ダンジョンに蟲使いが現れるのは間違っているだろうか。   作:珊瑚宮出身イマジン

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置鮎さんの声聞くたびにトリコ連想する程アニメ見返したので初投稿です。

3ヶ月もの間更新できてなくて申し訳ないです。
実習やら何やらがありますが、一番は書くモチベが全く上がらなくてほとんど読み専になっていました。
モチベは回復しつつありますが、これから就活入ってくるので投稿間隔は月単位にはしたくないですが空いてしまうと思います。ご了承ください…。他の投稿者様の更新速度を見習いたい……。

それではどうぞ。



グルメ15:一方その頃

「つまり、ダンジョンに潜っていたら17階層でデーモンデビル大蛇とやらに遭遇したのだな?」

 

「ああ」

 

「で、そいつをベル1人に向かわせてお前は食材を集め回っていたと」

 

「そうだ」

 

「そしてベルの向かった先に着いたら、ベルはそのデーモンデビル大蛇を倒していたが、カロリー切れ間近とやらでベルも倒れていたと」

 

「何度言わせるんだ、さっきからそう言ってるだろう」

 

「なぜ!!そこで!!ベルから!!目を離す!!?」

 

「あん?」

 

昼を過ぎて日が西へ沈み始めた頃、ヴァーリファミリアのホームである「法廷の館」にてそんな怒号が響き渡る。

その声の主は、ヴァーリファミリア団長のアフテク。

その怒りの対象は現在一通りの処置を終えて眠っているベル、その原因となった者の1人であるトミーロッドへ向けてのものだった。

 

あれからトミーロッドは倒れたベルとデーモンデビル大蛇、そして自身で集めた食材を自身の蟲と共に担いでダンジョンからホームへと引き返した。

その際に再び民衆たちの注目を集めることとなったが、トミーロッドはなおもこれを無視。

そうしてホームまで向かい、食材とデーモンデビル大蛇の切り分けと運搬を蟲に任せてトミーロッドがホームの部屋までベルを運ぶ際、たまたま遭遇したディニエルが驚愕。

その際の悲鳴を聞き慌てて駆け付けたレグリオがベッドを用意しに行き、同時に来たアフテクが回復魔法と治療を施す。

そうしてなんとか無事にベルをベッドに寝かせて一安心したのも束の間。

アフテクは事情を聞くためにトミーロッドに話を、レグリオとディニエルは必要な果物などの買い出しに向かい現在に至るのだった。

 

「んだよ、お前は常に付きっきりの甘々な指導をしろとでも言いたいのか?

あり得ないね。んなやり方で育つのは自立のできないただのガキだ。」

 

「それは、確かにそうだが……だがいくらなんでも倒れるまで放置するのはおかしいだろう!?

デーモンデビル大蛇とやらを倒した後だから良かったものの、もし倒せていなかったらどうするのだ!?」

 

「はぁ?その時はベルはそこまでのやつだったってことだろうがよ。」

 

「なっ……!?そんなのあり……?」

 

トミーロッドの見殺しにするとも受け取っていい発言にアフテクは思わず絶句。

直後に無意識に「ファミリアの一員としてあり得ない」と言おうとしたところで、ふとこのタイミングで自身の師の行ったことを思い返す。

 

 

.。o˗ˏˋ ˎˊ˗

 

 

『まだ足りんな。本当に私を目指すというのならば、限界などあと500は超えてみせろ』

 

そう言われては、当時レベル1にも関わらず師に協力した団員が連れてきた中層のモンスター達、時には階層主までをも引き連れた怪物進呈(バスパレード)を全て助けなしで1人で相手させられるという、修行という名の虐待のような何かを受けさせられたり。

 

『そのままでいろ。

お前はまだ生と死の境界を見極めることすらできていない未熟者だ。

今のその感覚を覚えれば、お前は自身の限界を知り戦い方を自然と身につけることができる』

 

そう言われてはダンジョン58階層の『龍の壺』と呼ばれる場所で、ゼウスファミリアのザルドと共同でザルドに反対向きに抱えてもらい、「砲竜」ヴァルガングドラゴンの砲撃をあえてアフテクのコンマ数ミリの差の目の前で避け続けるという、少し間違えれば即死にもなりかねないような生き地獄を受けさせられていた。

 

余談だが、ザルドはこの修行に付き合わされる度「アルフィアの俺に対しての扱いが目に見えて雑になってきていて辛いのだが」とため息混じりに同僚に愚痴を溢していたという。

その際に同僚から

「いいじゃねぇか!あのヘラファミリアでも有数の別嬪さんだぜ?むしろ構ってもらえてありがたいと思っとけ、じゃないと俺は嫉妬の炎で狂いそうだ……」

などと言われ、更に続けて「お前がいいならあいつは俺がもr」などと言い切る前に謎の音の衝撃で2人は酒場ごと吹き飛んだとかないとか。

 

また、

『アフテク。お前はエルフ、ましてや王族に連なる者だ。当たり前ながら基本を怠ることは私が許さん。瞑想を教えてやるから、これからは毎日これを行え。少しでも集中が乱れていたらこの拳骨が振り下ろされると思え』

と威圧込みで言われ、師から振り下ろされかねない福音拳骨の恐怖に耐えながら瞑想を行うというもはや修行と呼べるのかすら怪しい日課をこなしたり、等々……。

 

ちなみに本人は無自覚だが、アフテクはレグリオと共にパーポスとディニエルが加入した際もレベルがある程度上がるまでは『龍の壺』にて似たようなことを行っているのだが、それは割愛するとしよう。

 

 

閑話休題。

 

「あ゛ーー………」

 

「トミーロッド氏〜!ちょっといいかお〜?

ってあれ?団長と取り込み中だったのかお?」

 

アフテクはそういった自身の経験と行いからトミーロッドに碌な言い返しができず呻きながら言葉を選んでいると、気の抜けたような呼ぶ声と共にパーポスが2人の部屋に入室してきた。

 

「いいや、今終わったところだ。

 んで、要件はなんだ?」

 

「あ、そうなの?実はトミーロッド氏が前に言っていたジーティー…ロボ?の試作っぽいものができたから、トミーロッド氏の意見を聞きたいのと同時に見て欲しいんだお!」

 

「ほう、随分と早いじゃないか…なら見させてもらおうか」

 

「ま、待て!まだ話は終わってないぞ!」

 

バタンッ!という扉が閉まる音によってアフテクの声は届かないまま、トミーロッドはパーポスと共に退室をした。

 

「…これ、私からでは何も言えないのではないか…??」

 

1人となった部屋で、頭を抱えたそんなアフテクの独り言が寂しく響くのだった……。

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

 

「……なるほどね、それが今回の事の顛末か。」

 

「うん、これで以上。」

 

「そうか、ありがとうアイズ。部屋に戻って構わないよ。」

 

「はい、失礼しました。」

 

軽く一礼しつつそう言った後、アイズは退室する。

ここはロキファミリアのホームである黄昏の館、その団長室。

その部屋にて、現在ロキファミリアの最古参であり首脳陣であるフィン、リヴェリア、ガレス、そして主神のロキが集まっていた。

主神のロキ以外は皆、多くないとはいえそれぞれ身体のどこかに包帯を巻いている様子だ。

そんなことを気にせず、4人は話を始める。

 

「さて……今回の件、どう思う?」

 

「そうだな、ひとまず蟲の件はその者の召喚したもの、という認識で間違いはなさそうだ。」

 

「同感じゃ。ついでに言うならば、以前に団員が目撃したという例の巨大モンスターを抱えてた者の特徴と一致するようじゃ、同一人物と見て問題なかろう。」

 

「せやなぁ、そうなると一緒にいたっちゅう副団長のことも考えてヴァーリファミリアとの関わりはありそうやなぁ……確定と考えてもええんちゃうか?」

 

「ああ、僕もそう思うよ。ギルドは全くの無関係だなんて公表しているけど、これは嘘だろうね。」

 

「それと、これは個人的な話だが…」

 

「「「?」」」

 

「僕達が倒れてる間、あの蛇型の巨大モンスターを単身で倒したという少年が気になるかな」

 

「それもそうじゃのお…」

 

「アイズ曰く白髪で目が赤く、赤黒いオーラを纏っていたんだとか」

 

「それで戦っとったってアイズたんは言っとったなぁ。確かに興味深くはあんなぁ」

 

「だろ?僕としては彼のことも知っておく必要があるかな、所属ファミリアも気になるし」

 

座りながら団長室の机に肘を立てて、口元を隠すように両手を顔の前で組みながら何かを見据えるようにそう言うフィン。

予測とはいえ、その頭の回転の速さでフィンは表のとは別の事実を少しずつではあるが読み取っていこうとしている。

 

「……ま、これは私欲だから優先事項がそこまで高くはない。やれる時にでもやっておこう」

 

「それで、これからどうするのだ?フィン」

 

「今回の遠征でうちは多大な損失を被ったからね、暫くは資金稼ぎでもしながら落ち着こうと思うよ。調べたいこともできたしね。」

 

「例のモンスターとその魔石の件、じゃな…」

 

「確か()()()の魔石、だったか?あんな不気味な色をした芋虫のモンスターは誰も見たことがないとのことだからな…」

 

「ああ。それとあの蟲使いらしき人物…無関係と決めつけるのは早計かなと思ってね」

 

「!…ヴァーリファミリア、にか?」

 

「フィン、いくらなんでもそれはあり得んやろ。

あのヴァーリやで?あの善神がそないな事するやつとは微塵も思えんのやけど」

 

「ふむ、それもそうだね。

これは…ヴァーリファミリアにもう一回訪問しなきゃいけないかもしれない、かな…。気が重いけどね」

 

「……その場合、私は残っていていいか?フィン。」

 

「その方がいいだろうね。リヴェリア個人の事もあるとはいえ、あの件でちょっと印象悪くなっちゃったからね…代わりはベート辺りでも連れて行こうかなと思うよ。」

 

「すまない、助かる。」

 

「あ!ならついでにウチも留守番したいんやけd「主神が行かないでどうやって正式な交渉の場を作るんだい?」ヒィッ、もう勘弁してやぁ〜〜!!!」

 

そんなロキの悲鳴が、黄昏の館全体に響き渡るのだった……。

 

 

 

▲▽▲▽

 

 

 

「…オッタル」

 

「はい、フレイヤ様」

 

「私達は2度も苦汁を飲まされた、間違ってる?」

 

「いいえ、仰る通りです」

 

「穏便に済ませる予定だったけど、こうなっては仕方ないわね…。

オッタル、明日ついてきなさい」

 

「は。」

 

「それと、これを渡しておくわ」

 

「…これは?」

 

「明日になればわかるわ。」

 

「…わかりました。仰せのままに」

 

「頼むわね。…さて、そろそろ黙っているのも終わりにしましょうか…ねぇ?ヴァーリ?フフフ……」

 

「……」

 

 

    

 

 

 

「……そうですか、2体の猛獣はそのようになってしまったと」

 

「……」コクコク

 

「ふむ…今更止めるのは難しいですし、何かしらの対策を講じなくてはなりませんね…。」

 

「それに、あの者たちの手駒は全くと言っていいほど宛になりませんし…。」

 

「はぁ……。にしても、ここの世界は随分と窮屈なものですねぇ。当たり前の力にすら代償が不可欠とは、頭が痛くなるのを感じます。」




宜しければ感想や評価、指摘などありましたらよろしくお願いします!_|\○_

原作からちょくちょく変更点ありますが、まあそれなりに考えてたり考えてなかったりするのでわからなかったら適当に聞いちゃってください(丸投げ)

次の次から話が動いてくるかと思います。それでは。
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