モブ崎くんに転生したので、謙虚に生きようと思う 作:惣名阿万
『折角5連休を貰ってもずっと集中できるわけじゃない。というか暑さと蟹座杯の所為だ!』などと供述しており――。
※遅くなりました。ごめんなさい。
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大会四日目。新人戦が始まった。
この日は午前中に女子スピード・シューティングの決勝まで、午後に男子スピード・シューティングの決勝までが行われると共に、一日を掛けて男女バトル・ボードの予選も実施される。
レース間の整備に時間の掛かるバトル・ボードはともかく、スピード・シューティングは砕けたクレーの残骸を撤去するだけなので試合間のインターバルは長くない。プログラム上では各試合の間隔は15分で設定され、例年ほぼ予定通りに進行する。例外は準決勝と決勝の間隔だけ。
出場選手は全24人。四つのシューティングレンジで6試合予選が行われ、8人が準々決勝へ進出。その後はトーナメント方式で順位が決まる形だ。
半日で優勝者が決まる、文字通りスピード決着の競技。
加えて今年の新人戦女子の部は、予選終了時点で快挙の期待される展開となっていた。
準々決勝進出者8名のうち、3名が同一の学校から勝ち上がった。この時点で滅多にないことなのだが、加えて3人の見せたパフォーマンスはどれも新人戦とは思えない程に高レベルで、得点としても上位を占めていたのだ。
一高選手による上位独占。そんな快挙の達成が囁かれるのも仕方のないことだった。
しかし、そうした夢想は儚く散ることとなる。
準決勝第2試合が終わった後、30分のインターバルを最大限活用するため、達也は薄暗い通路を走っていた。選手の入場口から駆けること1分余り。目的の控室へ到着した達也は息を整えるまでもなく扉へ手を伸ばした。
ノックをし、応えを受けてから入室する。
部屋へと入ると、モニターを見つめる雫の姿が目に入った。既に本人の準備は終わっているようで、じっと画面へ視線を送る雫は小さく握り拳を作っていた。
画面にはつい先程行われた試合のハイライトが流されている。
揃ってベスト4へ進んだ一高女子三人組の一人――滝川和実を、三高一年女子三強の一角、十七夜栞が下した試合だ。エンジニアとしての達也の戦績に初めて土が付いた試合でもある。
じっとモニターを見つめる雫はそのままに、達也は調整機器の前に腰かけた。機器にジョイントされたCADを一瞥し、スリープ状態で保持されていた機器を起ち上げる。
淀みなく作業を行っていく傍ら、達也は黙したままの雫へ声を掛けた。
「知っての通り、決勝の相手は三高だ。滝川さんも健闘したが、パーフェクトを出されてしまってはな」
和実と栞の試合は、終始和実が追い縋る展開となった。
和実の得意魔法は『飛翔体操作』。飛来するクレーの一つへベクトル操作の魔法を掛け、他の目標へと衝突させる魔法だ。クレーの初速を殺すことなく軌道だけを変える、彼女の所属する『操弾射撃部』での経験を最大限活かすことのできる選択だった。
選んだ魔法の性質上、どうしても避けられない失点というのは出てくる。相手のクレーの陰に隠れていた場合や、有効得点エリアの端だけを通過するような場合などがそれに当たる。
和実はそうして生じた失点をカバーするため、最後まで集中力を切らすことなく粘り続けた。しかし対する栞が完璧なパフォーマンスを見せ、満点を挙げたために惜しくも敗れることとなったのだ。
試合後、入場口の近くで声を掛けようと待っていた達也へ、早く雫の下へ行くよう言ったのは他ならぬ和実だった。自身の悔しさを堪えながら、あくまでもチームのために達也を迅速に送り出そうとしたのである。
そんな彼女の心遣いを雫はよく理解していた。達也がこれほど早くこの場へ来られたのは和実がそれを望んだから。そうでもなければ、達也が悔し泣く和実を放っておけるはずがない。
そう思い至る程度には、達也のことも和実のことも知っていた。
加えて、準決勝第1試合では雫自らが英美を破っている。
こちらも接戦ではあったものの、最後には有効エリア全体をカバーする雫の魔法の規模に軍配が挙がった。試合後、互いの健闘を讃えて握手を交わした雫へ、英美は笑顔で優勝への願いを託したのだ。
自分以外の人の想いも受け取って、ここにいる。
だからこそ、雫の口から出た言葉は端的だった。
「うん。エイミィの分も、和実の分も、頑張る」
モニターを見ながら静かに闘志を燃やす。
雫の姿を横目に見た達也は一度目を閉じ、それから眼前の作業へ注意を戻した。
表示されたシステムデータの中から該当箇所をピックアップし、準決勝の試合展開を加味した微調整を施していく。迷いのないタイプであっという間に調整を終えた達也は、接続を解いてCADを取り上げ、雫へと差し出した。
「これまでの試合からいって、互角の争いになるだろう。試合開始までに出来るだけの調整はするから、何か少しでも違和感があれば言ってくれ」
達也による最終チェックを終えたCADを受け取って、雫はしっかりと頷いた。
構えを取り、引き金には指を掛けずにサイオンだけを流し込んでいく。
起動式展開に必要十分なサイオンが充填され、即座に発動可能な状態へと推移する。その速度は予選で使用した特化型CADに劣らず、フィードバックされる感覚も起動式の大きさに対して小さい。
「大丈夫。寧ろしっくりき過ぎて怖いくらい」
長い銃身を下ろした雫は、長年愛用したものと遜色ない感触に、内心の興奮を鎮めて笑んだ。
手にしたCADはこの日この為に用意された特注品。見た目こそ小銃形態の特化型CADと大差ないそれは、これまでの常識を覆すような性能を有している。果たして、会場にいるどれだけの人間がその真価に気付いているだろうか。
年に一度の大会とはいえ、高校生の競技にこれほどの代物を持ち込む者はいない。考えとしては浮かんでも、実行できる者がいないのだ。金銭的な面はまだしも、選手一人一人に最適な魔法・戦術・CADを考案するのは至難の業なのだから。
「そうか」
そんな常識の中、達也は
確かに、既存のCADをカスタマイズするのは珍しくない。使い手の特性を考慮してパーツを交換したりシステムを増設したりするのはよくあること。魔工技師にとってはメインとも呼べる仕事だ。
だがそれらは一朝一夕にできることではない。プロの魔工技師ですら、測定した個人の魔法特性データを基に複数のプランを考案、試行を繰り返すことで最適の調整を行っている。
6人もの魔法師のCADを一から、それも一週間程度で仕上げるなど普通ではないのだ。
達也の腕は超一流であると、雫は確信している。専属として雇いたいと打診したことも一度や二度ではない。事実、達也による調整を求める声は今や一年女子代表の全体にまで広がっていた。
「いよいよだな、雫」
ちらりと時計を見れば、間もなく試合開始の時刻。達也が呼び掛けると、雫の目もスッと真剣味が増した。
真っ直ぐに見返してくる眼差しを受けて、達也も小さく笑みを浮かべる。
出番を前にした担当選手に、達也の言うべきことは一言だけだ。
「よし、頑張れ!」
「うん、頑張る!」
力強く応えて、雫は控室を後にした。
選手入場の予定時刻を間近に控えて、入り口付近で相対した二人の少女はどちらともなく向き合った。
「北山さん、決勝戦よろしくお願いします」
「こちらこそ。十七夜さんの試合、観たよ。あれだけの変数を同時に処理するなんて、すごい演算能力だね」
「私も、貴女の試合は十分に検討しました。その干渉力と処理速度、『
言葉を切って、栞はちらと雫の手元へ視線を向ける。
「随分と腕の良いエンジニアが付いているのね」
それが何を指した台詞だったのか、雫は即座に理解した。
「へぇ、気付いたんだ」
「ええ。汎用型に照準補助を接続する技術には驚かされました。が、タネが解れば対応もできます」
言って栞は不敵な笑みを口元に湛え、雫も応えるように微笑んだ。
交わした
「なら、
「お互い、ベストを尽くしましょう」
直後、係員が入場を促す。最後にもう一度視線を交わして、雫と栞はそれぞれのシューティングレンジへ向けて足を踏み出した。
会場の中央、二つ並んだレンジの一方に立って、雫はそっと振り返った。
客席には多くの見知った顔があり、そのどれもが雫へ声援を送っている。英美や和実の姿もあり、どちらも大きく手を振っていた。見渡した一角に細身の少年の姿を見つけたところで、雫は正面へと向き直る。
負けられない。改めてそう思う。
英美や和実のため、達也のため、応援してくれる一高の仲間のため。
そして、『彼』のためにも――。
雫の脳裏に今朝の一幕が蘇る。
予選が始まる前、会場入りする雫の下へ駿が駆け寄ってきた。
雫が来るのを待っていたらしい駿は、ハンカチを手渡した後で激励を口にした。
「君が優勝すると信じている」
少々大袈裟ではあるが、ありふれた文句だった。
にもかかわらず、雫はそこに違和感を抱いた。
声音はいつも通りの穏やかなもの。表情も柔らかく、前日の妙な雰囲気は影も形もない。仕草や態度も同じ高校一年生とは思えないほどに落ち着いていて、けれどただ一点、眼差しだけが引っ掛かった。
理由はすぐにはわからなかった。首を傾げつつも礼を言い、受け取ったハンカチを収めて顔を上げたところで、ふと思い至った。
(……
雫には今年11歳になる弟がいる。幼いながらに利発的で、代わりに控えめで大人しい航のことを、雫は姉として愛おしく思っていた。
航の方も自分にない魔法の才を持つ姉に憧れと羨望を抱いていて、だから余計に雫へ懐いている節があった。両親が家を留守にしがちというのもあっただろう。
だからかもしれない。
間近に見た駿の目に、縋るような、羨むような色を見た気がした。
小さな弟と同じ、手の届かぬものを見上げるような諦めが垣間見えた気がした。
気付いたときには手を取っていた。
振り向き去ろうとする駿の袖口を掴んで、自分でもどうしてそんなことをしたのかわからなくて、ただ駿が困ったように首を傾げていた。
うなじの辺りが熱くなった。心臓が早鐘を打ち、握った手が強張る。
何か言わなくてはと考えて、けれど何も言葉は出てこなくて。
そうして見上げた駿の目にはもう何の感情も窺えなかった。
(見間違い? ……ううん、そうじゃない)
さっきは確かに見えて、今は見えなくなった。
つまりそれは駿にとって知られるつもりのなかったことで、知られたくないことなのだろう。昨日の様子からも駿が何かを抱えているのは明白で、倒れるまで無茶な訓練をしてしまうほど苦悩することなのだ。
知りたい。事情を聞きたい。相談して欲しい。そうした想いは確かにある。
けれどそれ以上に、支えたい、助けになりたいと思った。
この場で問い質したところで、駿はきっと答えない。
何より、雫は駿を苦しめたいわけではないのだ。
だからこそ、取るべき行動はすぐに決まった。
手を放した雫は短く、それ故に力強く断言する。
「優勝するよ。絶対に。だから見てて」
駿は呆気にとられた顔で雫の宣言を聞きとめ、やがて小さく微笑んだ。
「ああ。よろしく頼む」
言われて、ドクンと胸が大きく跳ねた。
『わかった』でも『頑張れ』でもなく、『よろしく』。
駿が何を思ってそう言ったのか、雫には解らない。
解らないが、『頼られた』ということだけは判った。
それだけ判れば十分で、それだけでモチベーションは最上にまで高まった。
その高揚ぶりは後で英美や和実に弄られ、達也から指摘されるくらいにはわかりやすかった。
試合開始のカウントダウンが始まる。
全部で三度鳴るブザーの最初の一音が耳に入って、雫は閉じていた目を開いた。闘志の源泉を思い出して、同時に羞恥の元も思い出して、僅かに頬を染めながらCADを構える。
二音目が響く。
陸上競技で言えば主審の掛け声に当たるそれを流し聞きながら、サイオンを手元のCADへと注ぎ込んでいく。
システム起動――完了。
サイオン充填――完了。
起動式構築――スタンバイ。
引き金に指を掛け、ゴーグルに表示された箱状空間を見据える。一辺20メートルの正六面体をした仮想領域は、内部全域が搭載した収束魔法の規定範囲だ。
規定内容は『中央に近付くほど紅いクレーの密度が高い領域』。これにより、投射されたクレーは雫の狙う紅が中央へ、栞の狙う白は外へと向かって軌道を逸らされることとなる。
三度目のブザーが鳴り、同時に紅白二つずつのクレーが四方から射出された。
すかさず雫が待機させていた魔法を発動。一拍遅れて栞も魔法を発動する。
情報次元に投射された魔法式が事象を改変する。
果たして、飛び出した四つの円盤は間もなく軌道を変え始めた。右手前と左奥から飛来する白のクレーは上方へ、左手前と右奥から飛来した紅のクレーはエリアの中心へと引き寄せられていく。
すかさず栞の魔法が白いクレーを捉えた。一つが振動魔法によって砕かれ、砕けた破片がもう一方のクレーを貫く。
直後、紅の方は中央まで引き寄せられ、そのまま衝突して砕け散った。
一瞬の沈黙の後、歓声が上がる。
両校の応援団はもちろん、単純に観戦しているだけの者も目の前で繰り広げられた魔法の精緻さに声を上げずにはいられなかった。
雫の魔法は準々決勝、準決勝に続き攻防一体を体現したもの。
対して栞の魔法は妨害を受けた上で正確に標的を破壊してみせた。
片やどこまでも合理的に勝利に徹し、片やどこまでも得手分野を突き詰めた魔法のぶつかり合いは、観る者を圧倒する魅力に溢れていた。
そうこうする間に次弾が撃ち出される。
続く標的は3枚ずつが立て続けに、別々の方向から飛んできて、けれどそれら全てを二人は淡々と撃ち落としてみせた。
両者一歩も引かずの互角な戦況。
試合は持久戦の様相を呈していた。
その後も続々と吐き出される紅白のクレーを、雫と栞は黙々と撃ち抜いていく。
横並びのスコアがノーミスのまま続き、その度に観客のボルテージは上がっていく。
当然だ。本戦でもなかなか目にできない両者共にパーフェクトペース。それを新人戦の、それも女子の部で観られることになるなど、誰が予想できただろうか。
スコアが同時に50を超え、間もなく70を超えようかという頃になると、いよいよ観客席の盛り上がりは最高潮に達してきた。
一方、実際に競技へ挑んでいる二人は観衆が思うほどに余裕があるわけではなかった。
現に雫は額にいくつか汗を滲ませており、栞に至っては長く大きく肩で息をしている状態だ。
二人の消耗の差は、
淡々といくつかの魔法を行使し続ける雫に対し、栞の方は毎回異なる座標計算を行っているのだ。それも雫の魔法による軌道の変化を加味して、である。
そもそも自身のクレーを的確に破壊しながら相手への妨害も行える方が異常なのだ。
ふつうは妨害に意識を割かれれば、それだけ自分のクレーの方が疎かになる。過去の九校戦においてもそうして自滅していった選手は少なくなく、だからこそ自身のクレーのみを狙う方が良策だとされているのだ。
例外と呼べるのが狙撃と妨害が一体となった魔法。現在雫が用いている魔法はもちろん、佐井木の操る『螺旋空気弾』もこれに含まれる。
達也が組み上げ、雫が操る魔法。その真骨頂は自身の狙うクレーを狙いやすく、相手の狙うクレーを狙いにくくすることにある。
中央に集まった紅のクレーは複数であれば衝突して、一つであれば続く振動魔法で破壊されるのに対し、外へと逸らされた白のクレーはあっという間に有効得点エリアの外へと弾き出されてしまうのだ。
ある意味で効率的、ある意味で性格の悪いこの魔法を選択したのは勿論、達也だ。
とはいえ完全なオリジナルというわけではなく、過去の九校戦においても使用されたことはある。相応の事象干渉力が求められることと、クレーが単体だった際の対処法がネックだったこの魔法を改良し、雫に最適と判断し採用したのが達也の功績だった。
対して、栞の用いている魔法は彼女の特異な演算能力の高さに依存している。
『アリスマティック・チェイン』と名付けられたこの魔法は、振動魔法によって破壊したクレーの破片自体を弾丸とし、移動魔法で他のクレーにぶつけるというもの。干渉力が小さく済むことに加え、『空気弾』と違って弾丸の生成過程が無い点が優れていると言える。
欠点としては処理すべき変数項目が多く、高い演算能力が求められること。飛び散る破片の中から最適のサイズ、位置のものを瞬時に見分け、移動魔法の対象とする瞬発力が必要となることが挙げられる。
栞のように極限まで鍛え上げられた演算能力があってこそ使いこなせる魔法。そんな『アリスマティック・チェイン』を使い続けることの負担は小さくない。
と、二人の得点が80を数えたところで、栞の魔法によって飛ぶ破片が的を外した。即座にリカバリーに動いた栞は間一髪の位置でクレーを破壊する。
思わず安堵の息が漏れる。
だがその一息は、致命的な隙に繋がった。
すかさず雫の指先が動く。栞がミスをカバーした、疲労を見せた瞬間、勝負所と判断して起動式を一つ多く待機させたのだ。
続く一波が飛び出してくるのを見た瞬間、雫は待機させていた術式を順に発動させた。
箱状空間に対する収束魔法を最初に、振動魔法は待機状態のままで機を待つ。
収束魔法によって紅のクレーが中心部へ引き寄せられ、白のクレーが四つとも外側へと軌道を変えた。栞の魔法で内一つが砕け、破片が次のクレーへと飛んでいく。
(ここ!)
移動魔法で操られた破片が衝突する瞬間、雫は待機させていた振動魔法を発動させた。
予選で使っていた『
直近の震源から振動波が三連続で発振される。
破片が白のクレーを貫き、大小いくつもの破片が飛び散った。
栞が次の『弾丸』を選別し、魔法式を投射する直前――。
すべての破片が粉々に砕け、小さな砂となって落ちた。
「っ!」
栞の口元が動揺に歪む。すぐに持ち直して照準を変え、振動魔法を発動する。
残る二つのクレーのうち一つは間に合った。が、最後の一つは間に合わず、得点エリアの外で砕けた。
86対85の表示が電光掲示板に踊り、一際大きな歓声が響く。
音量は客席の場所によって異なり、一高サイドでは割れんばかりの、三高サイドでは悲鳴交じりの声が会場内に響き渡った。
ここへ来て、初めての失点。
重い1点差に、栞は折れそうになる心をなんとか奮い立たせる。
その後、持ち直した栞がどうにか追い縋るも、以降の雫は自身の魔法にのみ集中してミスをしなかった。
最後の二つをループ・キャストさせた収束魔法で衝突させた直後、四度目のブザーが鳴る。
結果は――。
『優勝は第一高校、北山選手!』
この日一番の歓声に、雫は笑顔で応える。
その目は客席の一角で手を叩く少年の姿を確かに捉えていた。
Twitterにてモブ崎くんの使用CAD『シルバー・ホーン カスタム フライシュッツ』の外観イメージを上げてみました。
3Dペイントでちまちま描画したものなので拙いですが、イメージの補完にお役立てください。
Twitter → https://twitter.com/mobusaki_shun