モブ崎くんに転生したので、謙虚に生きようと思う   作:惣名阿万

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 今話は大変長くなってしまうので前後編に分けて投稿します。
 
 
 
 
 
 


第27話 前編

 

 

 

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 新人戦五日目。

 最終日を迎えたこの日、モノリス・コード会場の雰囲気は複雑に入り乱れていた。

 

 前日のレギュレーション違反によって二名が負傷、試合続行不可能となった一高チームは、事情を鑑みた大会委員の判断によって代理の選手を出場させることが認められた。

 不慮の事故とは割り切れずにいた一高選手団にとってそれは起爆剤となり、新たなメンバーと共に立ち上がった駿へ大きな期待を寄せていた。

 

 一方で、規定を曲げてまで配慮した決定を受け入れ難く感じている陣営もあった。

 

 モノリス・コードは予選が4試合行われ、上位4校が決勝トーナメントへと進む。

 初日を終えた時点では一高と八高が2試合を終えて共に2勝。二高、三高、五高、六高、七高、九高が3試合を終え、三高が3勝、二高と九高が2勝で以下は団子状態となっている。

 尚、四高は一高戦での違反行為により失格、以降の試合もスケジュールから外される形とされた。

 

 3戦3勝で既に決勝トーナメント進出を決めた三高を除いて、決勝トーナメント進出の可能性が残っているのはこの時点で一高、二高、八高、九高の4校。うち二高と九高は1敗していて後がなく、特に一高との直接対決を控えた二高は尚のこと不満を抱いていた。

 

 今回の決定に一高以外の三校が不満を滲ませたのは仕方ないことだろう。

 前日の正午時点では事故による負傷で一高の脱落が濃厚だったのだ。明け透けに喜ぶことこそなかったが、3校ともに決勝進出へ強い期待を抱いたのは間違いない。それが覆されたともなれば、不公平だと思う感情が同情に勝るのも当然。

 

「――というわけで、八方丸く収めるためには一高(うち)が残りの二試合で負ければいいんだろうけど」

「それはできません。こちらにも負けられない理由があるので」

「出る以上は勝ちに行きますよ。そもそも、そんな気遣いをするくらいなら代役を立てる意味がない」

「……余計な心配だったみたいね」

 

 一応のつもりで投げかけた裏事情にピシャリと返されて、真由美はふっと苦笑いを零した。

 視線の先では同じプロテクション・スーツに身を包んだ駿と達也、幹比古の三人が各々の装備を整えていて、そんな彼らを激励しようとする生徒で控え室は過密気味だった。騒々しいとまでは言わずとも、賑やかしいのは間違いない。

 

 真由美は改めて室内の様子を俯瞰する。

 

 達也の傍らに深雪が侍っているのはいつものこととして、反対側にはほのかが付いているのも見慣れた光景と言えるだろう。駿と雫が談笑する姿も最近では珍しくない。

 一方で、もう一人のメンバーとして駆り出された幹比古や、達也のクラスメイトであるエリカ、レオ、美月の三人がこの場に居ること。そしてそんな彼らを取り巻くようにして一年の男女選抜メンバーが同室している景色を、真由美は驚きと共に見つめていた。

 

 蟠りが一切ないというわけでもないのだろう。現に達也や幹比古へ含みのある視線を送る者はいて、染みついた感覚は拭い難く、割り切れない部分もきっとある。

 しかし、それを露にしようとする人間はこの場にいなかった。不満を呑み込み、感情を理性で制御して、少なくとも一つ共有する想いのために輪を保っている。

 

 真由美が目指す場所の『始まり』がそこにはあった。

 三年間願い続け、制度の一つだけでも変えたいと宣誓した。それでも一科と二科の間に広がる溝を埋めるのは容易ではないと理解していた。

 

(この子たちなら変えられるかもしれない)

 

 穏やかな雰囲気を保つ後輩たちを見て、真由美はふと微笑んだ。

 一科生と二科生が混成されたチームで成果を出せば、両者の融和に一役買うかもしれない。これを機に相互への理解を深めて――などと、そんな打算を持ち出すまでもない。

 

 司波達也と森崎駿。

 

 彼らの中心にこの二人が居る限り、きっとこの輪は保たれるだろう。今は一部に過ぎないそれは次第に広がり、やがて皆の認識を少しずつ良いものへ変えていくに違いない。

 

 それは未だ根拠のない直感から生まれた展望。

 だが真由美は、そうなるだろうと確信を抱くことができた。

 

 じっと眺めていたいという衝動を抑えて、ちらと端末の時計に目を落とす。

 

「――そろそろ時間ね。私は先に客席へ行っています。達也くん、森崎くん、吉田くん。試合、頑張ってね」

 

 そう言って、真由美は三人へ手を振り控え室を後にする。

 外行きの笑みを湛えて階段を上がる足取りは、来た時よりも軽くなっていた。

 

 

 

 

 

 

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 両校の選手がフィールドに姿を見せると、観客席からは歓声が上がった。

 決勝トーナメントへの内定を失った3校はともかく、会場全体の雰囲気としては一高チームの復帰を歓迎する声は大きい。意図せず(と主張している)事故の起因となった四高陣営はもとより、優勝争いに絡むことのできなかった残りの3校、何より観客の多くは大会委員の決定を大いに歓迎した。

 

 この特例措置が歓迎された最大の理由は、一高と四高の試合で起きた事故が中継映像として会場の内外に放送されていたことだ。試合開始早々にコンクリートの天井が崩落する光景は、多くが非魔法師で構成される観客へこそ大きな衝撃を与えた。

 後にニュースサイトでも取り上げられ、事故の内容は瞬く間に九校戦の会場全体へと拡散されていった。数時間後にはどこから入手したのか、事故直前の駿たち三人を映した動画すら出回っていたほどだ。

 

 反響は非常に大きなものとなった。

 突発的な事故に対し各々が懸命な対処を行った結果、三人の内二人が重傷。残る一人も怪我を負い、無念の中で棄権せざるを得ない状況に追い込まれた。

 それだけでも同情を得るには十分だが、唯一軽傷で済んだのがスピード・シューティングで目覚ましい活躍をした森崎駿で、彼が助かったのはチームメイト二人の尽力故ともなれば、そこにドラマを見出す者は少なくない。

 

 『悲劇のヒーロー』役に収まった森崎駿。

 観客の多くが大会委員の決定を歓迎した背景には、雪辱を期する駿への期待が大きな割合を占めていた。

 

 

 

 一高からの嘆願に加え、スポンサーを含む観客の多くが望む一高チームの復帰。

 度重なる事故で安全管理の甘さを疑われた大会委員にしてみれば、少しでも印象を改善しようと下した決定なのだろう。十師族の当主代行から向けられる圧に耐えかねた面もあるかもしれない。

 

 『一条』の嫡男として相応の教育を受ける身にしてみれば、それは多少考えを巡らせるだけで至ることのできる結論だった。

 

「予想はしていたが、やはり凄い人気だな」

 

 対戦する両校の応援席からは離れた一般席で、将輝は感慨もなく呟いた。

 周囲に蔓延する一高贔屓の雰囲気を気に留めるでもなく、いつも通りのよく言えば泰然とした態度のまま眼下のモニターを眺めている。

 

「あれだけ同情心を煽るように報道されたんだ。盛り上がるのも当然だろうね」

 

 外野へ頓着しない将輝とは対照的に、隣の真紅郎はいっそ吐き捨てるように答えた。

 親友の意味ありげな言葉の意図にしばし思考を巡らせて、将輝は訊ねる。

 

「……誰かが意図してこうなるようにしたと、ジョージは考えているのか?」

 

 求めていた通りの回答に、真紅郎は正解と言わんばかりに口角を持ち上げた。

 

「確証はないけどね。ニュースサイトに書かれていたことは全て事実だし、流出した動画もリプレイが流れた後だ。事故自体もドラマ性を見出しやすいものだった。それでも、たった半日でこれだけ広まったのは誰かの思惑なんじゃないかと僕は思う」

 

 或いはスピード・シューティングの決勝も同じ意図が働いていたのではないか。

 当事者の一人として真紅郎はそうした作為の介在を疑っていた。

 

 真紅郎の披露した持論を念頭に、将輝は隣に腰かける親友へ素直に感心する。

 自分は目の前の現象を理解することはできても、背景を推察するまでには至らなかった。本来の立場上は自身がそうあるべきで、だからこそ既にその段階へ至っている真紅郎への尊敬と信頼が滲んだ。

 

 「さすが俺の参謀」と頷き誇る将輝と、『将』からの期待を嬉しく思う真紅郎。

 また始まったとチームメイトが苦笑いを浮かべる一方、彼らの近くにはそうした疑惑を耳にして黙っていられない少女がいた。

 

「もしも吉祥寺くんの推察通りだとすれば見過ごせないわね。何が目的かはわからないけれど、彼を利用しようとするなんて――」

「愛梨、落ち着いて。吉祥寺くんも確証はないと言っていたでしょう」

 

 ヒートアップし始めた愛梨を、栞は肩に手を置いて宥める。

 声には呆れが多分に含まれていて、こうした暴走が初めてではないことを物語っていた。愛梨の方もハッと我に返り、ちらと栞の苦笑を目にしたところで恥じらいに頬が染まる。

 

「しかし、まさか愛梨のこんな姿が見られるとはのう。何度か話には聞いておったが、よほど思い入れがあるのじゃな」

 

 そうして沓子からも追撃が加わると、愛梨の顔は傍目にも明らかなほど熱を帯びた。

 反射的に否定の言葉が飛び出しかけて、しかしそれを呑み込んだ愛梨は半ば自棄になって鼻を鳴らす。

 

「仕方ないでしょ。恩人なのだから、意識せずになんていられないわ」

 

 プイと顔を逸らした愛梨に、栞と沓子は顔を見合わせてクスクスと笑う。

 二人の笑みは唸る愛梨を挟み、試合開始の間際まで続いていた。

 

 

 

 

 

 

 一高と八高の試合は定刻通りに開始された。

 

 両校のモノリスは他のステージ同様、直線距離でおよそ800メートル離れている。これが平地の草原ステージなら目視で捉えることも可能だが、その他のステージでは相手の位置を探るところから駆け引きが始まるもの。

 

 加えてこの試合は、他のステージ以上に索敵が重要とされる場所だった。

 

「野外戦闘に長けた八高相手に森林ステージか。地の利は明確だが、一高はどんな戦いをするのだろうな」

 

 八高のオフェンス二人が乱立する木立の間を自在に駆け回る姿を視界の端に捉えつつ、将輝は口元に小さく笑みを浮かべていた。

 

 将輝の目は一高チームのエースと目される駿ともう一人――木々の間を風のように疾駆する背中へと注がれていた。

 

 モノリス・コードと新人戦どちらもの優勝が懸かった三高にとって、優勝候補の対抗馬である一高の試合は要チェック対象だった。だから試合時間の重なった第1試合は録画を、事故のあった第2試合は中継映像を、どちらも将輝と真紅郎の二人を軸に一年生の代表メンバーの大半が目にしていた。

 

 事故の瞬間、中継を観ていた全員が息を呑んだ。

 将輝も例外ではなく、崩れ落ちる天井と吐き出されるようにして落ちた駿の姿に冷や汗を流していた。比較的冷静だったのは真紅郎と栞の二人だけで、愛梨に至っては沓子に手を取られるまで言葉を失っていた。

 お陰で優勝の可能性が高まったなどと切り出す者は居らず、行き場のない同情だけが三高メンバーの間に漂っていた。宿舎へ戻ってからも雰囲気は晴れず、繰り返される報道を目にする度に複雑な心情に陥った。

 

 だからこそ、一高が競技へ復帰すると聞いた時に将輝は肩が軽くなったのだ。

 これで心置きなく戦える。そう感じたのは将輝だけではなく、真紅郎ともう一人のチームメンバーも同様だった。

 

 しかし、安堵はすぐさま困惑に塗り変えられることとなった。

 困惑の要因は、重傷を負った二人の代役として出場すると発表された選手。そこに書かれていた名前の一つに自ずと視線が吸い寄せられ、思わず将輝は真紅郎と目を見合わせた。

 

 司波達也――。

 

 真紅郎曰く、九校戦始まって以来の天才技術者。優勝候補の栞を二度も撃破した北山雫の担当で、携わった競技の悉くで上位を攫った凄腕エンジニアの名前だ。将輝にとっては深雪に近付こうとする度に立ちはだかる相手でもある。

 

 浅からぬ因縁を感じる相手とはいえ、本来達也はエンジニアであって選手ではない。代表の10人に入っていなかった達也が、どうしてモノリスへ参戦することになったのか。

 

 そうした疑問は試合が始まって早々、鮮やかな手際で八高のディフェンダーを翻弄する達也を目の当たりにすることで解消させられた。

 

「見通しの悪い中をあれだけ機敏に動き回るとはな」

「移動に魔法を使っている形跡はないね。となると単純な身体能力か、或いは別のタネがあるのか……」

 

 唸る将輝の横で、真紅郎は顎に手を当てる。

 そうしている間にも状況は移り、ディフェンダーを躱した達也が八高のモノリスへ駆け寄った。

 

 接近を許した八高選手が焦ったようにCADの銃口を達也へ向けて起動式を展開。

 直後、サイオンの可視化処理が施された画面には、八高ディフェンダーの展開した起動式がサイオンの爆発によって吹き飛ばされる映像が映し出された。

 

 見たことのない魔法に観客がどよめく中、真紅郎が驚愕と共に震える声を漏らした。

 

「今のは、まさか……《術式解体(グラム・デモリッション)》?」

 

 

 

 

 

 

 ● ● ●

 

 

 

 

 

 

 三高陣営が真紅郎の解説に息を呑んでいる頃、一高首脳部の二人も全く同じ話題を交わしていた。

 

「今のは……」

 

 忘れもしない衝撃を再度目の当たりにして摩利は言葉を失う。

 富士へと向かう道程で起きたバス事故。あわや大惨事という状況下で見た魔法への衝撃は、一週間以上が経過した現在でもはっきりと覚えていた。

 

「《術式解体(グラム・デモリッション)》……。まさか達也くんまで使えるなんて」

「真由美は今の魔法が何か知っているのか?」

 

 駿本人を問い詰めるわけにもいかず、判然としないままだった魔法。それがまたしても、今度は達也の手によって使用されたのだ。

 摩利の混乱は高まり、結果、隣から聞こえてきた答えに強く食いついた。

 

「《術式解体》は圧縮したサイオン粒子の塊を直接対象へぶつけて爆発させ、起動式や魔法式といったサイオン情報体を吹き飛ばしてしまう魔法よ。ここへ来るとき、バスで森崎くんが使っていたのも《術式解体》ね」

 

 摩利の剣幕に若干身を引きながら、真由美は声を落として説明を続ける。

 

「事象改変の為の魔法式を持たないサイオンの砲弾だから《情報強化》や《領域干渉》でも防げないし、高密度に圧縮されたサイオンがキャスト・ジャミングの影響も跳ね返してしまう。物理的な作用もないから障害物で遮ることもできない。

 射程が短いこと、必要なサイオン量が膨大なこと以外に欠点らしい欠点がない、最強の対抗魔法と呼ばれているわ。使える人はほとんどいないはずなんだけど……」

 

 そこまで語り終える頃には摩利も冷静さを取り戻していた。真由美に倣って声のトーンを落とし、真剣な表情で問いかける。

 

「真由美にも使えないのか?」

 

 問われて、真由美は静かに首を振った。

 

「起動式の一部を削る《圧縮サイオン弾》ならまだしも、起動式や魔法式を丸ごと吹き飛ばすなんて無理よ。私のサイオン量じゃそこまでの圧力はまず作り出せない」

「だが、森崎や達也くんには使えている、と」

 

 煽るような台詞に若干引っ掛かりを覚えながらも、横顔からそうした意図が窺えないことを見て真由美は小さくため息を吐く。

 

「バス事故の時は気を失ってしまっていたから、森崎くんの方は余裕があるわけじゃないんでしょうけれど。達也くんは、あの分だと十分に余力がありそうだわ。一体どれ程のサイオン保有量なのかしら」

 

 半ば呆れたように呟く真由美。

 一方で摩利はじっと腕を組んだまま何やら考え込んでいた。

 

「なあ、真由美」

 

 真剣な表情で思案していた摩利は、やがて顔を上げ切り出す。

 

「仮にお前が同じ魔法を使えたとして、余力がないにもかかわらず倒れるまでサイオンを絞り出すような真似ができるか?」

「――少なくとも、進んでやりたいとは思わないでしょうね。余程の状況に追い込まれればわからないけれど」

 

 訊ねた瞬間、真由美の目にほんの僅か覗いた躊躇いを摩利は見逃さなかった。

 

「つまり、あいつも同じだと考えていいわけだな?」

 

 ジッと鋭い眼差しで見てくる摩利に、やがて真由美は根負けしたようにため息を吐いた。

 

「本人の知らないところで話すようなことじゃないから、本当に触りだけよ」

 

 摩利は黙ったまま頷く。

 親友の意志の固さに再度息を吐いて、真由美は表情を改めた。

 

「春の一件で森崎くんがテロリストと対峙したのは覚えているわよね。その時、両足を切断されるような痛みを負わされて、けれどすぐに立ち上がったことも」

「ああ。もちろん覚えている。お前は確か、『痛みに慣れているのかもしれない』と言っていたな」

 

 ブランシュによる襲撃事件の後、九校戦の代表選手を選定する会議の最中で交わされた会話を思い出しながら摩利は頷いた。

 

「ええ。実はあの前からうちの伝手で調べてもらってたんだけど、ここへ来る直前にわかったことがあったのよ。彼が痛みに耐えて立ち上がれたのもそれが理由だと思う」

 

 淡々と語っていた真由美の表情が唐突に曇った。

 『七草家』の娘として暗い部分も知っているであろう真由美が顔を顰める程の内容なのだ。摩利は内心で後に続く話への態勢を整えた。

 

「何があったのかは彼自身が黙っている以上話せないわ。だからこれは調べた結果から私が推測したことなんだけど――」

 

 前置きの間こそ迷いを滲ませていた真由美は、短い深呼吸と共に憂いを押し殺した。

 

「彼は多分、自分自身への関心が希薄なのよ。自分がどう感じるか、どうしたいかよりも、自分の行動で何ができるか、何を与えられるか、何を残せるかにしか考えが至らないんだと思う。だから自分への負担はまるで気に掛けないし、場合によっては自身を使い潰してでも目的を優先するでしょうね」

 

 真由美の言葉に、摩利は身構えていて尚息を呑んだ。

 瞠目したまま視線を真由美から正面へ移し、肉眼で見える一高の本陣へと向ける。

 

「達也くんもいるから滅多なことにはならないと思うけど、もしも強敵とあたることになればわからない。それこそ三高と当たった時にどうなるか……」

 

 付け加えられた予言めいた言葉。

 真由美の言った通りになるかもしれないと、摩利は思わずにいられなかった。

 

 

 




 
 
 
 
 
 
 後編は近日中に投稿する予定です。
 もう少々お待ちください。
 
 

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