鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

94 / 96
私はあなたであり、あなたを見つけた。


DLCです。本編(番外編と外伝も含む)を全て読み終わってない方は読み終わってから来てください。


DLC⑦ 深海の鴉【後】 Fall(新実装)

推奨BGM『Scorcher』(ACfaより)

 

 

深海鴉棲姫は月光だけで多数の艦娘を相手に交戦を開始する。

艦娘のように重量のある艤装が無く、艤装は月光のみのため機動力は圧倒的である。

 

一瞬で戦艦の艦娘に接近し、首を骨に当たるギリギリの部分を斬り、そのまま別の艦娘へと襲いかかる。

袈裟斬りで艦娘の両腕を斬り落とし、そのまま回転しつつ下顎を蹴り上げ、回転の遠心力を加えて下から斬り上げる。

 

深海鴉棲姫(こいつら、連携がまるでできてないな···)

 

連携が取れていないことに気づいた深海鴉棲姫は、軽巡の艦娘の心臓に月光を突き刺し、そのまま他の艦娘へ突進する。

砲撃を躊躇した艦娘に、深海鴉棲姫は月光で貫いた艦娘から奪った単装砲を撃ち込む。

 

右側面から深海鴉棲姫に狙いをつけていた艦娘へ、貫かれて息絶えている艦娘の亡骸を、刀を引き抜くと共に投げつける。

単装砲を撃ち込まれて怯んだ艦娘には、顎下から刀を突き刺して絶命させる。

 

 

 

艦娘の数は次々と減っていき、遂には深海鴉棲姫が助けた艦娘だけとなり、そして提督の隠れた場所も見つかってしまう。

 

深海鴉棲姫「さぁ、報いを受けてもらおう」

 

深海鴉棲姫が刀を振り上げると、最後の艦娘は砲口を向ける。

 

艦娘「お願い···殺さないで!」

 

深海鴉棲姫はため息をつく。

 

深海鴉棲姫「はぁ···こいつがやったことがどういうことか、解っているだろう?」

 

艦娘は首を横に振る。提督は逃げようとするが、折れた両足ではうまく移動できていない。

 

艦娘「そんな人でも···提督なの。だから、お願い···」

 

すると、提督は喚き立てる。

 

提督「き、貴様ら深海棲艦が悪いのだ!貴様らがあそこに現れ、そして敵である深海棲艦を匿ったのだから死罪だ!それに気づかなかった愚か者共も同罪!だから私は···」

 

提督が言い終わる前に、深海鴉棲姫は提督の眉間に月光を突き刺し、引き抜く。

それを見た艦娘は言葉を失い、目を見開いている。そして次の瞬間には叫びながら深海鴉棲姫に砲撃する。

 

深海鴉棲姫は砲撃を回避すると共に接近し、艦娘の額に月光を突き刺した。

 

 

 

その後、深海鴉棲姫は燃える鎮守府を背に去っていった···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数ヶ月後、深海鴉棲姫は自身の変化に気づいた。以前よりも力が増しており、少数ながらも艦載機を発艦できるようにまでなっていた。

 

深海鴉棲姫「まさか···あの男が強くなるにつれ、私も強くなっているのか?」

 

深海鴉棲姫が航行していると、遠くに深海棲艦の艦隊を発見する。どうやら交戦した後のようで、旗艦とおぼしき空母棲姫改はほんの少しだけ損傷しており、随伴艦はネ級flagship1体とホ級eliteが2体であった。

 

深海鴉棲姫「ふむ、あの進行方向には···確かラバウルがあったはずだな。あそこの鎮守府は確か、大きな戦闘があったばかりで戦力は整っていないはずだ···ここでどうにかしておくか」

 

深海鴉棲姫は水中に潜り、接近していく。

 

 

 

 

 

空母棲姫改、のオリジナルであるミッドウェーはラバウル鎮守府を落とすため、航行していた。先程別の鎮守府の艦隊と遭遇したものの、壊滅させている。

 

しかし突然、水中から見たことの無い深海棲艦···深海鴉棲姫が現れた。深海鴉棲姫はホ級eliteの心臓を一突きで撃沈させ、ミッドウェー達はすぐさま距離を取る。

 

ミッドウェー「何者ダ?」

 

深海鴉棲姫はほくそ笑み、月光の切っ先をミッドウェーに向ける。

 

深海鴉棲姫「私は···ただの鴉さ」

 

 

 

推奨BGM『Fall』(AC4より)

 

 

 

ミッドウェーは後退しつつ大量の艦載機を発艦させる。その数は深海鴉棲姫がこれまで戦ってきた空母系より、圧倒的に多かった。深海鴉棲姫は爆撃を月光で防ぎ、爆煙の中から別方向へ移動して接近しようとする。

 

しかしそこに攻撃機の魚雷が撃ち込まれ、深海鴉棲姫は間一髪でローリングして回避する。

 

深海鴉棲姫(流石はオリジナル···あの程度では動揺しないか)

 

ネ級flagshipとホ級eliteを守りつつ攻撃し続けるミッドウェー。

その差は歴然に思えた。しかし、戦っている内に深海鴉棲姫はあることに気づく。

 

徐々に自身の体が強くなっているのだ。

頭は冴え、筋力は増え、脚力も増し、月光を振る練度は上がっていく。

おそらく、この事にはミッドウェーも気づいているだろう。

 

深海鴉棲姫(そうか···武龍···君はこの海で、戦っているのだな!)

 

深海鴉棲姫は武龍が戦っていることを悟ると、獰猛な笑みを浮かべる。

 

深海鴉棲姫(ああ!武龍も戦っているのなら、いずれ出会えるだろう···そうだ!それで良い!)

 

深海鴉棲姫はホ級eliteに狙いを定め、斬りかかる。しかし背後からネ級flagshipが接近してきている。

すると深海鴉棲姫はホ級を袈裟に斬り降ろし、返す刀で斬り上げる。

 

深海鴉棲姫(沈んでいく···武龍に、武龍の方へと沈んでいく···!なんて、心地良いんだ!)

 

ホ級はそれで撃破できたが、ネ級flagshipは真後ろまで迫っていた。

深海鴉棲姫は斬り上げた月光を逆手に持ち替え、背後のネ級flagshipに勢いよく突き刺す。

 

 

 

深海鴉棲姫「楽しいなぁ!そうだろう!?」

 

深海鴉棲姫は月光を撫で、月光から赤い稲妻が迸ると共に月光を振り、3機の戦闘機を発艦させる。しかしミッドウェーは動じずに攻撃を続ける。

 

ミッドウェー「中々面白イナ···ダガ」

 

ミッドウェーに接近し、月光を振り上げた深海鴉棲姫の背後から攻撃機が現れ、魚雷を深海鴉棲姫の両足に命中させる。

しかし深海鴉棲姫は倒れ様にミッドウェーの艤装を斬りつけ、艤装は叫び声を上げる。

 

そして深海鴉棲姫は転がって僅かな距離を離し、立ち上がる。

しかしそこに別の鎮守府の艦娘が現れる。

 

深海鴉棲姫「なるほど···今回はここまでか。楽しかったぞ」

 

そう言って深海鴉棲姫はその場から撤退していく。ミッドウェーはすぐにその艦娘達を撃破するが、その頃には深海鴉棲姫は消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数ヶ月後──

 

 

ミッドウェー海域にて、深海鴉棲姫は大規模な戦闘があるのを察知し、近づいていく。

しかし、それと共に武龍の感覚が強くなっている事に気付き、スピードを速める。

 

そして···

 

深海鴉棲姫「ようやく、見つけたぞ···武龍!」

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

今回は、深海鴉棲姫の過去編の後編を書きました。
感想や高評価、お待ちしています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。