悲しみの雨音   作:ルスワール

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こんばんは!
帰りにセブンで投票権をゲットする為に紅茶を買おうと思ってたのに、すっかり忘れてしまっいました><
個人的にはやっぱりしずくちゃんにイメージガールになってもらいたいですね~

それではどうぞ!


5話 協力

「渡くん... 約束したよね...」

 

 

「...」

 

 

「わかった... もういいよ...」

 

 

「あぁ、ちょっと待って!」

 

 

そう叫んでも彼女は立ち止まらすにどこかへ歩いて行ってしまう。

 

必死に追いかけるが、走っても走っても全く追いつかない。

 

 

俺は... 俺は...!

 

 

 

 

ガバッ

 

 

「はぁ... はぁ... 夢か...」

 

 

確かに何か大事な約束をした。

あの女の子には心当たりはあったが...

 

 

「約束って... なんだっけ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

変な夢を見たせいで目覚めが悪い。最近変な考え事しなきゃいけないせいで妙に疲れるな...

 

 

「渡!最近シャキッとしてねぇな?なんかあったか?」

 

 

そう声をかけてくれたのが角田。

こいつは毎日元気だし気使ってくれるし、まじでいいやつだな。

 

 

「大したことないよ。最近なんかよく寝れないんだよね。」

 

 

「やっぱりゲームのやりすぎやろ!そろそろ球技大会なんだからちゃんと動いとけよ?」

 

 

もうすぐ夏休みだが、夏休みに入る前に球技大会があるらしい。今年は、男子がドッチボール、女子がバレーボールらしい。

 

 

「さあな、ドッチボールなんて久しくやってないし死んじゃうかもな。」

 

 

「そういえばお前って中学の部活何やってたんだ?」

 

 

「...なんもやってなかったよ。」

 

 

別に隠す必要はないだろう。いつまで現実から目を逸らしてるんだよ...

 

 

「そっかー、部活って楽しいのにもったいねぇなぁ。努力して何かを成し遂げるのはすっげぇいいんだぜ!」

 

 

うるせぇな。そんなの誰よりも知ってるわ。エリート集団の中、誰よりも必死に努力し続けてレギュラー勝ち取ったんだからな。

 

かと言ってこいつも悪気があって言ってる訳じゃない。きつく当たるのは間違ってる。全ては隠してる俺が悪い。

 

 

「お前も野球頑張れよ。」

 

 

そう、角田は現在野球部。女子生徒が圧倒的に多いこの学園だが、最近出来たばかりで雨天練習場や寮、ウエイト施設なのどの設備がとても充実してることから割と人気があり部員も40人ほどいるらしい。

 

 

「さんきゅーな!3年間頑張ってレギュラーになって女の子たちからキャーキャー言わたるわ!」

 

 

「結局そこかよ...」

 

 

いいなぁ夢があって... 心底羨ましい。

まずい、このままこいつと話してたらまたあの発作的なあれが起る。

 

 

「お!いたいた!わたすけー!ちょっと来てー?」

 

 

そう言って教室の外から言ってきたのが、かすみ。その横に璃奈もいる。

なんか慌ただしい様子だけど...

 

 

「お、いいなぁ渡!あんな可愛いこと仲良しか?行ってこい!俺は応援してるぞ!」

 

 

「別にそんなんじゃねぇよ...」

 

 

角田から謎の声援を受けて、あの2人の所へ行く。

 

 

「なんだよ騒がしいな。」

 

 

「この間、しずくちゃんの為に協力してくれるって言ったよね。だから、助けて。」

 

 

「は?」

 

 

よく見るとそこにはもう1人、あの桜坂しずくがいた。璃奈は彼女の腕を引っ張りながら俺と話す。

 

あいつは今にもめっちゃ逃げたそうに抵抗してるが、中々離してもらえないみたいだな...

 

 

「助けるって... 何を?」

 

 

「今週末の球技大会、しずくちゃんのバレーボールの練習に付き合って。」

 

 

「そういうことか。だがな璃奈、申し訳ないけどこの女極度の球技音痴だからな... 俺でも手に負えねぇわ。」

 

 

「な、なによ!あなたこそバレー経験者じゃないくせに!こんな人よりもっといい人いるわよ!」

 

 

「ダメ。渡くん、付き合って。」

 

 

またしてもこの無表情の圧力。こんなん断れねぇって...

 

 

「あぁ もうわかったよ。昼休みでいいか?」

 

 

「わたすけないす!よかったねしず子!」

 

 

「よくないわよ!だって...」

 

 

「しずくちゃん、せっかく練習してくれるんだからここは素直になって。」

 

 

「むうっ... わかったわよ...」

 

 

久しぶりにこいつと話したな。お互いに口調が強く煽りあってるけど昔から喧嘩した時もこんな感じだったしな。

ふてくされるとほっぺ膨らませて拗ねるところとか昔っから変わってねぇな。

 

 

 

 

~昼休み~

 

 

 

「おーいくそ球技音痴!準備出来たかー?」

 

 

「誰がくそ球技音痴よ!私だってこのくらい演じきってみせるわ!」

 

 

「頑張れしず子ー!わたすけなんかに負けるなー!」

 

 

「しずくちゃん頑張れ!璃奈ちゃんボード"ファイト!"」

 

 

「よくわかんねぇけど、軽くまずはレシーブからな?行くぞー バシッ」

 

 

「今の私はプロのバレー選手、幾多の試合を勝ち抜いてきた百戦錬磨の...」

 

 

ブツブツ何か唱えているが俺の軽くスパイクしたボールに全く反応することなくそのまま...

 

 

「きゃむっ!!」

 

 

あーあ、顔面レシーブだよ。

 

 

「おーい下手くそ、何してんだよ。」

 

 

「し、しず子!」

 

 

彼女はそのまま床にうずくまった。

俺、なんも悪くないよね?それでも流石に"女の子の顔面にボールを当ててぶっ倒した"という罪悪感にみまわれ思わず近くに駆け寄った。

 

 

「...は!わ、私としたことが!渡くんもう1回打って!次こそは...!」

 

 

「あんなんでよく威張れたよな。そもそもタイミングが全然違うだろ?次はもっと緩いの打ってやるから、速めに手を動かしてみろ。」

 

 

「は、はい...」

 

 

「ぼーとしてんじゃねぇぞ下手くそ顔面レシーブ!どんどん行くぞー!」

 

 

「どんどん名前酷くなってるんだけど!」

 

 

そんなこんなで続けること20分。あいつもだんだん慣れてきて軽いボールなら打てるようになってきた。

 

 

「しず子いい感じじゃん!」

 

 

「うん、さっきよりは全然上手になってる。」

 

 

「ところでお前らずっと見てるだけで暇じゃねぇか?」

 

 

「ううん、わたすけとしず子見てるの楽しいよ!」

 

 

「うん、2人とも楽しそうだからずっと見てられる。」

 

 

「こっちは昼休みまで嫌いなやつと運動させられてご立腹だけどな!」

 

 

「またまた~。しず子と一緒でわたすけも素直じゃないなぁ~」

 

 

「はぁ... そろそろ昼休みも終わるしもういいか?あいつも相当堪えただろ。」

 

 

「うん、そうだね。渡くんありがとう。」

 

 

「ありがと、わたすけ!」

 

 

「はいよ、じゃ、戻るわ。」

 

 

久々に動いたせいですげぇ疲れたな。

でもどうせ球技大会本番もコートの端の方で芋ってるだけだし、別にいっか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しず子、久しぶりのわたすけはどうだった?」

 

 

先程までバレーの練習をしていた私の元へかすみさんと璃奈さんが駆け寄ってくる。

ちょっと水飲んでた間に渡くんは帰っちゃったみたい。

 

 

「ど、どうだって言われても... 別に...」

 

 

「も~、しず子の意地っ張り!」

 

 

「え?」

 

 

「しずくちゃん、すごい楽しそうだった。」

 

 

「楽しくなんかないわよ。苦手な球技やらされて、ましてや練習相手が口の悪い無神経バカだし。」

 

 

お互いに嫌いもの同士。かすみさんと璃奈さんが面白がってくっつけようとしてるだけ。

 

 

何も言わずに勝手なことばかりして... あの人を見ると昔を思い出すから嫌なの。

 

昔の... あの頃の渡くんはもう...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました!
次回もよろしくお願いします!
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