ソードアート・オンライン ラフコフ完全勝利チャートRTA 2年8ヶ月10日11時間45分14秒(WR)   作:TE勢残党

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 1層でやることが多すぎるので初投稿です。


2/n 2日目~7日目まで

 悪になるため徳を積むRTA第二部、はーじまーるよー。

 

 前回で一日目が終了しましたが、向こう何日かはやること盛り沢山です。

 

 レベリング作業を256倍速で流しながら、今後やることをざっくり解説していきましょう。

 

 まず、最終目標である「戦争請負人」ではその名の通りプレイヤー間の戦争を起こす必要があります。チャート上の予定では95層のボス部屋到達を開戦の合図としているので、これに合わせて今から準備を進めていく必要がある訳ですね。

 

 忘れてはいけないのがもう一つの実績「誰がための物語」。この条件を満たすためには、全ネームドキャラを死なせる必要があります。キリトやアスナ、カヤバーンも例外ではなく、100層でゲームをクリアする必要が生じる訳です。

 

 極端な話、これさえなければ戦争の勢いで攻略が詰んでしまっても達成できてしまいますからね。それじゃあ楽しくありません。「一心不乱の大戦争を起こす」「ラスボス茅場をぬっころす」両方やらなくっちゃあいけないのが走者の辛い所さんです。覚悟はできてませんが、まあ何とかなるなる。

 

 さて、そのためにまずやることですが……人助けです。あれれ~丘People!?

 

 真面目に解説すると、自分から介入しなければ原作に収束するようにできているので、このままだと後1か月の間に2000人が死ぬことになります。

 

 ところが95層の大戦争を生き残った面子でカヤバーンを倒すとなると、序盤でそんなに死んでたら人手が足りなくなります(1敗)。なので土台の人数を増やすことで、ピラミッドの一番上たる攻略組の数を増やします。

 

 そのために皆大好きアルゴ姉貴の力を借り……る前に色々とやることがあります。今のレベリングはその準備という訳ですね。

 

 はい、丸2日かけて丁度目標であるレベル9に到達したので等速に戻します。因みに、ステータスポイントはしばらく敏捷に全振りします。1層フィールドMobの経験値だとここから激シブになるので暫く放置で構いません。本命は迷宮区までの道のりに出てくるMobの情報です。

 

 設定で自分を元βテスターにしておくと10層までMob情報やら何やら表示されるんですが、これはβ時代のものなので時々実際の仕様と食い違ってます。原作でも問題になった仕様変更ですね。それを死なない程度に身をもって体感し、メモにまとめておきます。

 

 最後の仕上げに迷宮区の入り口にいる≪ルインコボルド・ガードマン≫のソードスキルをわざと喰らいます。ちょっと刃ぁあたんよ~(被弾)。

 

 HPが4割ほど持っていかれたのを確認したら全力で逃げます。俺もうね逃げる。ヤツは迷宮区の外にいる中では1番火力があり鈍足で非アクティブノンリンクというスキル上げのために生まれてきたモンスターなので、今日は挨拶程度ですがこれから暫くお世話になります。よろしくオナシャス!

 

 スキル欄を確認してみると……あったよ、≪戦闘時回復≫! ソードスキルの一撃で最大HPの1/3以上減ってかつ生存することで習得候補に出現するこれが本命です。レベル9未満だとさっきの攻撃で5割以上持っていかれて事故の危険が高いです(1敗)。

 

 しかし、この時点ではまだ装備しません。スロット二つは両手剣と疾走で埋まってますし、ここからは10レベルごとにしかスロット空きませんからね。

 

 レベリングが終わったら来た道を引き返し、いよいよ人助け開始です。

 

 なぜ三日目終了までレベリングしてたかと言うと、ここまでに死ぬヤツは大体SAOの死を現実の死だと認識できないorしようとしない人たちだからです。三日目くらいならまだ救助の希望は残っており、死ぬと分かってて自殺するほど追い込まれるには短すぎますからね。

 

 彼らは「ゲームなのに」という偏見(あるいは自分に都合のいい考え)を捨てきれず、助けられたとしても命懸けだという認識は持てません。そのため平気で無茶をして、やる気や才能があっても攻略組への合流前にほぼ死にます。

 

 というか下手に合流されると楽観的すぎる雰囲気が伝染して危険です。という訳で彼らには自殺なり事故死なりしてもらいます。本当に申し訳ない(メタルマン)。

 

 始まりの街に戻ったら、まずは引きこもり勢や救助待ち勢の中ではアクティブな人たちから話を聞いて、最序盤の混乱に乗じて火事場泥棒的なことをやってた連中を炙りだします。大体どの周回でもこういう輩は一定数いるので心配いりません。

 

 あぶり出しが終わったら、シンカー兄貴を探し出して連絡を取ります。MMOトゥデイの管理人がいるらしい、探している、と言えばそのうち見つかります。

 

 誰だよ(ピネガキ)という視聴者のために説明しますと、キバオウはんに回廊結晶で隠しダンジョンの奥に放り出された人ことアインクラッド解放軍の副長さんです。

 

 デスゲーム前はMMOトゥデイ(MTD)というゲーム総合情報サイトの管理人をやってた人で、軍に吸収されるまでは同名の大規模ギルドを運営しています。ギルド立ち上げ時期はまちまちですが、今はまだ人集めを始めたかどうかレベルなので遠慮はいりません。

 

 という訳でシンカーに情報提供と協力を申し出ましょう。βテスターであることも合わせて伝え、しばらくは幹部格のプレイヤーとして参画します。よし、じゃあ(情報を)ぶち込んでやるぜ! 

 

 具体的には、基礎中の基礎を纏めて最低限死なないためのノウハウを共有してもらい、同時に火事場泥棒プレイヤーへの注意喚起もやってもらいます。命は投げ捨てるものではないってそれ一番言われてるから。

 

 このMTD、原作でもプレイヤー間の相互扶助を目的として設立されており、これを早めることで一般プレイヤーの死者がかなり減少します。概ねデスゲーム開始一週間以内に設立まで行ければ、攻略組も何人か輩出してくれる強豪ギルドに早変わり。(名門になる未来が)見える見える……太いぜ。

 

 これによってMTDが魔改造され、彼らが情報事業に参入することでアルゴ一強の攻略情報に競合他社が出現します。

 

 それが終わったら満を持して鼠のアルゴにつなぎを取ります。と言っても、MTD設立の手伝いでバタバタしてるうちにアルゴの耳に入るので、放って置けば向こうから来てくれます。

 

 アルゴが到着するまでの暇な時間に生命の碑を確認して、現時点での生存者数を調べつつ主要キャラが事故死してないことを確認します。

 

 今回は……誰も死んでませんね。乱数の悪戯でもう死んでる!! となってたらリセです(無敗)。

 

 言ってるうちにアルゴが来てくれました。案の定隠蔽スキルで後ろから話しかけてきます。折角なので存分に驚きましょう。してやったり顔のアルゴは可愛い、それ一番言われてるから。

 

 さて、彼女にはβ時代からの仕様変更を始めとした最前線向けの情報をドバーっと提供して、鼠の攻略本発刊を早めます。俺も(βテスト)やったんだからさ。

 

 彼女のやる気を煽るため、さっきの死者数とβとの食い違いについての情報はこの時にぶっぱします。アカンこのままじゃβテスターが死ぬぅ(迫真)!!

 

 さらにさらに、先ほど聞きこんでおいた火事場泥棒の話も突うずるっ込んでやると倍率ドン! 勿論アルゴは彼らの存在を知っているので、手口の伝達と注意喚起を頼む方が本命です。

 

 これでアルゴが善意で犯罪者の存在を触れ回ってくれます。実際の犯罪率は低下しますが、噂に呼応する形でそれまで隠れていた被害が表に出て、まるで犯罪が急に増えた=治安が悪化したかのような状況を作り出せます。

 

 そんなことはつゆ知らず、アルゴはいたく感心してくれたみたいです。アルゴはかわいいですね(人違い)。

 

 また、シンカーの時と同じように火事場泥棒への注意喚起を頼みましょう。情報源は多いに越したことはないからね、仕方ないね。

 

 アルゴがフロントランナー向けの攻略情報、シンカーが低層プレイヤー向けの攻略情報を提供することでSAO全体の死亡率をできるだけ軽減します。隙を生じぬ二段構えというヤツです。

 

 そしてこの二人が結託しないように動くのがミソ。上層向けと下層向けで役割分担という名の分断を仕掛け、シンカーには将来的に起こる反βテスター感情の受け皿になってもらいます。これも将来の戦争に向けた火種の仕込みですね。

 

 アルゴにも納得してもらえるよう、嘘はつかずにきちんと聞かせてあげましょう。もちろんカバーストーリーやらオブラートやらに包みまくるんですけどね。これで二人はそれぞれで情報を流通させてくれます。

 

 私のほうでも美味い汁を吸っている悪人がいるなどと噂を流して、注意喚起を装い間接的に犯罪を唆すなどし、目をかけておきましょう。情報の出所を三か所にすることで、尾ひれを付けても足は付きにくくなります(激うまギャグ)。

 

 彼らは将来のオレンジ/レッド候補生です。まあ所詮は火事場泥棒なんで大成しませんが、数がいるというのは大事ですからね。将来の治安悪化に寄与してもらいます。

 

 では私はスキル値稼ぎのため最前線に戻ります。次の工程が序盤最難関です。

 

 この時始まりの街を出る前にアニールブレードと装備を除く全アイテムをNPCショップに売って、代わりに黒パン2つと低級ポーションを所持重量の許す限り買い込んでおきます。

 

 買い物が終わったら所持品を確認して……ヨシ! 迷宮区入口にイクゾー!

 

デッデッデデデデッ カーン

 

 着きましたね。ここで戦闘時回復スキルを一気に上げます。まずはスキルスロットの「疾走」を外して「戦闘時回復」に入れ替えます。外した時点でスキル熟練度はゼロになりますが問題ありません。お前はもう用済みだ。

 

 そしたら、本日二度目の登場となる≪ルインコボルド・ガードマン≫くんの出番です。先生オナシャス!

 

 やり方は簡単、ポーションを飲んでから敵のソードスキルを誘って喰らい、一発貰ったら走って逃げて回復を待つ。これをひたすら繰り返します。わざわざ殴られるとかこいつすげぇ変態だぜ?

 

 しかしMだからではなく理由があります。戦闘時回復スキルは一気に大ダメージを受けることで成長するので、低レベルの内に鍛えておかないと効率が出ないからです。

 

 しかもこの辺には状態異常や仲間呼びなど厄介な特技のある敵がおらず、フロントランナーもおっかなびっくり進んでいるのでもう数日はこの辺まで人が来ることもありません。

 

 長々と説明しましたが、RTA界隈では知る人ぞ知るテクニックですね、開発した先人の名を取ってアーテル法とかクロリン戦法なんて呼ばれます。はたから見たら完全にやべーやつですが、効率には抗えません。悔しい、でも回復しちゃう……!!

 

 当然ですが目撃される訳にはいきません。キリトとかいうやべーやつが最短で到着する前日、7日目の深夜までで切り上げます。代わりにその間は不眠不休ですけどね。なぁに、戦闘時回復スキルが上がってくうちにどんどん楽になるからへーきへーき。

 

 ただし、棒立ちで死ななくなってからも数発貰うごとに逃げる必要があります。逐一戦闘状態を解除することでカーディナルシステムに別個の戦闘であると誤認させ、戦闘1回あたりのスキル成長上限をかいくぐるためです。この手順を省くといくらやっても熟練度が10までしか上がりません(2敗)。

 

 目撃されるとまずい関係上、本走ではこのタイミングでしか使えない技ですが、それ故にあのガバの対義語ことSAOの裁定者、カーディナルシステムをも騙すことができます。1回だけ。

 

 現在時刻が5日目、11月10日の21時半。12日24時までおよそ50時間半のマラソン。いやーキツイっす。これ無理だゾ……

 

 ……やってやろうじゃねぇかよこの野郎!!

 

 気合を入れたところで今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。後の尺余りは全部スキル上げの様子をお送りします。


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