宙歴124年10月7日10時12分
同盟首都星グリーンホース地上統合参謀本部
「元帥昨日エド・アラメイス星系守備隊本部が帝国軍に降伏しました」
「やはり持たなかったか、で脱出できた部隊はあるのか?」
「陸戦の始まる前9月18日に撤退を開始した守備艦隊の内戦闘艦43隻後方支援艦16隻小型艇81艇が脱出しております、」
「とにかく早急にエド・アラメイスを奪還せねばならん」
「ですが今余剰な戦力はありませんぞ、それこそ内地の星系警備隊や航路防衛艦隊でも使わぬ限り」
「しかたあるまい、幾つかの星系警備隊と独立艦隊を結集して奪還部隊を編成しようそれと首都星の警備隊も使おう」
「了解しました元帥」
10月12日10時丁度統合参謀本部長執務室
コンコン
「入れ」
ガチャン
「失礼します、本部長、スプリガン少将呼び出しにより参りました」
「ご苦労、少将、いや中将」
「いえ、私は少将ですが」
「この部屋に入るまではな、貴官は現時刻をもって中将に昇進する、そして初の任務としてエド・アラメイス奪還を行ってもらう」
「しかし艦隊はどうするのですか、」
「旧エド・アラメイス守備艦隊と幾つかの星系警備隊や航路防衛艦隊それに首都星警備隊を動員する」
「そんな馬鹿な、そんな若作りの艦隊でですか」
「そうだ、艦隊の編成表は此処にある、艦隊名称は第1特務艦隊だ、頼んだぞ中将」
「しかし」
「中将知っての通り選挙が近い、ここで与党が勝たねば、政権交代が起こり下手をすれば政治的混乱すら起きかねんのだ、それは帝国との戦争にどのような影響が出るかわからんのだ、なに別にエド・アラメイスを完全に奪還しなくてもよいせめて駐留艦隊の撃滅と地上部隊の揚陸さえすればよい、それと揚陸場所はエド・アラメイス本星ではなくその外にあるエド・アラメイス2でよい、いいな」
「了解しました、失礼します」
ガチャン
(さてどうするかな、艦艇数は旧エド・アラメイス守備艦隊39隻にエスト星系警備隊20隻に第8パトロール隊10隻に航路防衛第5艦隊が40隻それに首都星第2防衛艦隊が40隻合わせて149隻か、これで駐留艦隊の撃滅ができるのかね、さてまずは旗艦の選定だな後司令部の支度もかな)
同日13時旧エド・アラメイス守備隊戦艦メイリス艦橋
「すまないが指揮官は此処に居るかね?」
「おります、中将閣下」
「では呼んでくれ」
「了解、准将お客人です」
「今いく」
「やぁエドガー准将は私はスプリガン中将だ突然だがこの艦をエド・アラメイス奪還に向かう第1特務艦隊の旗艦として使うことになった、貴官も作戦に参加してもらう」
「小官がでありますか、それに奪還と言いましても余剰な艦隊はないと聞いておりますが」
「艦隊についてはこの艦隊と内地の警備隊などを動員する」
「了解しました」
「数日後に会議だ支度をしておくように」
「了解」
10月19日13時統合参謀本部第3会議室
「では会議を始めよう、まず自己紹介から、私が今回の作戦指揮を執るスプリガン中将だ」
「参謀長を勤めますジャービス少将です」
「第5航路防衛艦隊司令官のライフマン少将だ」
「首都星第2防衛艦隊司令官のアイヒマン少将です」
「エスト星系警備隊司令官のマッケンジー少将です」
「第8パトロール隊司令官ジョン准将だ」
「旧エド・アラメイス守備艦隊臨時司令官のエドガー准将です」
「儂が第23重装降下師団師団長のメイブ中将だよろしく頼む」
「それと私は今回の揚陸部隊の支援を勤める第2揚陸支援隊司令官のジャック准将です」
「さてこれで全員ですね、この艦隊と地上部隊でエド・アラメイス奪還を行います」
「司令官さすがにこの戦力では無理じゃないかね、帝国軍やりあったことがあるのは私の第5航路防衛艦隊とそこにいるエドガー准将のエド・アラメイス守備艦隊位だろ、それに地上部隊も1個師団1万5千名じゃ制圧はできんぞ」
「我々首都星防衛艦隊は帝国軍との実戦を経験しております。舐めていただいてはこまる」
「それは失礼した」
「儂から言わせてもらうが揚陸が成功すればまだ抵抗しているエド・アラメイス守備隊と合流可能だろう」
「守備隊は降伏したと聞いたが?」
「降伏してのは本部だけで未だに第92歩兵師団と第19機動砲旅団は抵抗しておるさらに降伏した隊からも脱走して抵抗部隊があるようだ合計で約2万程度だろう」
「補給はどうなっているのですか?」
「近隣の星系から小型で隠密性に優れる高速艇で強硬補給をしておる、まあ備蓄してある物資含めて2ヶ月は持つはずだ」
「つまり2ヶ月以内に揚陸ですか、」
「そうだな」
「決まったな、艦隊は早急に出撃しエド・アラメイス近隣の星系で補給頃合いを図ってエド・アラメイス奪還を行う」
11月20日エド・ラウズ星系同盟軍基地
「さて現状についてだが、まさか地上軍の暴走が起きるとはね参謀長状況は?」
「状況ですがまず強襲上陸を行った第4機動歩兵旅団及び第21戦車連隊ですがほぼ補給が切れているかと、重火器も大半を揚陸中に破壊されたようです」
「で、どれくらい生き残ってるのかね?」
「第4機動歩兵旅団5千名中確認できるのは2千名ほどです、第21戦車連隊は戦車1個大隊と装甲車1個中隊その他合わせて約500名ほどかと」
「合わせて2500名と戦車48台装甲車12台か」
「一応旅団の砲兵も生きているようですが、所持してる砲類は小型の75㎜程度の砲かと」
「はあ、まあ何かの足しにはなるかな」
「儂からも言わせてもらうが方面軍司令部は何で送り込んだんだ?儂らを待てばしっかり輸送できたものを」
「それについてですが、点数を稼ぎたかったのかと思われます」
「それで死んだ兵に申し訳がたたんな、で司令官早急な援助が必要だな、出ないと先の増援部隊全滅か降伏するぞ」
「わかっているよ、3日後にここを出発して援護に向かおう、方面軍司令部にここの守備艦隊の一部を借りる手はずを整えているからそれと合流ながらだな」
「司令、誠に言いにくいのですが増援部隊はほぼ動けないと」
「なんだって、もしや増援を送り込むときに殺られてのか」
「はい、送れるのは宙雷艇とその母艦が精一杯とのことです」
「支援の航宙機隊はないのかね?」
「動ける母艦機能を持つ艦は1隻のみです、航宙機も定員割れしているとのこと」
「はあ、仕方ないか、宙雷艇部隊と合流して行こう、で合流はいつになるのかね」
「予定では明日の昼過ぎだとのことです」
「ここからエド・アラメイスまではおおよそ6日程かと、まあ揚陸部隊のことを考えて8日と考えられます」
「では11月24日にここを出てエド・アラメイスに向かう」
11月24日8時スプリガン中将指揮下の第1特務艦隊はエド・ラウズ星系から出撃艦隊は本隊旗艦戦艦メイリス以下149隻揚陸部隊護衛艦艇10隻揚陸艦30隻援護部隊宙雷艇母艦4隻宙雷艇24艇であった
12月2日7時
エド・アラメイス星系最外縁部同盟軍戦艦メイリス艦橋
「まもなく敵警戒圏内に入ります」
「全艦戦闘配備、警戒を厳にしろ、さて敵はいつ来るかな」
「監視衛星があると思われますので既に気づかれているかと」
「それは面倒だ」
エド・アラメイス星系帝国軍基地
「敵艦隊星系内に侵入、総数約200」
「艦隊司令のバードマン少将から通信です」
≪オストマイヤー中将この数では防衛はできません、艦隊保全の面から艦隊を第2衛星の秘匿ドックに移動させたいのですがよろしいでしょうか≫
「だがな少将なにもせん訳にはいかんだろう」
≪ならば敵の小部隊の撃破でよろしいでしょうか≫
「それでよい、なにもしないよりはましだからな」
≪では出動します≫
「武運を祈っておるぞ」
12時27分
同盟艦隊旗艦メイリス艦橋
「敵艦隊発見できません」
「エド・アラメイス2まであと一時間です」
「司令これはどういう事でしょうな、帝国の歓迎委員会はまだ現れませんが」
「そうだね参謀長、今のところ浮遊機雷と防衛衛星の攻撃だけだね」
「緊急電、宙雷艇部隊からです[我敵艦隊ノ攻撃ヲ受ケ被害甚大ナリ、コレヨリ脱出セントスル]以上です」
「してやられたな、誘い込んで撃破する、包囲戦術の基本じゃないか、とにかく急いで揚陸部隊を降りそうせめてそれだけは実施しないと」
「了解」
帝国艦隊旗艦戦艦パルテノン艦橋
「脆いものだな」
「そうですね、バードマン少将」
「さてと秘密ドックに戻ろうかね、敵艦隊に見つからないようにね」
「了解であります」
13時43分
同盟艦隊旗艦メイリス艦橋
「揚陸開始されました」
「周辺警戒を厳にしろ」
「揚陸はどれくらいかかるかね?」
「約2時間です」
「司令第92歩兵師団から伝令です」
「なんと言っているのかね」
「負傷者の回収と4型ミサイルの補給を要請しています」
「4型ミサイルの在庫はどのくらいあるかな」
「余剰在庫は400発程です」
「ではそれを補給してやってくれ、それと負傷者の数はどのくらいかね」
「500名程です」
「わかった、急いで収容してくれ」
「了解」
15時30分戦艦メイリス艦橋
「揚陸完了しました」
「第23重装降下師団のメイブ中将から通信です」
≪すまんが撤退時にエド・アラメイス本星にミサイルでもなんでもいいから一撃叩きつけてきてほしいんだが頼めんか≫
「了解しました、適当に叩いてみましょう」
≪すまんな≫
「通信切れました」
「さてと直属部隊で本星に殴り込むぞ、全艦前進、その他の部隊は早急に離脱してくれ」
17時24分エド・アラメイス本星
「ミサイル接近」
「迎撃急げ」
「敵艦隊の動きはどうなっておるか」
「司令敵艦隊は後退をしております」
「そうか、迎撃急げよ、それと被害対策班の支度をしておけ」
「「「了解」」」
12月3日
エド・アラメイス星系外縁部戦艦メイリス艦橋
「エド・アラメイス星系を出ます」
「ふう、艦隊第2種臨戦態勢で待機だ」
「了解」
「これで一安心ですかね」
「一応だがね!まあ友軍の勢力圏に入るまでは安心できんがね」
「前方友軍の識別信号確認、アレは先に脱出した隊です」
「合流できましたな」
「そうだね、全艦に打電進路エド・ラウズ全艦前進」
ここに一つの戦いが終わった後世でこの戦いの評価は難しい物となってた同盟政府は勝利と宣言したがエド・アラメイス2に対しての強行補給で多数の輸送型駆逐艦を損耗し地上部隊も第23重装降下師団揚陸以降も歩兵3個師団戦車2個連隊を揚陸その他海兵隊も含めば合計で8万人ほどがエド・アラメイス2に降り立ちその大多数が戦死していった