よろしくお願いいたします!
ちなみに皆さんは1stアルバムの曲は何が一番好きですか?
私はevergreenです。
エマちゃんのお声とダンスが堪らなく好きなんですわ…!
せつ菜さんの掛け声と共に始まったライブは俺にとって大きな衝撃をもたらした。
イントロが始まると床から炎が上がり、開始早々から観客のボルテージが最高潮に達した。
せつ菜さんは観客を煽り、観客がそれに乗る。
ライブハウスにいるような熱さがこの広場には集まっていた。
「うお──ー!! せつ菜さ──ーん!!」
慎はこの環境に飲まれたのかせつ菜さんを全力でコールしている。
「すごい……これがせつ菜さんのライブ……!! なんて……楽しいんだ……!」
俺はあまりの楽しさに語彙力が欠如していた。
これを凄いという言葉以外で表現できるのだろうか。
そして、もう一つ特徴的な事がある。
それはせつ菜さんが歌う言葉が心に直接響いてくること。
せつ菜さんのCHASEは自分の夢をただの夢で終わらせないように挑戦することを忘れてはいけないという事を歌っている。
今まではこうなりたいという願望があっても何か理由を付けて俺にはできない、向いていないと自分に言い聞かせていた。
人はやりたい事があっても周囲の目、自分の力量•器量を過小に評価して、やりたいと思っても自分には……と卑下してしまう。
でも、せつ菜さんの歌は自分に遠慮するな、大好きを大好きなままにやっていいんだと背中を押してくれる。
俺は自分の胸に手を当て、心が熱くなっているのを感じる。
自分の夢を……叶えたい……。
そして、ダンスパフォーマンスをしているせつ菜さんに釘付けになっているとせつ菜さんと目が合った。
「……♪」
せつ菜さんが俺に満面の笑みでウインクをしてくれた。
その姿に俺は純粋に惹かれた。
そして、ライブが佳境に突入し、曲のラストサビに突入した時、俺の見ていた世界が一変した。
ライブ会場が一種の戦場に変わっており地面から炎が噴き上がる中、せつ菜さんがただ一人、想いを爆発させている。
そして、せつ菜さんがシャウトした時、地面から無数の火柱が突き出てくる。
せつ菜さんの熱量が全身にぶつかってくる。
俺はこの人との勝負で完膚無きまでに叩きのめされたのだ。
もう今の俺はこの人しか見えない。
「せつ菜さん……すごい……!!」
そして、ライブは大盛況のまま終了した。
ライブが終わり、観客は拍手喝采だった。
せつ菜さんの名前を叫んだり、せつ菜さんに向かって手を振ったりと各々自分の大好きを思いのままにせつ菜さんにぶつけていた。
せつ菜さんは息を切らしながら一礼し、ステージを去っていった。
「輝弥!! 凄いなせつ菜さんのライブ!! すっげえ楽しかった!!」
「俺もすっごく楽しかった! こんなに心がワクワクする事ってあるんだな!!」
慎と俺は興奮冷めやらぬといった様だった。
それだけあの人のライブは勇気と元気を与えてくれた。
「スクールアイドル……やっぱりすごい……!」
慎は先ほどのライブの余韻がまだ残っているのかうっとりしている様子だ。
と言ってる俺もまだ心臓がバクバク鳴っているのがわかる。
「スクールアイドルって、こんなに人の心を惹きつけるんだ……!」
俺は先ほどのライブを思い出していた。
優木せつ菜さんが、スクールアイドルが見せてくれたこの光景は俺がやりたいことと似ているんじゃないか。
スクールアイドルとは別のやり方で誰かの心の支えになれる方法。
「そうか……このやり方なら……!!」
俺は自分の中で納得がいった回答が出たことを自覚できた。
今までぼんやりと考えていた未来像が明確に現実味を帯びたものに変わったと感じた。
「……かった!! 感動した!! こんなの初めて見た!!」
遠くから聞こえた声を聴いて俺は我に返った。
二人の女の子も感想を言い合っている。
あの人達もせつ菜さんのライブで心を動かされた人なんだな。
「どこの高校なんだろう……!!」
ツインテールの黒髪で毛先が緑色なのが特徴的な女の子。
もう一方は赤色の髪で右側にお団子を結わえた女の子。
よく見たら虹ヶ咲の制服を着ていたがリボンはピンク色なので2年生であることが伺える。
ツインテールの子がお団子の子を引っ張りポスターの前に行ってしまった。
「俺たちみたいに虜になったってところか」
「そうだね」
俺は意を決するように慎に顔を向ける。
「慎。俺……決めた」
「ん? 何がだ?」
「俺、スクールアイドル同好会に入部する!!」
その時の俺の顔は、今までの中で一番輝いていた。
今回は少し短めです!
このライブ、生で見てみたいな~…。
次回もお楽しみに!