今回は少し長めなものを書いてたらもうこんな時間に><
それではどうぞ!
ピピピ、ピピピ
「うぅ... あぁ~、はぁ...」
7時。いつも起きてる時間だ。いつものように顔を洗い、朝ごはんを食べる。
『 そして、今日の運勢第1位は... やぎ座のあなた!』
「お、1位じゃん。朝から気分いいな~」
『 周りから注目されて好感度アップかも? ラッキーアイテムは赤い大きなリボン!』
おいおい、俺は男だぞ?まじでニュースでやってるような占いのラッキーアイテムくだらないよな。もうちょい男女共に幸せになれるものにしろよ...
そんなしょうもない占いも終わったところで着替えに移る。
「あれ、今日って球技大会だからジャージで登校しちゃっていいんだったっけ?」
今日は球技大会当日。あれからあいつはバレーが上手くなったんだろうか?まあ別に俺には関係無い無いけどな。
「いってきまーす。」
今日こそは変な災難は起こらずに平和に過ごしたいなぁ。
まあ、そう上手くは行かないんすけどね。
「わたすけ~!おはよ~!」
北門から学苑内に入いろうとしたところ、後ろから大きな声が聞こえてくる。俺の事変なあだ名で呼ぶやつなんて1人しかいないからすぐにわかった。
「おはよう、かすみ。」
「え、あ、おはよ!」
「何ちょっとキョドってんだよ。」
「いや、いきなり下の名前で呼ばれたから~」
えへへと言いながらなんかデレデレしてる。
何だこいつ。
「この間璃奈に下の名前で呼べって言われたから、ついでにお前もって思ったんだけど...」
「そ、そう言う事ね!この勢いでかすみんって呼んでくれてもいいんだよ?」
「いや、それは遠慮しとくわ。」
「なんでよ!」
そうこう話してるうちに校舎の近くまで来ると、2人の女の子が待っていた。
「かすみさん遅いよ~」
「おはよう、かすみちゃん、渡くん。」
「しず子!璃奈子!おはよー!」
やっぱり仲良いんだなこいつら。邪魔しないようにそっと離れとくか...
「わたすけちょっと待って!」
「ん?なんだよ。」
「今日9時からね、私の普通科3組としず子の国際交流学科1組で試合するから見に来てね!かすみんのとびっきり華麗なプレー見せちゃうよ~」
「べ、別に来なくていいわよ!」
「何だよお前、もしかして恥ずかしところ見られたくねぇのか~?」
「うるさいわね!私だって大分マシになってるわよ!」
「そうかそうか、そんなに自信があるなら行ってやるよ!楽しみにしとくからな!」
「えぇ、ちゃんと見ときなさいよ!」
そう言い合って俺はその場を後にした。
9時からって言ってたっけ。俺のクラスの番って何時からだっけ...
「よお渡!今日は頑張るぞ!」
「おー!頑張れよ角田!」
「お前も頑張るんだよ!音楽科2組の団結力を見せつけるぞ!」
高校生にもなって体育祭とかでここまでガチるやつまだいたんだ。別に俺は嫌いじゃないけど中々いないよな、この歳。
「最初の試合って何時からだっけ?」
「10時から情報処理学科1組とだよ!ドッチボール部のやつらが何人もいてめっちゃ強いだろうな~」
「なに弱気になってんだよ球技大会ガチ勢。活躍して女子にいいとこ見せろよ。」
「もちろん!あ~、もう既に黄色い声援が聞こえてくるよ~」
全くのんきなやつだ。
球技大会と言っても学科とクラスの多いこの学園。校庭もかなり広いけど、それでも1日で1クラス2試合しか出来ない程だ。
つまりめちゃくちゃ暇ってこと。
普段のつまんねぇ授業よりは1000倍マシだし、売店とかも出てるから毎日球技大会でもいいけどな。
開会式が終わり、早速各地に生徒たちが向かいそのまま始まる感じだった。
時刻は既に8時半過ぎだった為、俺は早速体育館であいつの無様な姿を高みの見物しに行くとにた。
体育館に着くと多くの女子生徒が既に準備をしている。1人でこんなところ来てたらただの女子見に来た変態だけどな。まあどうせ関わることのないやつらだし別にどう思われてもいいけどね。
「えーっと、あいつらは... 第2コートか。」
入口に貼ってある組み合わせ表で確認をし、2階に上がり第2コートがよく見える場所で待機していた。
「見に来てくれたんだ。」
「あ、よお璃奈。一緒に見るか?」
「うん。かすみちゃん言ってたよ。"絶対わたすけにいいとこ見せてかすみん虜にしてやる!"って。」
「あいつが?」
「かすみちゃん、多分すごく嫉妬してると思う。渡くん、しずくちゃんしか相手にしないから。」
「相手って言うかお前らが助けろって言うから...」
「私はまだ男の子とかにはあんまり興味無いからわかんないけど、かすみちゃんの気持ちもしずくちゃんの気持ちもわかってあげて。」
「は、はぁ...」
なんだよそれ。全然意味わかんねぇ。あいつらが俺の事好きだって言いたいんか?
そんな訳ないだろ。アイドルやってんだから、こんなぼけーと人生無駄にしてる落ちこぼれなんかよりもっといい人に出会えるだろうし、かすみはまだしもあいつは...
そんなごちゃごちゃ考えてる間にコートの真ん中に人がだんだん集まってきた。
『 よろしくお願いします!!』
試合が始まった。
しかし、俺はバレーなんて見た事ないからルールさえもイマイチわからん。とりあえずあの2人に注目して、顔面レシーブでも見たら帰るとするか。
そんな事考えながら見てたけど、あいつ普通にスパイクされたボールに対してしっかりレシーブが出来ている。
自身でスパイクはまだ出来ないものの、ちょっと前に俺とやった時よりも全然上手くなってる。
きっとあの後たくさん練習したんだろうな...
「なんだよ... こりゃ1本取られたな。じゃあな璃奈。」
「もういいの?」
「あいつのやらかす様子が無いからな。それに10時から出番あるし準備してくるわ。」
「やっぱり... しずくちゃんの事しか見てない...」
ボソッと何か言われたけど全然聞き取れなかった。
「ん?なんて言った?」
「何でもない、とにかく頑張ってね。あの2人も連れて応援しに行くね。」
「別にいいよ来なくて、どうせ何も活躍しねぇから。」
とか言ってもどうせこいつらのことだから来るだろうけどね。
「いちにっさんしー、ごーろくしちはち。」
中庭でクラスの皆と一緒に準備体操を済ませ、俺たちの前の試合も終わった様なのでコートに入った。
相手チームも同時にコートへ入り、試合前のあいさつをする為にコートの真ん中へ。
しかし、こりゃまためんどくせぇやつらが相手みたいだな。
「ガッハッハッ!お前らが俺たちの相手か?なんかパッとしねぇやつばっかだな!ガッハッハッ!」
なんだこいつ。キミわりぃんだけど。
「おい、そこのちょっとゴツい湿気っ面!お前何部だ?」
ガキ大将みてぇなやつに指を刺されてた。
「お、俺?なんもやってねぇけど。」
「帰宅部か?なーんだ!1番強そうなやつが帰宅部かよ!こりゃもらったな!ガッハッハッ!」
「さっきから好き放題言いやがって!お前らなんかボッコボコにしてやるけどな!」
そう隣から角田が言い放った。
おいおいやめとけよ。こういうタイプのやつは勝手に図に乗らせとけばいいんだよ。
「お?なんだてめぇは?俺たちドッチボール部の最強格の5人が揃ってるっつうのにえらい自信満々だな?」
そう言ってガキ大将の後ろに4人がズラリと並んだ。そういうことか。部活でやってるからプライドが高ぇんだな。俺もわかるよそういうの。中学のソフトボールの授業とかそうだったからな。
「悪ぃなドッチボールマスター。いいから早く始めようぜ。」
こんなのどうでもいいわ。とっとと始めて早く終わそうぜ。
『 よろしくお願いします!!』
...やっぱり大口叩くだけあって、実力は本物だった。
なんだこれ、コートの隅っこで芋ってたら開始5分で内野に俺しかいないんだけど。
「残るはお前だけだな?瞬殺してやるよ!」ビュン
「あっぶねぇなほんと。」
周りのやつらが当てられていくところを見てたから分かるけど、投げるボールも速ければ外野からの返球も早やい。テンポよくポンポン強いボールが飛んでくる。
「しぶとい小僧だな!捕れねぇだからさっさととくたばれ!」ビュン
ひえぇ、避けんので精一杯だわ。疲れてきたしそろそろ当たって終わりにしようかな...
次あのガキ大将の投げたボールで当たりにでも...
「しっかりしなさいよこのチキン男!!!あんたってそんなもんなの?だらしないわね!」
そんな時、1人の女子の無駄にデカい声が聞こえてきた。こんなこと言うのもあいつしかいねぇよな。
自分が上手くいったからって調子乗んじゃねぇぞ。
取り戻せ俺、あの感覚を...
「これで終わりじゃー!!」ビュン
バシッ
捕れたわ。
やっぱよく見たら大した球じゃねぇな。
中学の頃の張り合ってきたあいつらの方が全然速かったな。
「ちょっとぐらい上手くいったからって偉そうにすんじゃねぇぞくそ球技音痴!見とけよっ」バシュン!
バチン!
「...な、なんだこいつは...」
俺の全力投球したボールは反応できる訳もなくあのガキ大将の膝元を直撃。
まだまだ投げられる俺。ガキ大将なんかよりもいい球投げてる自信はある。
行けるぞ... あと7人...
「指くわえて見とけよヘタレ女!!!」
「いやーすっげぇなお前!まさかあのドッチボール部軍団に1人で勝っちゃうなんてな!」
「なんで俺よりも角田が喜んでんだよ。」
「でも、驚いたなぁ!お前があんなにドッチボールが上手かったなんて!そりゃあんな可愛い彼女も出来るわ!」
「あんな口の悪いデリカシーの無いやつが彼女なんて勘弁だよ。」
結局あの後、他のドッチボール部の奴らも蹴散らし俺が一人勝ちした。
やってるうちに周りには色んな人が集まってたみたいで、勝利の瞬間大歓声が沸いた。
正直めちゃくちゃ気持ちよかったわ。
「わたすけー!一緒にお昼食べよー!」
「お、今度は違う子からアプローチか?お前は人気者だなぁほんと!行ってこい!」
「そんなんじゃねぇからほんとに。」
一応かすみたちの所には行くけど、絶対一緒に飯は食わねぇからな。
あの3人の雰囲気壊したくねぇし、何より周りからの目がヤバいからな。
「はい!この間の生徒手帳のお礼!」
そう言ってラップに包まれたコッペパンを渡された。
「え?あ、そういえばこんなことあったっけ。」
「もう忘れたの?かすみんたちの運命の出会いだったじゃん!」
「お前と出会ってしまったていう不運な出来事だったな。」
「なによそれ!」
「全く... ちょっとくらい活躍したからって調子乗ってるわよね。」
「てか何なんだよお前。急にあんな大声出しやがって。」
「私に散々言ってた癖に、みっともないなぁって思って。でも良かったじゃない、私のおかげで活躍出来たんでしょ?」
「ま、まぁ...」
否定は出来なかった。こいつが何も言わなかったらそのままわざと当たりに行って終わってたからな。
「ほんと、しずくちゃんも渡くんも仲良いよね。」
「「仲良くなんてない!」」
「ほら、そう言うところだよ。」
全く、ほんとにこいつらと居ると疲れるわ...
ありがとうございました!
次回からTVアニメの8話に突入しようかなと考えています!