シラノちゃんは設定年齢11歳   作:しずくまい

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二話目です。よろしくお願いします。


~岩永静ちゃんの場合~

「ヒカリ? なにをして」

「しずちゃん!!」

 

 ヒカリを発見したが、何をしているのだろう? しゃがみこんでシュークリームの袋を開けている。

 こそっと食べるような代物ならプチシューにしたらいいのに。

 

「この子にね?」

「んん?」

 

 耳元でりぱーっ☆と声がする。驚き横を見るが何もいない。

 

「どうしたの?」

「な、なんでもないってうわっいつのまに」

 

 ヒカリのそばに幼女がいた。10歳ぐらいの女の子。シュークリームをパクつきながらキラキラとした瞳でこちらを見ている。可愛らしい。

さっきまで見えなかった気もするが、誰なのか?

 

「あー、見えちゃったの? しょうがないなぁ。お姉ちゃんは」

 

 幸せそうな顔をしてこちらを見つめていたが、すぐにシュークリームを爛々と見つめる。

今の重要なのはこっちと言わんばかりだが、妙な眩しさが見えるのは成長した証なのか。

 

――それとも……それとも汚れてしまったのか……

 大きな口を開けて食べては中のクリームに苦戦しているのを見ると何か小動物めいてて……

 

「この子迷子みたいで。シュークリームあげたら反応いいの」

「……もしかして餌付け中?」

「そう」

 

 ヒカリも満面の笑みで笑顔全開。この眩しい生き物たちはサングラスが必要ね。

 ヒカリがじーっと見つめてくる。それに気づいて女の子もじーっと見つめてくる。

 

「えー、でももってるのって……スポーツドリンクぐらいしか?」

「じゃ、それで」

 

 ヒカリもノリノリで次の反応が見れると喜んでる。

 

「はいどうぞ」

「りぱーっ☆ えーと、これなに? お水?」

 

 まるでペットボトルを持ったことがない人の反応をしてくる。

――なにこの子……今の子らしくない……

 わざとか? 演技なのか? いや、これは多分素……

 

「ね、面白いでしょ?」

 

 いやまて。今の時代そんな子が存在するだろうか? いやない。

もしも? もしも、この行動が素なら……天然記念物!

頭を振りながら我ながら馬鹿な考えを左から右へと流す。

 

「えぇぇ……これをくるくるっとひねってみ?」

「?」

「いやだからこうやって」

 

 くいっくいっと回す素振りを見せると同じようにひねって見せる。

 

「おぉー面白いー玩具っぽい」

 

 口つけ飲む仕草をしてみると同じように真似をする

 

「……ヒカリ」

「……なに?」

 

 ぷはーっと声が上がる。

 

「誘拐じゃないよね?」

「えー」

 時間は夜10時。今時の高校生でも帰宅する時間帯。まぁ悪い子は知らないけど。

 

「家どこ?」

「家?」

「そう、家」

 

 家かーと考えている幼女。まさか、この子、家なき子?

こちらの気持ちを知ってか知らずか、いい笑顔をして言う。

 

「んー、じゃ、帰るね」

 

 りぱーっ☆

 笑いかけると駆け出していく。

 

「気を付けて帰ってね~」

「って一人で大丈夫なのー?」

 

 だいじょーぶーと声が聞こえた気がしたが、すぐに見えなくなった。

 残された二人は「今度はいつ会えるんだろうね?」と笑い合った。

 




登場人物説明
岩永静。
元気っこ、走るの大好き。家とかちょっとごちゃついているけど、明るいドラム担当。
空気読み癖がついてしまっている活発系。

その明るさと健気さの前にハートを撃ち抜かれた人多数。

だが本編では――な人。
こっちの世界では眩しい生き物を直視できない系。自分も十分眩しい生き物だというのにという認識。

可逆性SNSミステリー『Project:;COLD』の登場人物。
詳しくは公式サイトのほうで。
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