中々時間が無くて遅れてしまいましたが、次の投稿は早めに出来そうです^^
それではどうぞ!
ピピピ、ピピピ
「うぅ... あぁ~、はぁ...」
今日は日曜日。でも、今までのような平凡な日曜日ではない。
いつものように顔を洗い朝ごはんを食べる。
今日は日曜日だからいつも見ているニュース番組がやっていない為、占いは今日は見れないのだ。
くだらねぇなって思いながらずっと見てたけど、やっぱり無いと寂しいもんだな。
「今日の集合場所は... ユニコーンガンダムの広場か。」
そう、いよいよ今日がスクールアイドルフェスティバル当日。
俺はかすみのステージの手伝いをするために9時に集合して準備をする。
イベントの開始が正午からだから朝も早くなくてちょうどいいな。
着替えを済ませスマホと念の為財布を持って準備完了。
「行ってきまーす。」
そう言って家を出たら、門の前に1人の女性が壁によりかかりながら待っている。
「しずく?」
「あ、渡くんおはよう。思ったより早かったね。」
「早かったねって、なんで待ってんだよ。」
「えー、いいじゃない通り道だったんだし。もしかして、嫌だった?」
「嫌とがじゃねぇよ、連絡のひとつくらいくれればもうちょい早く出たのに...」
「うふっ、私が勝手にやってる事だし気遣わなくていいよ。さ、行こっ!」
全く、ほんとにこいつはいつも自分勝手だよな。
内心"呆れている"という感情と、"嬉しい"という感情の2つが何故かあった。
しずくに全てを打ち明けて以来、稀にしずくの事を、求めているって言ったら気持ち悪いけど、こいつといると居心地が良く感じるようになってきた。
昔から関わってるし、それに最近はかすみと話すことが多くなって、やつのだる絡みをされることの無いという安心からだろうな。
「今日は楽しみだなぁ。私のステージ、ちゃんと見ててよね?」
「当たり前だろ、なんてったって今日も俺の曲歌うんだろ?あの完成度の超高い俺の曲を聞きに行かない訳が無いね!」
「むうっ、何よそれ。じゃあ私のライブの時はずっと目つぶってれば?」
「悪かったって、そんなにほっぺ膨らませて拗ねんなよお嬢さん。」
「...じゃあ、頭撫でてくれたら許してあげる。」
「は?」
反射的に言葉を返したけど、この反応で合ってるよな?
「急にどうしたんだよお前... 気合い入れすぎて変なもんでも食ったんか?」
「食べてない。いいから早く撫でて。」
ムスッとしながらジーッとこちらを見ている。これ、やらないとまずいやつですかね?
幸い、休日の朝だし人通りは少ないし...
俺は彼女の頭の上にそっと手を置き、綺麗に整っている髪の毛を乱さないように優しく撫でる。
てか、女の子の髪の毛ってまじでサラサラなんだな。
やばい、こんなやつの頭触っただけでめちゃくちゃドキドキしてきた。
自分でも顔が熱く赤くなっているのが分かるくらい、今酷い顔をしているだろうな。
「...おい、こんなもんでいいか。」
「...これで懲りた?私を怒らせたらこういうことさせるからね?」
「こ、この卑怯ものぉぉぉぉぉ!!!」
「お、しず子!わたすけ!おはよ~!!」
「2人とも、おはよう。」
「かすみさんに璃奈さん。おはよう!」
「...おはよ。」
「ん?何かわたすけ元気無いね?」
「あぁ... ちょっとさっきね... あはは... 」
「ふんっ、何笑ってんだよこのくそ球技音痴。」
俺たちは集合場所であるユニコーンガンダムまで来たが、俺は先程の件でそこそこ拗ねている。
「またしず子とわたすけがイチャついてる...」
「「イチャついてなんかない!」」
「息、ピッタリだね。」
「はぁ... 全く、本前だって言うのにお前らといると疲れるな...」
「あ、そうだ!わたすけにもこれを着てもらわないと!」
そう言ってかすみに渡されたのは、うちわのようなロゴの上に"S I F"と書かれた黒色のTシャツだった。
「これって...」
「スクールアイドルフェスティバル関係者用のオリジナルTシャツだよ!ちゃんとわたすけ用にLサイズにしておいたからサイズは多分大丈夫なはず...」
SIFってSchool Idol Festivalの略か。壮大なイベントなだけあってほんと色んなとこに力入ってるよなぁ。
しかし、これを着ればわざわざ"かすみさんのお手伝いなんです~"って言わなくてもいいのか!
女の子だらけのこのイベントの手伝いをするに当たって1番気にしてたことだ。これにて解決でかなりホッとした。
「サンキューなかすみ!これで色々助かるぜ!」
「ふっふん!気が利くかすみんのお陰でわたすけ元気出たじゃない!」
「渡くんってTシャツが好きだったんだ...」
「そういう訳じゃねぇよ。」
こうしてるうちに時間は既に9時を回ろうとしたいた。
「じゃあ、俺らはそろそろ準備だから向こう行ってくるわ。」
「そうだね、私も準備しなくちゃ!」
「うん。ライブ、頑張る!璃奈ちゃんボード"ムンッ"」
「しず子もりな子もかすみんの最高に可愛いライブで腰を抜かさないでよ~。」
みんな一言ずつ交わしたところで一旦お別れ。
成功... するといいな...
「1分前です。」
どこでもかすみんの最終チェックも完了。その後のステージの準備も完了。飾り付けや衣装は他の女の子たちがやってるから知らないけど、俺のやるべき準備は全てこなし、後は本番で足場を担ぐだけだ。
会場の周りには既に待機している人達で溢れかえっている。
あいつらにもファンがこんなにもいるんだな...
『10! 9!8!7!6!』
開示全体でカウントダウンを始めた。
なんか俺まで緊張してきたわ。
『6!5!4!3!2!1!』
『スクールアイドルフェスティバル!スタート!!』
「にひっ、うっはっはっはっはー!!盛り上がってますねー?ですが、今日1番輝くのはかすみんとかすみんのファンなのです!」
「かすみさん!?そ、それは...」
ヒーローショーが始まり、かすみは悪役をやるらしい。人のライブの邪魔をするというまあまあ最低な悪役をしている。
その相手をしているのが、確か優木せつ菜だっけ?この間屋上でライブやってた人だよな?
「コッペパン同好会の皆さん、そしてわたすけと一緒に作った移動型ステージ、どこでもかすみんですっ!!」
おいおい俺だけ名指しかよ。結構恥ずかしいから辞めてくれよ。
「行っきますよー?かすみんプリティー・イリュージョン!」
そのセリフと同時に、俺達が一生懸命仕込んだどこでもかすみんの口から煙が出てくる。
「こ、これでは歌が...」
「くっくっくっ... 終わりです!」
「そこまでです!」
何やら聞き覚えのある声がした。
「スクールアイドル数あれど、正義のアイドルただ1人!助けを呼ぶを声聞こえたら、歌声聞かせてしんぜよう!ここからは、私のステージよ!」
やれやれ、こいつもノリノリだな。
「しずくスカイブルー・ハリケーン!!」
その声と同時にとてつもない強風が吹き出した。
うわっ、まじでステージを支えるので精一杯だってくらい風が強い。もうちょい考えてくれよ。
「どっひゃー!風で煙がぁ!」
そう言って辺り一面を覆っていた煙が一気に吹き飛び、今までのような景色に戻る。
「せつ菜さん、今です!」
「しずくさん、ご協力感謝します!」
あれ、この後って何が起こるんだったっけ?
確かせつ菜さんの必殺技をくらったら退場すればいいんだよな?
「せつ菜スカーレット・ストーム!」
ドカーンッ!
大きな音を出して俺の真下から勢いよく大量のピンク色の煙が一気に出てくる。
おいおい、ここまでやるなんて聞いてねぇぞ!
飛んだ酷い目にあったなこれは。
「ひゃーーー!ゲホッゲホッ!覚えてて下さいよー!」
そのセリフと同時にどこでもかすみん撤退。
なんだかんだ文句ばかりだったけど、これにて俺の仕事は全て終了!
お疲れ様、俺!
「はぁ~、疲れた。」
ヒーローショーの後のライブも終了し、ステージの片付けも完了した。
どこでもかすみんも解体しようとしたけど、"今日はずっと飾っとくのっ!"ってかすみに必死に止められたが故に、後日また仕事をしなければいけなくなったしまった。
今日の仕事を全て終えた俺は、会場の近くのベンチで休憩しようと思いブラブラしてた。
係員からもらったスポーツドリンクを片手に、ベンチを見つけたと思ったら、そこには既にステージを終え休暇をしているしずくとかすみの姿があった。
少し見ていると、しずくがかすみの髪の毛を整え、何かを付けている。それを貰ったかすみは嬉しそうにニヤニヤしている。
けっ、あいつらライブが終わったからといってイチャつきやがって。
なんだかその光景が羨ましく感じて、邪魔する訳にもいかないからあいつらとは離れたベンチに座り、1人で一息ついていた。
するとそこへ、しずくとかすみの2人が寄ってきた。
「なんでこんな所にいるのよわたすけ!気づいてたなら声かけてくれればよかったのに~」
「お前らが楽しそうにイチャついてるからそっとしとこうかなって思っただけだよ。」
「な、別にイチャついてなんかないわよ!ね?かすみさん?」
「そんなことより、見てよわたすけ!これっ!」
そう言って見せつけてきたのが、俺から見て右側の髪の毛に付いている月と星の形をした綺麗な髪飾りだった。
「しず子がくれたんだ~!どう?かわいい?」
「いいんじゃないか?似合ってるぞ。」
「うぅ~... かわいいかかわいくないで教えて。」
「は?」
「いいから!かわいい?かわいくない?」
「...かわいいよ。」
「えへっ、ありがとっ」
そう言って彼女は満足したかのように満面の笑みをしていた。
こいつ、ちょろいぞ。将来が少し心配だな。
「渡くんはこれからどうするの?」
「うーん、手伝いもお前らのライブも終わったし帰ろうかな~って思ってるけど... ん?」
そんな時、空からポツポツと雨粒が降ってきた。
お、これはSolitude Rainだな?
そんなくだらないことを考えてるうちに一瞬で雨は強くなってきた。
「雨降ってきたな...」
「この後のステージ、どうなるんだろう...?」
「ちょっと、侑先輩たちのところ行った方がいいんじゃない?」
「そうだね... 渡くん、ごめんね?また後で!」
「わたすけじゃあね!」
「頑張れよ。」
そう言って彼女たちは雨の中走り去って行った。
せっかくのお祭りなのに、こんなんで終わっちまうのか...
たいして思入れのない俺だって悲しくなってくるんだから、あいつらはもっと悲しむだろうな。
何か... 俺に...
ピロピロピロ
そんな時に1件の電話が。
「もしもし、うん... 了解!直ぐに向かう!」
俺だってまだ出来ることはある... まだ終わっちゃいねぇぞ!
ありがとうございました!
次回もよろしくお願いします!