ダンジョンに蟲使いが現れるのは間違っているだろうか。   作:珊瑚宮出身イマジン

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ネット内でのグルメスパイザーネタにいまいちついていけないので初投稿です。

更新めっちゃどころか1ヶ月近く遅れてしまい申し訳ないです。
色々ありましたが、一番はスマブラの影響でゼノブレイド2にどハマりしてしまってクリアするまで小説の方に全く手を付けていなかったのが原因です…あれ神ゲー過ぎませんかね??ちなみに自分は(本当にどちらかと言われたら)ヒカリちゃん派で天の聖杯以外ならカサネが好きです(隙自語)

番外編かなんかでこのssと繋げてみたいですけど、本編とあまり関係なくなりそうな上に関連付けるの難しそうなので泣く泣く断念しときます…_|\○_

それと、前回までの投票ありがとうございました!!グルメカジノ、サンサングラミー、食林寺編全部やります!!!といってもかなり先になるのでまあ気長にお待ちくださいw

それではどうぞ。


グルメ10:過去と失望

「アフテクさん」

 

「ん、なんだ?」

 

「…アルフィアって女性の方、知ってますか?」

 

「……今、なんと?」

 

朝より行われた座学の休憩時間の最中、不意にベルが読書を嗜んでいたアフテクに対してその質問を投げかけた。

その中にアルフィアというワードが聞こえ、思わず聞き間違いという可能性を考慮して確認のために再度聞いたアフテクだが、返ってくるのはアルフィア、と同じ言葉。

 

「……一応聞くが、その言葉はどこから出てきた?」

 

「うーん…夢の中で、というか…なんというか…」

 

「夢?なんだそれは」

 

「えっと……」

 

一応としてその単語の出処を聞くと、なんと夢の中だという。

冗談か何かと考えたが、アフテクから見てベルが軽口を叩いているようには思えなかった。

詳細を聞く必要があると判断し、本を閉じて聞く態勢に入るアフテク。

そうしてベルの口から夢の出来事を聞いていった。

 

それは、アフテクがレグリオと共に幼い頃に見てきたものと()()()()()()だった。

夢というにはあまりに具体的すぎるそれについての詳細を求めるも、わからないとのこと。

アフテクはその時の状況を思い出しつつ何かあったか、と手探りのように探っていく。

だが、その時はベルの話し方ができるような客観的に見ている人はいなかった…と記憶している。いたところで、当時はその後にあった黒龍との戦いでレグリオとアフテク、そしてディニエル以外の者達は皆戦死したからだ。

だが、ここまでの正確な内容を自分達以外の関係者が伝えずに知るのは不可能だ。

とそんなこんなで長考し続けた結果アフテクは、

 

「(…非常に気になる内容だが、今は深く考えてもわからないな。レグリオが戻ってきたら少し相談に乗ってもらうか…)」

 

「アフテクさん…?」

 

「ああ、すまない。少し考え事をしていた。アルフィアさんの話だったな」

 

その考えをレグリオが戻るまで一先ず置いておくことにした。

そして、アフテクはベルの最初の質問であるアルフィアについてを話し始めた。

 

余談だが、暗黒期の最中ヴァーリが引き取ってきた孤児であるパーポスを除いて、ヴァーリファミリアの者達は皆かつて存在していた二大派閥のゼウス、ヘラファミリアと決して浅くない関わりを持っている。レグリオとアフテクに至っては、そのファミリア出身と言える存在だ。

そのため、オラリオ内では絶対悪として現れ多くの傷跡を残し数多の冒険者や一般人などから忌み嫌われている闇派閥の代表格であるアルフィアやザルドといったかつての二大派閥の話を、唯一このファミリア内では悪びれることなく身内感覚のように気楽に話せるのだ。

 

「なんだか、とっても凄い方なんですね…アルフィアさんって」

 

話を聞き終えたベルが、どこか嬉しそうにそう口にした。

 

「そうだな。私の師であり、今も目標としている方だ。そして、妹…メーテリア様を何より大事にしていた。

あれからずっと努力してきてはいるが、追いつくどころか未だにあの方の背中が見えないよ」

 

「(メーテリア…)アフテクさんなら追い付けますよ…きっと」

 

「…根拠はあるのか?」

 

「いえ、全く。

ですが、不思議とそういう気がしますね」

 

「なんだそれは…ふっ、ありがとな」

 

そして、どこか遠くを見ながら自嘲気味にそう言うアフテクを励ますように、ベルが話す。

そして、それを聞いてアフテクは少し驚きつつもすぐに緩やかな表情を戻し感謝を述べた。

 

「さて、休憩は終わりだ。続きを始めるぞ」

 

「あ、はい!」

 

そう言ってアフテクとベルの座学は再開した。

その時のアフテクは、休憩前とは違いどこか嬉しそうな表情だったとか……。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「こいつら、やはりフレイヤんとこのか…」

 

一方、椿のところへ向かい要件を済ませて帰路についていたレグリオは、突如現れた刺客達の攻撃を表情一つ変えずに避けながらそう呟いた。

戦闘に入るなり真っ先にトミーロッドのもとへ殴り込みに行った5人はともかく、他の者達はレグリオが大きく見積もってもせいぜいがレベル2〜3ほど。

それならば、レベル7のレグリオにとっては集団であろうと攻撃をいなすなど造作もないことだ。

 

「さてと、あいつは……うわ、マジで手すら出してねぇのか。これはフレイヤの奴らとはいえ、ちょっと同情するわ…」

 

あまりにもレグリオに向けられる攻撃が緩いため躱しながらもトミーロッドの方に目を向けると、そこには腕を組みながら小柄な4人の攻撃を全て最低限の動作で躱しつつ、銀の槍を持つ獣人族に対して既に吐き出していた蟲を向かわせて戦わせ、まるで相手にしようとしていなかった。

 

「な、なぜ当たらない…」

 

「フレイヤ様の仰っていた以上に手強い…」

 

「このままではかすり傷一つ付けられないぞ…」

 

「ならばどうする?」

 

「「「「決まっている。さらに全力だ!!」」」」

 

先程からずっとトミーロッドを斬りつけていた4人が一撃も当たらないことに驚愕の感情を表し、手を止めずにそのまま軽く話し合う。

そして、結論が出たことでさらに攻撃の速度を増していく。

その速度の差に、通常ならば第一級冒険者といえどただでは済まないだろう。

だが、4人の目の前にいるのは第一級冒険者ではなくトミーロッド。

速度が変わろうが表情1つ崩さずに躱し続けていた。

 

「ちぃっ、なんだこの蟲達は…全く近づけねぇ…」

 

一方、その場に参戦しようとしていたが数十匹の多彩な蟲達に阻まれて一向に進めないでいた獣人がいた。

 

元々、槍というのはその長い柄による刺突や払いを主な攻撃手段としているものだが、反面懐に潜り込まれると対処が難しくなる武器だ。

そしてそれは、槍を使用する者である以上第一級冒険者であろうが例外ではない。

そのため、この獣人はひたすら目で追えない程高速で飛び回り懐に一瞬で潜り込んでは切り傷を作り続けていくという所謂ヒットアンドアウェイを繰り返していく蟲達に対処できず苦戦していた。

そうして少しずつ押されていく獣人が、ついに痺れを切らしたのかトミーロッドに怒りの声をあげた。

 

「くそがっ!なぜ俺と戦わねぇ蟲野郎!」

 

「んー?これ以上雑魚に構ってやるほど僕はお人好しじゃないからね、君にはその蟲で十分だろ」

 

「んだとてめぇ…ふざけるなぁ!!」

 

そんな声を、()()の意も含めてトミーロッドは軽く流す。

その態度と返答に堪忍袋の緒が切れたのか、獣人は露骨に怒りの表情を見せ突如槍を素早く大きく振り回し周りの蟲達を大きく吹き飛ばした後にトミーロッドに飛びかかった。

トミーロッドの回りでひたすら攻撃し続けていた4人がすぐさま獣人が飛びかかる部分にだけ空間を作り、そこに槍を構えた獣人が飛び込む。

その速度は、通常の冒険者どころかレグリオ程の実力者であっても避けることは難しい程のものだ。

だが…

 

「へぇ…随分とまぁ御大層な攻撃だこと。

けどいいのかなぁ?()()()()()()()()()

 

トミーロッドはそんな飛びかかりにも怯むことはなく、むしろニヤッと不気味な笑顔を見せ目の前で飛びかかろうとしている獣人に忠告する。

そんな忠告を無視してあと少しで穿とうとするも、その槍が届くことはなかった。

なぜならば、

 

「はっ、何言ってやがる!そんな奴らとっくに(ザシュッ!!)…は?」

 

その槍が届く直前その持ち主の腹部に先程吹き飛ばしたはずの蟲達が刺さり、グリグリと文字通りドリルのようにその肉壁をこじ開けていたからである。

 

「なっ…さっき吹き飛ばしたはずの蟲が…ごはっ」

 

槍を持つ手に力を入れる余裕がなくなり、そのままカランカラン…という音と共に槍を落としてしまう。そしてバタンという音と共に俯せに倒れ、その腹の部分から蟲が多量の血と共に血塗れの状態で飛び出した。

それと同時に周りで飛んでいた蟲と合流し、残りの蟲達はトミーロッドの回りで攻撃を続けていた4人に狙いを定めそのまま襲いかかる。

突然の事に頭が追いついていなかった4人だが、蟲達が羽音を立ててこちらに向かってきたことで意識を戻し慌てて迎え撃つ。

 

その様子を見ていたトミーロッドは、徐々に先程までの不気味な笑顔から一転、まるで遊び飽きた玩具を見るかのような冷たい目付きに変わり、腕を組む姿勢は変えずに残りの戦闘員達全てを無力化させていたレグリオのもとへ降り立ち確認をとっていた。

 

「おい、一応聞くが…今の奴らがこの都市最強ってのは本当か?」

 

「ん?あぁ、()()()()そうなっているな」

 

「そうか…チッ雑魚じゃないか、ちょっとは期待したんだがな」

 

「それより、さっさと館に戻ろうぜ。ここに長居はあまり良くねぇ」

 

「ふん…」

 

そうしてトミーロッドは、今もなお戦闘を続けていた蟲を呼び戻した後自身の爪で跡形もなく引き裂き、2人は館へと戻っていったのだった。

 

「な、逃げるつもりか!」

 

「待て!逃さんぞ!」

 

「よせ兄者、今の我々では追いつけん…」

 

「…遺憾だが、今は撤退しかない。」

 

「「「「…仕方あるまい」」」」

 

4人は追いかけようとするも既に疲労困憊で追撃が難しい状態となっていたためそちらを諦めて、倒れた獣人に予備で持っていたポーションをかけてから運びその他の者は各自で動くように指示していた…。

 

 

 

 

 

 

『よっしゃ〜〜〜〜!!!!!ついに完成したお!!!さて、どこで動かそうかな……』

 




今回は字数あまり多くないですね、多分次もそうなるかもしれません。
今回もよろしければ感想や評価などよろしくお願いします!_|\○_

そしていつもの補足をば。

・ベルの夢の話
どういう内容かはグルメ8の最初の方参照。

・刺客
ちょっと無理矢理感あります(し返り討ちにあってます)がここで襲うのは後々に響いてくるので大事な場面です、はい。

と、これくらいですかね。
これと前回のでまだ時間は昼回るくらいという事実。
次回はファミリア内の話になる予定です。

トリコ側の話を入れる際、入れて欲しいのがあれば教えてください!(ちなみに話の展開の都合上グルメピラミッド編は確定しています。)

  • グルメカジノ編
  • サンサングラミー編
  • 食林寺編
  • 全部!!
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