初恋の相手   作:主義

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川島麗

まさか食戟を一年生から挑まれるとは微塵も思っていなかった。あの場は適当にあしらったけどあれじゃ簡単に諦めてくれなそうだな。別に食戟をしたくないとか闘いたくないとかではないけどこの時期に十傑の仕事を増やすわけにはいかない。茜ヶ久保も最近は色々と十傑の仕事に追われているみたいだし、ここで無駄な仕事を増やす事はしたくない。

 

 

 

 

 

 

これから一年生は宿泊研修があるはずだ。僕と食戟なんかしている場合じゃなくなるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしてもこれが新学期最初の食戟の申し込みだ。昨年、食戟を申し込まれたのはたったの一回だ。それも知人だ。何故かは分からないが僕に申し込むことをする人はほとんどいない。これでもそれなりに料理には自身があるんだけどな。まるで誰かが僕に食戟を申し込ませないようにしているのではないかと思ってしまうほどだ。

 

 

 

 

そんな事は絶対にないだろうけど、そう思ってしまうほどに本当に少ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕から申し込むのも良いけど……なんか気が引けてしまう。それに僕に申し込まれて迷惑と思うかもしれないとか思ってしまうと中々、申し込むに至らない。最後の年だから申し込んでみようかなと頭によぎったりするけど行動に至らない。

 

 

だからいつか僕が食戟を挑む時が来たとしたらそれは僕がかなり勇気を出したと言う事かな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---川島麗side-----

 

 

 

 

 

 

私が憧れた料理人。今まで料理人として憧れたのはたった一人だけ。私がその人に憧れたのは遠月学園に入学してから一週間ぐらいしか経っていない頃。第3調理室の場所が分からなくて迷っていた時にその人は私に声を掛けてくれて助けてくれた。

 

 

 

 

それが初めての出会いで…二度目は食戟をしているのを実況している時。そこで私は先輩に憧れることになる。だって先輩の料理は全てが完璧と言っても差し支えのない料理。先輩は実況している私のところにも料理を運んできて「余ったから食べて、口に合わなかったら他の人にあげて」そう言って去って行った。

 

 

 

 

 

 

先輩が持ってきた料理は見た目も香りも味も完璧だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして何よりも…先輩が食戟に勝った時に見せる笑顔が忘れられない。寝ても覚めても先輩のことしか考えられない頭になっている。いつも『もも』先輩と一緒にいるから話し掛けるのも難しくて、私はあの食戟の時以来、先輩に話し掛けられずにいた。

 

 

 

 

 

 

 

だけど今年で先輩は卒業をしてしまう。

 

 

 

 

 

だから今年が最後のチャンス!!!絶対に話し掛けて、私の気持ちを伝える!!!!!!!

 

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