鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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戦いが終わり、2ヶ月が経ったある日···1つの依頼が入る。


DLCです。本編(番外編や外伝も含む)を全て読み終わってない方は読み終わってから来てください。


DLC⑧ 海原を統べる者(新実装)

戦争が終わり、アレサも撃破され、世界は復興を始めている。

艦娘や深海棲艦達は復興の手助けで忙しくなり、今後の処遇も良い方向へ進んでいる状態である。

 

結婚した武龍とミッドウェーも、新婚旅行の後は復興に手を貸している。

 

そんな中、とある小さな無人島の中にある小さな施設に1人の提督と妖精がいた。

といっても、その提督は既に海軍から追放されており、髪や髭は荒れ果てている。

 

その提督の隣に浮かぶ妖精の目は怨嗟を孕んでおり、2人は目的のために行動しているようである。

 

提督「戦争は終わらない···人類の発展と、弱者の淘汰···そして人間が存在し続ける限り!」

 

その提督は拳を握り締め、伸びていた爪が掌に食い込んで出血していた。

提督と妖精は1つの建造ドックの前で、建造された艦娘が目覚め、出てくるのを待っていた。

 

妖精「未来の兵器を滅するには、未来の兵器しかありません」

 

そして、目覚めた艦娘が建造ドックから現れる。

 

 

 

髪は黒い短髪で、大人びた雰囲気を醸し出している。服は黒いセーラー服で、装備している艤装は大蛇程ではないが巨大であり、その艦娘は2人を睨み付ける。

 

艦娘「どういう事だ、貴様らは何者だ?」

 

提督は狂喜を孕んだ目と笑みで近づく。

 

提督「良かった!実験は成功だ!名前は何だ?いやそれは後で良いすぐさま出撃してくれそして世界を焼き尽くして願いを叶えてくれ!未来の力を持つお前ならできるだろうそうだろうそうでなければ意味が無いからなああもちろん報酬は用意し···」

 

言い終わる前に、提督は顔を掴まれて壁に叩きつけられる。潰れた提督の頭部と体は離れ、提督の体は壁を伝ってずり落ちる。

 

艦娘「肉の体も、悪くないな···」

 

潰した提督の頭部を投げ捨て、艦娘は妖精を見る。妖精は逃げるが、廊下の壁を破壊して艦娘は回り込み、妖精を捕まえる。

 

艦娘「知っていることを全て話せ。あの男のようになりたくなければな」

 

妖精は震えながら全てを話す。すると艦娘は妖精を離し、妖精は飛び去っていく···が。

 

艦娘「騙して悪いが死んでもらう」

 

 

 

その島で、1つの轟音が響き渡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

依頼主:St-ELMO(セントエルモ)

 

目標:セントエルモの撃破

 

作戦開始時刻:15:30

 

報酬:20000円、各種資材

 

私は戦いを望む。戦争を終わらせた者達と戦いたい。少ないが報酬は用意した。

見せてくれ。貴様らの力を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイヴンズ·ネストに送られてきた依頼を見て、レオは表情が固まった。しかしすぐにいつもの調子を取り戻す。

だがそれでも真剣な表情をしていた。

 

レオ「···これは、随分厄介なことになったね」

 

セントエルモ···レオは戦ったことは無いものの、その性能は知っていた。極めて高い性能と戦績から『海原を統べる者』とも呼ばれ、多くのAC乗りから恐れられていた存在である。

 

レオ「あれは艦娘や深海棲艦で勝てる相手じゃない···AFなら十分勝算はある。けれど、奴が求めているものを考えると···」

 

 

 

 

 

指定された海域に、セントエルモは腕組みをして立っていた。空は晴れ渡り、涼しい風が静かに吹いている。

そして1機のストークAがやってくる。

 

セントエルモ「ようやく来たか」

 

投下されたのは武龍だった。

 

セントエルモ「もっと多いかと思ったぞ」

 

それに対し、武龍は艦娘や深海棲艦では相性が悪いことを伝える。

それを聞いたセントエルモは笑みを浮かべ、構える。

 

セントエルモ「なるほど、確かに一理ある···始めよう」

 

 

 

推奨BGM『Agitator』(AC4より)

 

 

 

セントエルモは開幕から砲撃を一斉射してくる。武龍は右へQBすることで回避しようとするが、大量の弾幕によりPAが大きく減衰してしまう。

 

武龍は小型ミサイルを撃ち込むが、セントエルモの迎撃装置により小型ミサイルは全て迎撃されてしまう。

セントエルモの弾幕は凄まじく、PAはあっという間に剥がされ、被弾箇所も増えていってしまう。

 

武龍はレーザーキャノンを主砲の1つに撃ち込み、破壊する。すると、セントエルモは獰猛な笑みを浮かべ、攻撃はより激しくなる。

 

セントエルモ「そうだ!それで良い!」

 

セントエルモの弾幕には、砲撃や機銃だけでなく小型ミサイルも混じっているため、回避がしずらくなっている。そしてそうこうしている内に艤装の損傷は増えていく。

 

武龍は被弾を覚悟でPAを解除し、この分のエネルギーをブースターに回す。そしてOBで一気に接近すると、マシンガンを機銃や主砲に連射して損傷を与え、レーザーブレードで主砲の1つを斬り落とす。

そして武龍はセントエルモに張り付いて攻撃を当てていく。

 

武龍(やれる!このままなら!)

 

しかしセントエルモは武龍の左腕を掴むと、遠方に投げる。

 

セントエルモ「思ってたよりも随分やるなぁ···だが!」

 

 

 

セントエルモの背部にある大型の装置が起動し、何かを組み立て始める。それは1本のミサイルだった。するとそれを見たレオが叫ぶ。

 

レオ《逃げろ!それは"核"だ!》

 

セントエルモから発射された核···『ヒュージミサイル』はセントエルモの上空に飛んだ後、武龍の方を向いて猛スピードで飛んでいく。

武龍は咄嗟にマシンガンを連射し、運良く1発がヒュージミサイルに命中する。

 

ヒュージミサイルは上空で巨大な爆発を起こし、セントエルモと武龍は両方とも被害を受ける。

しかしセントエルモはふらつきながらも副砲を武龍に向ける。

 

武龍はセントエルモの砲撃を受けながらも小型ミサイルを撃ち込み、小型ミサイルはセントエルモに全弾命中する。セントエルモは仰向けに倒れるが、まだ意識は残っていた。

 

セントエルモ「限界、か···私の敗けだ。さぁ、トドメを刺せ」

 

武龍はセントエルモに近づき、肩を貸して立たせる。

 

セントエルモ「どういうつもりだ?」

 

武龍はセントエルモの方を向いて答える。

 

武龍「殺すつもりは、最初から無かったからさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、海原を統べる者は戦いの終わった世界を歩き、柔らかい笑みを浮かべていた。

 

そして、ようやく1つの町が復興を終えたその日。

海原を統べる者はヒュージミサイルに、核弾頭ではなく···

 

セントエルモ「さぁ、宴と行こうか!」

 

巨大な花火を打ち上げた。

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

今回は本編の後日談として、セントエルモの登場会とさせてもらいました。
感想や高評価、お待ちしています。

●St-ELMO
黒い短髪で身長168cm、肉体年齢は20歳。

武装は55cm連装砲×7、機銃×4、小型ミサイル×2、垂直ミサイル×2、ヒュージミサイルを装備している。

黒いセーラー服を着ており、大人びた雰囲気をしている。
元は戦闘を好む性格だったが、必要な時以外は好まなくなっている。

●ヒュージミサイル
OWの1つであり、その場で核弾頭を積んだミサイルを組み立てて発射する。
発射されたミサイルは垂直ミサイルと同じ挙動で飛んでいく。
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