メイド共観察記録 作:ナレーショナー:[削除済み]
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〖──正式名:
〖──略称名:
とても懐かしくて、悲しくて、だけど知らない声が脳裏に響いた。
「誰だ。いや、お前は何だ」
その誰何には、ナレーショナーが答えた。
「何って、あなたに与えられた
「俺が聞きたいのはそういう事じゃなくて、」
〖──
〖──
〖──
〖──
問いかけは音が重なりすぎたアナウンスによってかき消されてしまった。音が重なりすぎた為、メアにはその意味が分からなかった。しかし、それだけでナレーショナーには十分だった。
「おや? もう最適化が始まりましたか。では失礼して」
「質問に答えろ、ナレーショn
「えいっ」
アぁぁあああ?! イイッ↑タイ↓メガァァァ↑」
勢いよくメアの眼の中に指を突き刺した。それこそ、目が潰れるぐらい強く。
……痛そうな描写をしているが、ネタに走っているあたりそこまで痛くないのかもしれない。
「……動作も含めてそこまで物真似できるなら、心配は要りませんね?」
「ああ、多分いらないな! 必要なのはテメェの心配だ!」
「どういうことでs「そら、お返しだ!」u? あ、あれ? あんまりいたくなこれ後から凄い痛みがああぁぁぁああ!?」
こんなこともあろうかと、メアは転がっていたわさびチューブを拾い、ポケットに忍ばせておいたのだ。
[このシーン書き忘れていました。この後、前回に追加しておきましょう]
〚たとえこの小説がメタ上等なものだとしても、度がすぎるぞ〛
[じゃあ、ここで補足したという形で、一つ]
ナレーショナーはメアをサポートするためだけに作り出された存在であると、以前言ったことがある。
が、そんな生まれたてほやほやの天使が、目に刺激物を入れた経験など持っているはずもなかった。
つまり、
「目があああああぁあぁあぁぁあ!! 目があああぁぁぁぁああぁ!!」
目を押さえたままもんどり打って倒れ、そのまま床をのたうち始めた。
それでも、生まれて初めて感じた目の痛みには耐えられないのか、ナレーショナーは転がり始めた。
そのまま勢い余ってメアも巻き込み、周囲の(ガラクタ)の山に突っ込んだ。
ガラクタの山に突っ込んだナレーショナーとメア。
あたりに散らばっているガラクタの出処は、
つまり何が言いたいかというと、突っ込んだ先には鋭利な
「アッーーーーー!」
どことは明言しないが、うら若き乙女の一部に突き刺さった。
そして当然のごとく、出血する。
ナレーショナーはメアをサポートするためだけに(ryで、痛みに耐性などない。
先ほどとは逆向きに回転を始める天使()。その際
メアは逆回転を始めたときに分離したので、これ以上降りまされずに済んだが、代わりに血が目に入り、視界が紅く染まった。
天使の血など、
「またかよ! 目がイテェ!」
メアがその場にうずくまり、ナレーショナーが再び別の山に突っ込こもうとして──
「──二人そろって何を遊んでいるのですか」
二人して、円卓に座っていた。
痛みなどどこにも存在していなかった。二人の傷は無くなり、飛び散った血痕も消えていた。
「ナレーショナー、
流し目をメアに向け、意味深な台詞をあのヘカミュルナ様が言った。
怒ると怖い
満足げにほほ笑んだ冥界の女神様は、メアに目線を向け、
メアの体がクイっと引っ張られるように浮き上がった。
「──な」
だんだんと、天使と女神の姿が小さくなっていく。
このままだと、何もわからないまま戻されてしまう。焦ったメアは声を荒げる。
「おい! 結局何だったんだ! ここでの茶番は!」
それに対する返答は、なかった。
気が付けば、元の森だった。
足元には、大量の血が飛び散った跡が残っていた。
よくよく見てみると、メイド服の残骸であろう布切れも散らばっていた。
足の裏に地面の感覚が伝わってこない。
あたりを観察しようとすると、ふと抵抗を感じる。
その感覚には心当たりがあった。
「…………マジか」
ナレーショナーは死んだ場所、蜘蛛の巣の上に蘇生してくれやがったのだ。
当然、身動きとれない。メアはまたしてもピンチに陥ったのだ。
「くそ、どうしようもないぞこれ。またすぐあそこに逆戻りか? てか、あいつらが能力の説明してたらこんなことにはなってないだろ!」
自分で言ったセリフによって、今直面している蜘蛛の恐怖よりナレーショナーたちへの苛立ちが勝り始めたとき、
〖──
〖──
〖──ERROR ERROR
〖──
機械音が聞こえてきた。
今まで何回も話の流れをぶった切ってきたその声にまたしても苛立ち、怒り任せに右腕を動かそうとした。
と、同時に蜘蛛の巣の抵抗がなくなった。メイド服の右袖もなくなった。
「……は?」
片腕ノースリーブメイド服のメアは、いきなり自由になった右腕と一緒に蜘蛛の巣の上で呆けるのだった。
「何が起こった?」
その吐露は空に消えるはずだった。
が、
「このナレーショナーがお答えしましょう!」
なんか
いや、よく見たら後ろが透けている、立体映像だった。
「一番初めにメアさんに与えたのは、メアさん自身の記憶です! いろいろ覗きましたが、記憶自体はいじっていないので安心してくださいね? 「おい」次に与えたのが、本命のスキル
「ちょっとはこっちの話も聞け!」
メアの姿が空に消える。
それは、メアが現実世界に生き返ったことを意味している。
「……ふう」
ナレーショナーは作り笑いを剥がした。
ヘカミュルナはいつの間にかいなくなっている。
疲れ切った顔が仮面の下から出てきた。
気だるげに指を鳴らす。空間の白が黒に変わる。散らばっていたガラクタは虚空に消えた。
白一色だった場所が、漆黒に塗りつぶされる。
ナレーショナーは一人闇の中に
「──ぁあ」
声とも音とも取れない息をついた。魂が漏れ出るような吐息だった。
噛み締めるように、ゆるりと彼女は背後を振り向いた。
「──旧個体名□□□□□、現識別名メア・キュリエイド」
「一切の齟齬が確認されませんでした。同一存在です」
隈がはっきりと分かる顔と頭がゆっくり下がってゆく。
虚空に向け一礼した。
「──神々の皆さん、お疲れ様でした」
「「「「「「…………」」」」」」
声が爆発した。
「いっよっしゃあああ!!!」「わああああ!!」「一生分の徹夜と残業をした気がする!」「やりましたわ! お姉さま!」「やったあああ!!」「ええ! ごくろうさま!」「だめだ!
眠すぎるが寝れる気がしない!!」「今宵は呑むぞおおお!」
「「「「「「宴だあああああ!!!」」」」」」
「酒だ! 酒を持ってこい!」「さっき消えた中にいいお酒なかったけ?」「それだ」
眠たそうな顔をして神々が騒ぐところを見ているナレーショナー。
そこに声をかけるものが現れる。
「ご苦労」
「ああ、上司ですか。何の用ですか? 今私は猛烈に眠たいんです」
眠気のせいで、普段よりも眦をあげて最高神をにらむ天使。
凍るような視線を受けても、やはり最高神、一切動じなかった。
それどころか、笑みさえ浮かべ。
[この時、吐き気がするほど気持ち悪かったです]
〚 〛
[この、なん…だと…っていう顔も同レベルですね]
「何、労いに来ただけだ」
「なんかフランクなの気持ち悪いです」
「……今の暴言は寝不足のせいにしといてやる」
ごほん、と咳払い。
最高神が語りだすが、フランクなのが気持ち悪いので以下省略。
[久しぶりのダイジェスト!]
[気持ち悪いという私の主観で上司の感謝状? は省き、要点のみ説明させて頂きます]
[実はメアさん、通常の蘇生だと効果がなかったんですよ]
[というのも、メアさんが特異点なんです]
[このことは前に言いましたっけ? まあいいです]
[この場合の特異点というのは、神ですら見通すことができないほどの可能性を持っている。という意味です]
[この可能性のせいで、メアさんは一度死ぬと源典にまで戻ってしまいます]
[なので、同じ可能性を選ばせないと《蘇生》できないというわけです]
[神々が疲れているのは、この作業をしていたからなんですよ]
長い長い最高神の話がやっと終わると、荒んだ目をした天使がいた。
「で、長ったらしい話をしに来たわけじゃねえんだろう、です? さっさと本題に入れや筋肉ダルマ野郎、です」
……あれ、私こんなこと言ってたでしょうか? 実はこの時眠たすぎてよく覚えてないんですよ
イライラしすぎて、ノゲ〇ラのいづ〇たんみたいになってますね。
「……何度目か数えてないが、寝言として処理する。先程の話が本筋だ。これ以上は何もないぞ」
「つまんねえ話をダラダラしやがって、です。私は寝てくる、です」
フラフラと歩き去っていくナレーショナー。[てかよく殺されませんでしたね]
周囲の神々も酔いつぶれて起きているものがいなくなっていた。
一柱になった最高神。
ぽつりと一言、「
書き手、消滅の危機だった。
[あ、殺されるのと同意義のバツが待ってましたね]
これが、先のハイテンション天使につながるのだが、それはまた今度。