悲しみの雨音   作:ルスワール

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今日からセブンイレブンで虹ヶ咲コラボ始まりましたね!
自分はオロナミンCを4本買ってしずかすを揃えました!
可愛くてたまんないですね^^
それでは本編をどうぞ!


3話 運命

昨日はあまり眠れなかった。

関わることは無いだろうけど同じ学園内にいるって考えると鳥肌が立ってくる。

 

 

だが仮にかち合ってしまった場合でも大丈夫なはず。1年前の俺は野球大好き!な丸坊主だったが、今の俺は陰キャのような長髪だ。

実際目立ったことしてないし本物の陰キャだけど...

流石にバレないだろう。

 

 

 

そんなことを考えながら今日も学校へ...と、思っていたら、門の前に生徒手帳が落ちていた。

その手帳を手に取り、中を確認する。

 

 

「中須かすみ...?」

 

 

どこかで聞いた事ある名前だし、写真の顔も見たことある。うーん、思い出せない。

まあ普通科の1年生みたいだし、昼休みにでも届けに行くか。

 

 

 

 

まさか、こんなささいな優しさが俺の生活を変えることになるとはな...

 

 

 

 

「すみませーん。中須かすみさんっていますかー?」

 

 

「は~い!"かすみん"をお呼び致しましたか~?」

 

 

「...は?」

 

 

この子が中須かすみか... 茶色と銀色を混ぜたみたいな短めの髪で、綺麗な赤色の瞳。ルックスは完璧すぎるくらいいいんだが...

 

 

「あれー?こんな時にかすみんを呼び出すなんて〜 もしかしてファンの方ですか~? かすみん、今プライベートなんで~ アイドルは~...」

 

 

ファン... アイドル.. そうだ!思い出した!

 

 

「もしかして、スクールアイドル同好会の人?」

 

 

「え?そ、そうですけど..まさか知らないでかすみんに声掛けたんですか...? は!まさかナンパ!?かすみん嫌ですー!」

 

 

こいつめんどくせぇ。とっとと終わらして早く帰るか。

 

 

「あーわかったわかった。はい、朝北門の前に落ちてたよ。次から気をつけろよ、じゃ!」

 

 

「あ!待ってください!冗談だからそんなに逃げないでください~!」

 

 

ほんとはシカトして帰ろうとしたけど... なんか見捨てらんないって言うか、放っておけない感情になった。

でも、一人称が"かすみん"だぜ?明らかにやばいやつだし相手にしてても...

 

 

「とにかく!届けてくれてありがとうございます!かすみん、今度コッペパン作ってお礼したいから学科と名前教えてください!」

 

 

お礼に手作りコッペパンって、この子意外といい子?

 

 

「音楽科1年、福澤渡。」

 

 

「なんだ~、同じ1年生だったんだ!ならもっとかすみんと仲良くしてよね!よろしくね"わたすけ"!」

 

 

「わ、わたすけ...? 俺の名前渡なんだけど... 」

 

 

「あだ名だよ~!仲良くなるためには呼び方から!だからわたすけもかすみんって呼んでね!」

 

 

「あ、ああ。」

 

 

初対面なのにすげぇコミュ力だなこの人。だけど今後この人と関わることになっても絶対かすみんとは呼ばないけどな。

 

 

「じゃあ俺はそろそろ...」

 

 

「かすみちゃん?どうしたの?」

 

 

「かすみさん、そろそろ部室に行かないと...」

 

 

そう言いながら中須かすみの友達と思われる女の子が2人現れた。

1人はちっちゃくてピンク色のくせっ毛な女の子。そしてもう1人が...

 

 

「...!?」

 

 

綺麗な茶髪に大きな赤いリボン、ダイヤモンドのように輝く水色の瞳。俺はすぐに気づいた。その子が桜坂しずくだってことを。

 

 

「2人とも~!この人はかすみんのファンの福澤渡、わたすけだよ~!」

 

 

「な、おい...」

 

 

終わった... 見た目だけならバレないとは思ってたけど流石に名前出されたらバレちまうよな...

 

向こうもハッとしたような顔をした。

 

 

「...」

 

 

「...」

 

 

数秒お互いに見つめ合う。

 

 

「ん?どしたのしず子?わたすけ?もしかして知り合い?」

 

 

「いや、別になんもねぇよ。こんな古臭い女知らねぇから。じゃあ俺戻るわ、アイドル頑張れよ。」

 

 

「ちょ、ちょっと!」

 

 

中須かすみが何か言いかけてたけど俺はシカトして帰った。

 

あーあ、なんでこうなっちまうんだよ。しずくより他の2人が深追いしてくるのが1番怖い。

頼むからあんまり面倒なことにはならないでくれよ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しず子!しず子!」

 

 

かすみさんに大きな声で呼ばれて我に戻る。

そう、1年前突然目の前から居なくなったあの人。雰囲気は全然違かったけど顔と名前は一致していた。

 

どうして...? あの人は今頃こんな場所にいるような人じゃ...

 

 

「しずくちゃん、あの人知ってるの?」

 

 

「ううん、知らないわよあんな野球バカ。」

 

 

「いやしず子... 知ってるじゃん...」

 

 

「あ...」

 

 

「と、とにかくなんでもないわよ!」

 

 

「その反応、何も無いわけない。璃奈ちゃんボード、"じー”」

 

 

「どうして隠そうとするの?しず子と私たちの仲でしょ?」

 

 

気持ちの整理がつかない。どうしてあの人がこの学校にいるのか、そしてどうして突然転校したのか...

仮にまた会いに行っても、あの様子だと嫌われちゃってるよね...

 

 

 

演じなきゃ...

 

 

 

とりあえず、私の知っていることを全て話すことにした。

突然転校したこと、その後連絡を全くしていないこと。

 

 

「えぇーーー!?わたすけが、しず子の突然消えた幼なじみ!?」

 

 

「普通黙って転校なんてしない。絶対なんかあった。」

 

 

「ってうこと、はい!もうおしまい!早く部室に行かないとせつ菜さんに怒られるよ!」

 

 

私にもわからないことをこれ以上喋る必要もない。私が1番知りたいよ...

 

 

 

渡くん、あなたに一体何があったの...

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました!
次回もよろしくお願いします!
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