メイド共観察記録   作:ナレーショナー:[削除済み]

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14に行け


グロ注意!

[ええ、善意ではありません。これで苦情が来て、この小説が消されたら、私いらない子で、[削除済み]されますからねー]


忠告はしましたよ?




14 人形劇の結果 

 彼女が持つ八つの赤い眼が人影を捉える。

 近頃人間は(トラップ)に引っかからない。

 よしんば引っかかったとしても、たいてい男、それも筋が多く食べにくいのばかり。

 それが、どうだ。久しぶりに獲物がかかったと糸から伝わり、駆け付けてみると、それが大好物のうら若き乙女なのだ。

 思わぬご馳走(ちそう)を目の前に、不在蜘蛛(インビジブルステップ)食欲(テンション)は上がらざるを得ない。

 ただ、残念なのが一番うまい部位である乳房が少し小さいこと。

 あの張りがありながらも、蕩けていく食感がたまらなくうまいのだが。

 

      

†     †     †

 

 [※蜘蛛の感想です。人が食べてもおいしくないと思われまっず]

 〚……食ったのか〛

 [ええ、娘さまのパットですけどね]

 

      

†     †     †

 

 不意に、身体が宙を舞った。

 背中に衝撃があった。

 地面に落ちたのかと思ったが、不自然に斜めっている。

 身体を起こそうとして、動かなかった。動けなかった。

 悪意の糸はメアを繋ぎ止めていた。その起点が正面から背中に変わっただけだった。

 

 

 ギリリ

 と、木々が音を立てる。巣の主が糸を登り始めたのだ。

 ギシリギシリと連続して糸がきしむ。音の発生源は少しずつ獲物に近づいていく。

 不意に音がやんだ。同時にメアのひざ下あたりに何かが巻きつけられた。メアがそれの正体を知る暇もなく、

 足が () () () ()

 

「□□~~~~~~~~~~―――ッ??!?!!」

 

 激痛に耐え切れず、メアの口から音無き悲鳴が飛び出した。

 

 今もなお血を噴き出し続けているメアの足は宙に浮かび、徐々にその体積を減らしていた。

 不在蜘蛛が足を抱え、食べているのだ。

 咀嚼音が体に染み込む、

 食べられない衣服を吐き出し、牙をむく。

 こぼれ出た血を浴びたことにより、口周りの輪郭が一部あらわになる。

 それはまるで、『喰ってやる』という食欲が具現化したようだった。

 

 

 メア自身からの出血はない。蜘蛛糸で止血されていた。

 蜘蛛にとっては久しぶりの人肉、しかも女。

 そんな蜘蛛がせっかくの御馳走を殺して、鮮度を落とす真似はしない。

 少しずつ少しずつ、体を切り取って食べていく。

 

 食べられる方(食材)からしたら、たまったもんではない。

 目の前で、血まみれの牙が、自らの体をむしばんでいく光景を見せられる。

 一種の拷問であった。

 ここでようやく、メアは自身が喰われていることに気づく。

 だが、もう逃げ出すことはできない。

 蜘蛛の巣に絡めとられ、足をなくしたメアは、大人しく蜘蛛の食卓に上がるほか無くなった。

 

 

 ……………

 

 ………

 

 ……

 

 …

 

 

 どのぐらい、時がたったのだろうか。

 そこには、あのにくたらしいメアの姿はなかった。

 メイド服は切り裂かれ、メアは切れ端を纏うばかり。

 その切れ端も蜘蛛の巣のおかげで張り付いているに過ぎなかった。

 

 その前に、衣を纏える体積がなかった。

 下半身、子宮、腸、腎臓、肝臓、右腕、左肺を喰われていた。

 チカチカと、頭の中で光が飛ぶ。

 口から出てくる吐息は、ュー、ュー、と虫の息だった。

 

 すでに、乳房と心臓に糸がかかっている。

 殺すより殺さない方が難しくなり、また、鮮度もだんだんと落ちてきたため、この食事法(拷問)を続ける理由がなくなってしまった。

 そのため、まだ生きている間に一番美味いところを喰らおうという事らしい。

 

 いま捕食者は、左腕をむさぼっている。

 それを喰い終われば、遂にメアの心臓へと手を伸ばすだろう。

 

 

 そして、

 

 そして、

 

 そして。

 

 

 肉片と血潮で(いろど)られた牙。

 それが、最後の光景だった。

 

 

†     †     †

 

 

 

 [あーあ、メアさん死んでしまいましたか。まあ、ローゼさんの地雷を踏んでましたしねー。でも、このローゼさんは、地雷わかりにくいですからねー。仕方ないでしょう。でも、もう少し警戒してくれてもいいと思うんですけど。]

 

 [まあ、あの頭でっかちにそんなことできるとは思いませんが]

 [さて、メアさんを生き返らせなければいけませんね]

 

 〚少しは説明をしろ。いったいどういう事だ〛

 [げ、上司。メアさんが死んだのはその──]

 〚それは以前聞いた。地雷の話だ〛

 [へ? ああ、12話の後書きで耳打ちしてましたね。忘れてました]

 [ローゼさんの地雷とは、ズバリ[削除済み]です。 ……ズバリとまで言ったのに、禁則事項ですか。伏線を張るんですか。そうですか]

 〚私には伝わった〛

 [──読者の皆様には一切伝わってないんですが]

 

 [もう、少し遠回りして教えましょうか]

 

 

 [いきなりですが、【空理演算(アカシックレコード)】とは、ラプラスの悪魔です]

 [未来予知すら可能にする演算能力を持った量子コンピュータです]

 [有名どころで言えば、樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)ですね。あれです、とあるの]

 

 [ラプラスの悪魔は、不確定性原理により成り立たないはずだろ、と考えたそこのあなた。]

 [鋭いですね]

 [不確定性原理とは何ぞや、っていう人は、ggrks

 [大雑把に言えば、二種類の量子のデータ、同時には分からん! ってことです]

 [しかしですね、同じ次元から観測するから、分からないのです。]

 [紙の上に書いた積み木の裏が見えないのと同じようなものです]

 [具体的な数値は忘れましたが、高位の次元から観測すれば二つのデータを同時に知ることができます]

 

 [なんかようわからんわ、という人は未来予測できるし、世界をシミュレートできるスゲーパソコンだと思ってくれればいいです]

 [上司が作りました]

 [その、未来予測ができるスパコンでシミュレートした別の世界だと、ローゼさんは()()()()()()()

 

 [こんなものでいいでしょうか、上司]

 〚……長い。本文よりも長くなっていないか。読むのがしんどい〛

 [これでも、抑えた方ですよ。これ以上は無理です]

 〚いや、括弧だらけで〛

 [……]

 

 [さて、次回はメアさんを蘇生していく話になります]

 

 

 

 

 




[それにしても、なんでこんなに筆がのったのか、わかんないんですよねー]

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