虹ヶ咲のアニメを見ていたらすっかりハマってしまいました。
特にしずかすが個人的にはお気に入りだったので、今回からしずくちゃんの物語を書いていこうかと思います!
初投稿の上更新頻度は高くないと思うので、暖かい目で見ていただけると嬉しいです!
時は6月、夏の暑さにうだっていた草木が雨を浴びて生気を取り戻す季節、なんの宛もなく平凡な日々を過ごす俺、福澤
約1年前のあの事件さえ無ければ、今も大好きなことに打ち込みながら目標へ突っ走るような青春を送ることが出来たんだろうなぁ...
そんな日常が、まさかたった1人の女子生徒の編入で大きく変わるだなんて、まだ知る由もなかった。
「なあ渡!お前知ってるか!?なんだか2週間くらい前に1年生に編入生が来てたらしいぞ!」
そう騒ぐのが同じクラスの1番仲のいい、角田という男だった。
同じ虹ヶ咲学園の音楽科で、将来はバンドのボーカルをやって世界中に歌を届けたいらしい。
すげぇロマンがあるし、友達の俺としては全力で応援している。
「編入って、まだ6月だぞ?」
「そうなんだけどね、なんか将来大女優になる夢があって演劇部に入りたいがために来たらしいよ。」
「大女優ねぇ... それにしても思いっきり過ぎだろ、まだ1年生の6月だぜ?前の高校なんた2ヶ月とちょっとしか生活してないのに。」
「まあ何でもいいやろ、そんなことよりすっげぇ可愛いらしいんだよな!国際交流学科の桜坂さんっていう人らしいねん!放課後にでも演劇部覗きに行かね?暇だろ?」
大女優...? 演劇部...? 桜坂...?おいおいやめてくれよなそういう偶然。あいつの事なんてもう見たくもないんだから...
「あー、すまん今日は日直だからパスするわ。それにあんま興味沸かねぇし、可愛い子なら他にもいっぱいいるだろ。この学校の8割は女子生徒なんだし、見たいだけならアイドル部にでも行ってこいよ。」
「わかってねぇな!編入生ってロマンあるだろ!どこかで出会ってそのままお互いに好きになって...」
「ねぇよそんな奇跡、夢見すぎだろ。」
そうだ。夢見すぎだ。桜坂っていう名前で演劇やってる人なんて他にもいるだろうし、仮に俺の知ってるあの桜坂だったとしても、クラスも違ければ学科も違う訳だし、やたらと生徒数の多い学校で関わる余地もない。大丈夫、きっと大丈夫...
この時はそう思っていた...
その日の放課後、俺は日直だった為いつもより少しだけ遅く帰ることになった。
仕事を終え、コンビニでも寄って帰ろうかと思っていた矢先、ある光景を目にする。
『 そう高く果てなく~♪』
力の入っためちゃくちゃ綺麗な歌声が聞こえてきた。
よく見ると教室棟の屋上で1人の女子生徒が赤と黒の派手な衣装を来て歌って、そして踊っていた。まるで本物のアイドルのように。
『 私だけの光信じて~♪ DIVE!!!』
見事なものだった。綺麗に通る歌声、キレのあるダンス、そして何よりも美しいルックス。周りで見ている生徒たちも大興奮しながら見ていた。
『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会!優木せつ菜でした!!! 』
曲が終わり大歓声が上がる中、屋上で歌っていた女子生徒がそう言い放った。スクールアイドルって言うのか。本物のアイドルみたいに完成度の高い楽曲。少し気だけ気になった。もう一曲を期待して待っていたが、彼女に他の5人くらいの生徒たちが集まってきて、そのまま走ってどこかへ行ってしまった。
家に帰りすぐさまパソコンを開いた。
「虹ヶ咲学園 スクールアイドル同好会っと...ポチッ」
するとインターネットには、ホームページや動画などといった同好会を紹介するようなものが沢山出てきた。そこには先程見た"優木せつ菜"と言う人の動画もあった為その動画を見ることにした。
『 走り出した~♪ 思いは強くするよ~♪』
やはり先程見たように完成度が高く、本物のアイドルのようだった。
興味深々でどんどん動画を見ようとしたその時だった。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーと思われる1人の少女が目に止まる。
1年前毎日のように見てきた顔だ、間違えるはずが無い。
「桜坂... しずく...?」
バンッ!
すぐさまパソコンを閉じた。昔の桜坂しずくとの出来事、そしてあの事件...
一気に寒気がして、息苦しくなってくる。
もう思い出したく無かった過去が脳内に蘇る...
「やめてくれよ... だから嫌だったんだよ...」
そう呟いで、その場から動き出す事が出来なかった。
今回は短めで><
また次回もよろしくお願いします!