしそこに1人の女性が入ってくる。青いサイドテールの髪を揺らし、白いロングコートをなびかせている。

 

強盗「なんだお前?」

 

女性「アハッ!」

 

女性は店内の4人の強盗を全て瞬く間に抹殺した。そして脅されていた店主は怯えた目で女性を見ていた。

なぜなら、女性は殺した強盗の血を舐め啜っていたのだ。

 

女性「あ、そうだ。店長さん、ここで私を雇ってよ!」

 

店主「や、雇う?」

 

女性は店主に顔を寄せる。

 

女性「うん!だって店長さん、面白そうだから!」

 

そして女性は店主の頬の傷口の血を舐めとり···

 

女性「私は新型秘匿空母『ゴア』よ。よろしくね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イギリスのとある森のなか、1人の女性がふらふらと歩いていた。金色の長髪で、黒いダイバースーツの上にボロ布を纏っている。

すると1匹の犬が尻尾を振りながら歩み寄ってくる。

 

女性「なんだい?ボクに何か用かい?」

 

犬は女性の臭いを嗅ぎ、手を舐めてくる。

 

女性「くすぐったいなぁ。ボクは信頼しちゃいけないよ?」

 

すると犬は道を進み、振り返って吠える。

 

女性「着いて来いって?···仕方ないなぁ」

 

女性が犬の後を着いていくと1つの家に着いた。犬が家に向かって吠えると、中から視覚障がい者用の白杖を持った女性が出てきた。どうやら目が見えないようだ。

 

盲目の女性「『メリン』!どこ行ってたの!?···ん?もしかしてそこに誰かいるのですか?」

 

女性は下がろうとするが、メリンと呼ばれた犬は女性に向かって吠え、纏わりつく。

 

盲目の女性「もしかして、あなたがメリンを連れてきてくれたの?ありがとうございます!」

 

女性「いや、ボクは逆に連れてこられただけで···」

 

盲目の女性「そうなの?でもこの子は他人を信頼しないの···もう寒くなる時期よ。暖まって行ってください」

 

盲目の女性は女性を招き入れる。

 

盲目の女性「私は『コリン』。あなたは?」

 

女性「ボクは···ウォーエンド」

 

コリン「素敵な名前ね!もしかして艦娘?」

 

ウォーエンド「まあ、そんなところだ···でもボクは人間を信頼しない···」

 

コリン「そう···色々あったのね···ねぇ、少しの間だけで良いの。私を助けてくれないかしら?メリン以外誰もいないたけじゃなくて···怖くて···」

 

震えるコリンの様子は嘘ではない事が解る。

 

ウォーエンド「ハァ···少しの間だけだ···ボクは新型秘匿潜水艦『ウォーエンド』。君が信頼できる人物か、試させてもらうよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沖縄のとある廃墟で叫ぶ1人の女性がいた。黒い巫女服と髪を振り乱し、叫んでいる。

 

女性「なんで!どうして私は生きているのですか!?私は忘れ去られるべきはずですのに!どうして!?こんなの不幸以外なにものでもありません!」

 

そんな女性の元に1つの泣き声が聞こえてくる。

 

女性「え?これって···赤ん坊ですか?」

 

女性が泣き声の方へと歩いていくと、布に包まれた赤ん坊が茂みの陰に隠されていた。その近くには何者かの往復した足跡があった。

 

女性「こんなところに捨てられて···あなたも不幸ですね···」

 

女性は赤ん坊を抱き上げる。

 

女性「きっとあなたは忘れられるのでしょうね···私と同じように···けど、私だけはあなたを忘れずにいましょう···」

 

女性がふと別の場所に目を向けると1人の妖精が浮いていた。

 

妖精「あなたは誰です?私はあなたのような艦娘を知りませんよ?」

 

女性「フフフッ···私は扶桑型秘匿航空戦艦『蛟』です。あなたは不幸?それとも幸福?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日の夕暮れ、江ノ島鎮守府周辺の地域には雨が降っていた。鎮守府の窓から外を眺めていた卯月は海に人影を見つける。

 

卯月「あれは···」

 

卯月は提督に知らせに行き、近くにいた金剛、熊野、鈴谷、神通、朝潮、そして卯月自身が人影の元へ向かう。

女性は黒いの長髪に白い特攻服のようなものを纏っており、背負っている艤装は巨大である。そして瓢箪を右手に持ち、その中身をラッパ飲みしている。

 

女性「プハァッ!···おーい!久しぶりだなぁお前らぁ!元気してたかー?」

 

金剛達4人と江ノ島提督、そして秘書艦の大和は戦慄する。なぜならその女性は過去に江ノ島鎮守府を襲撃してきた『大蛇』だったからである。

 

オロチ「んだよお前らビビってんのか?オレはもうあん時に負けてっから敵対する気ねぇぞ?てかとりあえず中に入れてくんね?」

 

そして再び瓢箪の中身をラッパ飲みする。するとオロチは卯月達の背後から1人の艦娘が駆けてくるのが見えた。そしてその艦娘···大和はオロチの頬をビンタする。

 

オロチ「痛ってぇ!何すんだよ姉貴!」

 

その後オロチは鎮守府の中に入ることを許されたが大和と武蔵から説教されてしまうのであった。そして···

 

オロチ「オレは大和型秘匿戦艦『大蛇』だ!立ち塞がる奴らは皆焼き尽くしてやるから安心しろよな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道のとある町の公園にて、1人の女性が廃墟となった学校の中でぼうっとしている。女性は白い長髪に赤いセーラー服を纏っている。

 

女性「なぜ、私は生きているのでしょうか?」

 

自問自答するが、答えは出てこない。すると誰かが女性のいる部屋に入ってくる。

入ってきたのは男の子で、今にも泣きそうな顔である。そして男の子は女性を見つけると叫んで腰を抜かしてしまう。

 

男の子「お、お化けぇー!」

 

女性「私はお化けではありませんよ···それにここは廃墟です。私が言えたことでもありませんが、なぜあなたはここにいるのですか?」

 

すると、男の子は俯きながら話し始める。

 

男の子「ぼ、僕は···その、タカシ君に···この廃墟にお化けがいるか確かめてきたらもういじめないって言われて···それで···」

 

女性「なるほど、そういうことですか」

 

不意に男の子は顔を上げる。

 

男の子「ねぇ、お姉さんって···艦娘?」

 

女性「だとしたらなんです?」

 

男の子は女性に縋り付く。

 

男の子「お願い助けて!タカシ君はお金持ちだから皆いじめられてても逆らえなくて···だからお願い!助けて!」

 

女性「···まったく、私はつくづく面倒事に巻き込まれるようですね···私は大淀型秘匿軽巡『雪羅』です。面倒事は手早く終わらせましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あるドイツの砂浜に1人の女性が打ち上げられていた。しかしその女性はポニーテールの金髪をしており、下半身は機械でできた馬の形をしており、よろけながら立ち上がると、自身の体を確かめる。

 

女性「そんな···私は、私は負けたというのに···あのまま死ぬことすら許されないのか!?」

 

女性はふらふらと歩きだし、物音がしたため茂みの中に隠れる。

1人の若い男性が走っている。その左足は義足だが、それを追いかけているのは量産型のS2型が4体とジープに乗った男性が3人である。

 

若い男性は木製の廃屋の前まで逃げたがつまづいて倒れる。振り向いた若い男性の首をS2型の1体が掴み、投げ飛ばす。若い男性の体は脆くなっていた廃屋の壁を突き破り、仰向けに倒れる。

 

若い男性「お、俺は土地は渡さない!絶対に!」

 

ジープに乗っていた太った男が笑みを浮かべる。

 

太った男性「あの土地は私が別荘にするのだ。むしろありがたく思え」

 

若い男性「そんなの納得できるか!」

 

太った男性「なら死ね」

 

S2型が若い男性に向けて刀を振り上げる。

女性はため息をついて刀を振り上げているS2型に突撃し、槍でその体を貫く。

 

太った男性「な、何者だ貴様!?」

 

そのまま槍を振り払い、2体のS2型を撃破する。そして最後の1体をジープごと貫く。太った男性についていた2人の男が銃を向けるが片方を槍で貫き、もう片方は首を掴み、首の骨をへし折った。

 

最後に残った太った男性は這って逃げようとするが、女性は太った男性の頭を踏み潰す。

女性が去ろうとした時、男性は思わず引き止める。

 

女性「なんだ?」

 

若い男性「な、なぁあんた···艦娘だろ?頼みがあるんだ!その···こいつ(太った男性)と結託してる組織のせいで町がめちゃくちゃになってるんだ!だから助けてくれ!金なら出す!だから、頼む!」

 

女性「···なるほどな、そういうことか」

 

女性は何かを悟った顔をして再び男性を見る。

 

女性「私は新型秘匿重巡『ケンタウルス』だ。お前は私により高みへと昇らせてくれるのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京都のとある山の中、1人の若い女性が泣きながら歩いており、1つの古ぼけた寺を見つける。お堂の中に入ると、そこに瞑想をしている女性がいた。瞑想している女性はバッサリと切った黒髪に黒いレインコートとゼブラカラーの脚部装甲を纏っており、機械でできた6本の腕はまるで千手観音を思わせる。

 

瞑想している女性「誰だお前は?」

 

女性は瞑想しながら尋ねる。

 

若い女性「わ、私は···その···」

 

瞑想している女性はゆっくりと目を開ける。

 

瞑想している女性「貴様、その風貌···追い出されでもしたか?」

 

若い女性「私は···ボクシングの試合に負けて···お父さんから追い出されて···」

 

瞑想していた女性は立ち上がる。

 

瞑想していた女性「敗者は去れ···ここは強者の領域だ」

 

若い女性「あの···あなたは艦娘、ですか?」

 

瞑想していた女性はさらりと答える。

 

瞑想していた女性「そうだが?」

 

若い女性はいきなり土下座をする。

 

若い女性「あの、私を鍛えてください!もう負けたくないんです!勝ちたいんです!だから···お願いします!」

 

瞑想していた女性はレインコートを脱ぎ捨て、構える。

 

瞑想していた女性「私は長門型秘匿戦艦『阿修羅』だ。お前が強者に相応しいか否か、試させてもらう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある晴れた日、佐渡島のある公園で子供達に囲まれて遊ぶ1人の女性がいた。桃色のボブカットに白いフライトジャケットと青いセーラー服を着ている。

 

男の子「お姉ちゃん力持ち~!」

 

女の子「それにとっても物知り~!」

 

子供達にそう言われ、女性は自慢げに高笑いをする。

 

女性「そうじゃろうそうじゃろう?フハハハハハ!」

 

男の子「でも笑い方が魔王みたーい」

 

女性「なんじゃとっ!?···まあ、それに近いことはしたがのう···」

 

女性は気まずい様子で目をそらす。

 

女の子「なーにー?」

 

女性「聞くな···ただの黒歴史というものじゃ···いや、案外黒歴史でもないか」

 

すると別の男の子が走ってきて女性を呼ぶ。

 

男の子B「お姉ちゃん!海に悪い人達がいる!」

 

女性が向かうと、最近物資を強奪している海賊がいた。

 

海賊「あぁ?なんだてめぇ?」

 

女性は見下すように海賊を見る。

 

女性「フフン、妾は新型秘匿軽巡『天』じゃ!妾の力を、とくと味わうが良かろう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある晴れ渡った日、大本営にて天覧演習を兼ねた観艦式が行われることとなった。

そこには艦娘だけでなく、深海棲艦も参加し、レイブンズ·ネストの面々も参加していた。そしてその日の目玉となる天覧演習では···

 

司会《では皆さん!本日最大のイベント、江ノ島鎮守府とレイブンズ·ネストとの演習にございます!1戦目は通常の艦隊による演習、2戦目はAFとの演習になります!》

 

江ノ島提督《今回は負けねぇからな!》

 

武龍「俺が考え抜いた編成だ。負けるかよ!」

 

江ノ島艦隊は大和、オロチ、加賀、サラトガ、島風、叢雲の編成である。

 

対して武龍の編成はミッドウェー、北上、青葉、深海鴉棲姫、レキ、雪風の編成である。

そして両者が構え、演習開始のブザーが鳴り響く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天覧演習が終わった翌日、愛海に武龍はレイヴンズ·ネストとしての拠点に呼び出された。

 

武龍「今日はどうしたんだ?」

 

愛海「フフッ、あなたって顔は本当にあの人に似てるわね」

 

愛海は1度窓から見える空を見る。

 

愛海「あなたには聞いてほしいの···真実を···私があの人から聞かされた···"真実"を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛海は武龍に話し始める···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武龍が渡された『小説』の真実を···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『本来起こり得た未来』の真実を···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武龍は全てを知る···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い海の中、海面から赤い光が差し込んでいる。海中は静かで誰もおらず、代わりに1機の巨大な人型兵器が横たわっていた。白と銀のカラーリングのその機体はエクシーナインだった。

 

エクシーナイン「ここは···私は、破壊されたはずでは?」

 

すると、エクシーナインの前に1人の男性が歩み寄ってくる。黒いパイロットスーツを着たその男性は翔だった。

 

翔「久しぶり、エクシーナイン」

 

エクシーナイン

「あなたは···あの赤い機体のパイロット···」

 

翔は頷く。

 

翔「ようやく、終わったね」

 

翔はエクシーナインの手をそっと握る。

 

翔「もう、人類は大丈夫だよ。それに、君は君で色々あったよね。だから···」

 

エクシーナインは、初めて暖かさを感じた。

 

翔「ねぇ、聞かせてよ。"君の物語"を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てを知った武龍は夜の海で月を見上げていた。そこにミッドウェーが近づいてきて、手を握る。

 

ミッドウェー「今日はもう冷える···」

 

武龍は微笑んで答える。

 

武龍「···だな」

 

そう言いつつも2人は手を繋いだままのんびりと航行していく···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          鴉の航路─完─

 

 




最後まで呼んでくださり、誠にありがとうございました!

私はハッピーエンドが好きなのでこのようなエンディングにしました!
感想や高評価、お待ちしています!

また、この作品は私の別作品『アーマード·コア ~鴉の証~』と繋がっています。愛海の言う"あの人"やコルヴィスなど、この作品では語られなかった"真実"が明らかになっているので、良ければぜひ読んでみてください!

また、DLCもありますのでそこも読んでくれたら幸いです。
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