宙歴125年2月3日10時43分
ポト・マルス星系同盟軍作戦室
「ポト・ランデンの戦況は悪いか」
「はい、メーメス大将すでに司令部のあるパテメス地方に侵入しているとの事です」
「増援を送ることは可能かね」
「制宙権を押さえられておりますが、小型高速艦による強襲ならどうにかなるかと」
「小型高速艦でどれくらい運べるのか」
「駆逐艦を使うとして1隻で1個中隊程度かと」
「輸送型でかね」
「輸送型でです」
「やるしかないな、砲類は降下カプセルに積めろ兵士は輸送駆逐艦からシャトルを使い強硬降下輸送型は何隻いる」
「5隻ですそれですべてになります」
「5隻だとたったのか、それでは1個大隊しか運べんではないか」
「他の標準型駆逐艦にも乗せれば数にもよりますが1個連隊を運べるかと」
「指揮を誰に任せるか、問題でしょうな」
「確かに、我々3人の中で候補者を選定するしかないな、私はジェファーソン少将でいいと思うのだが」
「小官はマリウス少将の方がよいかと」
「いささか階級に難がありますがゾンバスト准将を進めます」
「正気ですか参謀長、彼の艦隊は現在駆逐艦5隻だけですぞ」
「だからだ副参謀長、駆逐艦の使い方は3人のなかで1番上手い」
「確かにそうだ、戦時特例で彼を少将に昇進させ輸送作戦の指揮をさせる、よいな」
「「了解」」
「問題は艦隊の方だ」
「先の会戦で多数の艦が帰りませんでしたからな、今出せる艦は多くないかと」
「さてどうしますかな、司令」
「星系警備隊から艦を出せるかね?」
「ある程度でなら可能です」
「ではそれでいこうゾンバスト准将、いや少将を呼んでくれ」
12時丁度同盟軍作戦室
コンコン
「入れ」
「失礼します」
カチャン
「よく来たゾンバスト准将いやゾンバスト少将」
「はい?」
「貴官は現時刻付けで少将に昇進ある作戦の指揮を執ることとなる」
「ある作戦ですか」
「そうだ、参謀長説明を」
「貴官は臨時に組織されるポト・ランデン輸送艦隊の指揮を執ることとなる」
「私がですか」
「そうだ貴官がだ」
「ですが私の艦隊は」
「わかっておる、参謀長艦隊編成についての資料を」
「これが艦隊の詳細となる」
「旗艦は嚮導型巡洋艦マレウリア、巡洋艦3隻に軽空母1隻に輸送型駆逐艦5隻に駆逐艦10隻それと高速輸送艦2隻か、これで封鎖線を突破して補給しろと」
「そうなるな、さらに兵員も下ろしてもらう、一応陽動部隊も展開している」
「詳細はこれだ頼んだぞ」
同日15時丁度
嚮導型巡洋艦マレウリア艦橋
「諸君初めまして私がこの第1挺身輸送隊指揮を執るゾンバスト少将だよろしく頼む」
「参謀長を勤めますエーレスト准将です」
「副司令のキング准将といいます」
「旗艦艦長のモルガン中佐です」
「ガハハハハ儂が今回降下する第21海兵連隊連隊長のマイルスマン大佐だ」
「連隊長のお守り兼副官のシャープ中尉です御迷惑をおかけします」
「おいおい儂がいつ迷惑をかけたんだ?」
「一昨日も憲兵隊のお世話になったではありませんか」
「そうだったかな」
「何と言うか凄い御仁だな、そう思わんか参謀長」
「そうですな、しかしなよなよしいよりこちらの方がよいのでは」
「それもそうか」
「司令官、準備完了は明日の10時丁度となりますがすぐに出られますか」
「戦況は悪いらしいからなすぐにでも出るぞ」
「「「了解」」」
2月4日12時丁度ポト・マルス星系最外苑部
第1挺身輸送隊旗艦嚮導型巡洋艦マレウリア艦橋
「全艦合流完了しました」
「よろしい空間跳躍用意目標地点はポト・メフィスト星系外苑部」
「全艦用意よろし」
「全艦ジャンプ」
シュイーンバシュ
同日12時30分ポト・メフィスト星系外苑部
嚮導型巡洋艦マレウリア艦橋
「全艦異常なしとのこと」
「さてここまでは順調だな」
「問題はここからかと、何せここから先空間跳躍を使えませんからな」
「使えば重力波で敵に察知されるからな」
「跳躍後30分の空白これが痛いこれさえなければポト・ランデンまで直ぐなのですが」
「ぼやくな参謀長、全艦このまま通常航行」
「了解、全艦前進」
跳躍後30分の空白これは空間跳躍に使用されたエネルギーを回復するための時間でこの間は戦闘行動はおろか防御スクリーンも最低出力でしか使えず生命維持システム以外のシステムは使えないのである
同日21時ポト・メフィスト星系から8時間の位置
嚮導型巡洋艦マレウリア艦橋
「閣下、後1時間で敵の警戒域に入ります」
「もうそんなところか、全艦第2種警戒体制周辺警戒を厳としろ」
「「「了解」」」
「さて敵の歓迎委員会はどこにいるのかね」
「さてどこでしょう、味方の陽動部隊が引き付けていると思われますが」
「敵の通信を傍受できたかね?」
「出来ていますがこれといったい有力な情報はありません」
「友軍の方もか?」
「はい」
「さてどうしたものか」
「このまま進むか、それとも下がるか」
「進むしかないかと提督、未だにポト・ランデンの地上にて戦ってるものがいるのですから」
「それもそうだな、前進を続けるぞレーダーはパッシブのみにしろ」
「「「了解」」」
事態に変化が訪れたのは日付が変わる直前23時43分先行していた駆逐艦キャメルⅢが同盟軍広域通信をキャッチしたことであった、内容は陽動に当たっているポト・メフィスト駐留艦隊が帝国艦隊と交戦敵艦隊を引き付けているという報であったこの報を受けた第1挺身輸送隊司令部は今のうちに最大船足で強襲することを決定進路を最短距離に変更した
2月5日12時5分ポト・ランデン星系
嚮導型巡洋艦マレウリア艦橋
「さてここまで見つからずにこれたな、問題はこれからか」
「このまま突撃は厳しいでしょうな」
「陽動艦隊の位置はメフィスト駐留艦隊じゃないぞ第6艦隊の方だぞ」
「確認させます」
「はてさてどうしたもんかね」
「緊急電、第6艦隊からです」
「本艦隊宛かね」
「いえ、広域通信です内容は敵2個艦隊と接敵後退しながら敵を誘い込んだとの事です」
「天命だな、全艦最大戦速、第1種戦闘用意輸送艦以外に搭乗している海兵連隊は揚陸艇に搭乗降下用意、ドラム缶いやすまんいい間違えた物資コンテナの投下用意急げよ」
「「「了解」」」
「全艦最大戦速」
「戦闘用意急げ」
「デコイ及びバルーン射出」
パシュパシュパシュパシュ
「前方敵艦」
「砲撃叩き沈めよ」
ドヒューンドヒューン
帝国巡航警備艦アメリアⅣ艦橋
「前方に敵艦隊確認」
「なんだと、司令部に報告防御スクリーン出力上昇だ急げそれとランダム回避運動砲撃用意」
「了解」
「敵弾着ます」
「回避」
「ダメです」
ドカーン
同盟嚮導型巡洋艦マレウリア艦橋
「敵艦撃沈」
「よし急ぐぞ周辺警戒を厳としろ」
「「「了解」」」
12時51分ポト・ランデン星系制圧軍司令部
「敵艦隊が星系内に侵入しているだと、何ということだ、迎撃用意艦隊はどこにいるか」
「司令艦隊は他の敵艦隊と交戦しております」
「何ということだけど、迎撃ミサイル用意それと迎撃機を上げろ急げ」
「「「了解」」」
「第1飛行場から迎撃機隊発進します」
「第13宙雷艇隊戦闘宙域に突入」
「迎撃ミサイル照準合わせ、照準よし」
「ミサイル撃て」
ドンドンドンドン
「敵艦ミサイル発射」
「防衛衛星7号から16号破壊されました」
同時刻同盟嚮導型巡洋艦マレウリア艦橋
「前方敵艇隊」
「艦首魚雷撃て」
パシュパシュパシュパシュ
「降下用意急げ」
「敵機接近」
「対空防御、撃ちまくれ」
ドドドドンドドドドン
「駆逐艦キャメルⅢ被弾」
「舵そのまま降下地点までどのくらいか」
「あと15分です」
「よし全艦に伝えよ気張れとな」
「「「了解」」」
(さてどれくらい下ろせるかな)
「距離1000に敵砲艦」
「凪ぎ払え」
ドヒューンドヒューン
「降下進路に載ります」
帝国軍砲艦ホーンⅦ号
「敵弾来ます」
「回避」
「艦首砲撃て」
ドヒューン
「ホーンⅧ号沈みます」
「艦長このままでは」
「怯むな撃ちまくれ」
ドヒュドヒュドヒュ
「警備艇アームⅥ号Ⅱ号沈みますホーンⅩⅣ号大破」
ドカーン
「何事だ」
「巡航警備艦アメリアⅡ沈みます」
「直撃来ます」
「回避だ」
「ダメです」
ドカーン
13時7分ポト・ランデン本星衛星軌道
同盟軍嚮導型巡洋艦マレウリア艦橋
「投下ポイントです」
「降下ポットコンテナ投下初め」
パシュパシュパシュパシュ
「輸送艦降下していきます」
「輸送艦から通信」
≪感謝するぞゾンバスト少将≫
「マイルスマン大佐御武運を」
≪任せておけ≫
「通信切れました」
「ミサイル発射管全管対地ミサイル装填、目標敵地上施設、撃て」
ドドドドンドドドドン
「全コンテナポット投下完了」
「全艦最大戦速ポト・ランデン星系より離脱する」
「「「了解」」」
(マイルスマン大佐頼んだぞ)
宙歴125年2月5日この日ポト・ランデン星系に同盟第21海兵連隊が強襲上陸したこれ以降同様の補給手段通称鼠輸送を繰り返した、しかしこの一件を確認した帝国上層部は哨戒艦隊やパトロール艇部隊を多数派遣輸送隊の早期発見と迎撃を行ったこれにより第4回鼠輸送以降は大半が迎撃されていったこれによって艦艇104隻陸上部隊157000名が戦死なれど4回までの輸送で海兵1個師団戦車1個連隊多数の砲弾薬を輸送出来たまた第9回に置いては2個外周艦隊を陽動に使い空母を空荷にしそこに兵員を載せて降下ポットに詰め込んで輸送して投下するといった荒業により歩兵1個師団を輸送するなど多数の兵を輸送したこの輸送は計21回行われたが後半になればなるほど多数の艦が撃沈された
これ鼠輸送扱いでいいよね?