宇宙戦争記   作:阿鬼羅

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宇宙戦争記皇帝親征決戦間近

宙歴124年12月21日帝都白永宮御前会議の間

「ではこれより御前会議を始めます、まず現状の戦局からですがエウリア方面では敵の優良船舶を1000隻ほどを撃沈しております、またエド・アラメイス星系においては多数の敵地上部隊が展開しておりますがこれを放置しこれに補給を届ける敵高速輸送船や護衛艦艇を多数撃沈しております」

「また敵正規艦隊との戦闘ですがメウリア星域エウレス星系を巡っての戦闘となっております」

「またポト・ランデン星系に展開している敵艦隊は約200隻ほどとなっております」

「それと同盟は年明け2月に選挙があるようですので、よって同盟の攻勢があると思われます」

「諸君知っていると思うが来年は余の在位10年の輝かしき年だよって余自らが艦隊を率いてポト星域に親征を行おうと思う」

「ポト星域にですか」

「陛下、それは年明けすぐにでしょうか」

「そうだ、可能であろう」

「支度してある艦隊を使えば可能です」

「なればその艦隊と余の親衛隊を使いポト星域を帝国の版図に加えるのだ」

「ですが親衛隊を出すと言いましても艦隊の集結地点はポートライナー星系までは約3週間かかりますぞ」

「問題は無い、ブラックホールを使ったスイングバイを行う」

「確かにそれならば時間短縮可能でしょう」

「では出撃は1月1日とするよいな」

「「「御意」」」

 

12月30日帝都白永宮皇帝私室

「さて明後日には出征か在位10年余の初の対外戦だな、完成した余の旗艦リーフェ・エルシアルこの艦の初陣だな桜花舞う都の御盾、その名に恥じぬ戦をせんとな」

コンコン

「入れ」

ガチャン

「失礼致します」

「御主か、作よ」

「そうです陛下、御出征されると聞きました」

「そうだ、なに御主を遺して逝きはせんよ」

「陛下」

「約束したからな、余と御主の子の成人まで見届けるとな」

寵妃作カイザーつかさ唯一の寵妃にして皇后マグレイナ亡き後唯一の妻としてカイザーを支えていた

 

1月1日8時帝都中央宇宙港総旗艦皇帝座乗艦リーフェ・エルシアル艦橋

「陛下全艦準備完了いたしました」

「うむ、全艦発進、目標同盟領行くぞ」

「総旗艦リーフェ・エルシアルより親衛隊全艦に次ぐ全艦発進」

 

10時リーフェ・エルシアル艦内サロン

「ブラックホールを使ったスイングバイ航法で時間短縮とはね恐れ入るよ、そう思わんかねオルトール幕僚総監」

「そうですなフィッシャー総参謀長」

「航法士官に聞いたが約1週間でポートライナー星系に着けるらしい」

「本当ですか柴副司令」

「そうらしい」

《目的のブラックホールまであと2時間》

「予定ではブラックホールを使ったワープで2週間分の距離を飛べるらしいですね」

「そうだな、まあワープ後はドックで整備らしいが、予定だと丸1日かけてやるらしい」

「それはすごいな、親衛隊全艦を1日とは」

「それよりも今回の作戦参加の艦隊の数もだろう、なにせ親衛隊含めて10個艦隊1000隻と後方支援艦隊が500隻になるらしい」

「少し違うぞオルトール幕僚総監、支援隊の数は護衛部隊を含んでおらんよ、含めると800隻になるらしいぞ」

「すごいですな、合わせて1800隻とは」

「にしてもよくまあそんな予算が出ましたな、財務省の御歴々をどうやって説得したんでしょうな」

「貴様ら面白い話をしているな」

「オストリン元帥」

「なぜここに」

「いや通りかかったら面白そうな話が聞こえてのでな」

「何かご存じなので?」

「回りに誰もおらんだろうな」

「居ませんよ」

「ならいいか、ここだけの話、今回の出征は最初から陛下が出られる予定だったのだよ財務省への説得も陛下が直々に行われたのだよ」

「まことですか」

「そりゃこんな大艦隊が出れるわけだ」

「にしても誰も御止めになられなかったのか」

「陛下の御意志と言われれば誰も反論できんだろ」

「かもしれんな、さて後少ししたら艦橋に戻るぞ、それくらいしたら陛下も艦橋にお戻りになるだろう」

 

艦橋

「支度はできておるな」

「できております艦長」

「そうかならいいがそろそろ陛下が御越しになる、不手際を起こすなよ」

「「「了解」」」

「艦長陛下はまだ戻られておらんな」

「戻っておりませんオストリン元帥」

「ならよい」

「なんとか間に合ったな」

「遅刻したら罷免じゃ済まんだろうな」

「最悪首が物理で飛ぶだろうな」

「さすがに無いだろう」

「まあそうだろうな」

カシャーン

「陛下が御越しになられたな」

「総員敬礼」

「ご苦労、休んでよいぞ、ワープまで後どのくらいか」

「後約10分であります」

「艦隊は位置についたのか」

「ついております」

「ワープ航路に入ります」

「重力加速域に乗りました」

「ワープ用意」

「3.2.1.ワープ」

ヒュイーン

 

「ワープアウト」

「各ブロック状況を知らせ」

《こちら機関室以上ありません》

《第2艦橋以上ありません》

《格納庫以上なし》

《医務室以上ありません》

「艦長各部以上ありません」

「よろしい、陛下このまま目的地に向かいたいのですがよろしいでしょうか」

「かまわん」

 

宙歴125年1月8日ポートライナー星系に帝国艦隊1800隻が集結整備と補給を済ませていた

同盟がこの報を聞いたのは翌9日の昼を過ぎた頃であったこの事を受けた同盟統合参謀本部は帝国軍の進行が推測されるポト星域に外周打撃艦隊の6割にあたる1200隻を派遣その他にポト星域に展開する警備隊や航路防衛艦隊の派遣を決め決戦の号令として一つの訓令を発した[カイザーの首をあげろ]と

同盟艦隊は1月18日にポト星域の最も同盟側に位置するポト・マルスに集結迎え撃つ体制を整えていた

そして1月21日帝国軍ポト星域に進行ついに決戦が始まる

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