座礁する方舟   作:一般トランスポーター

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続いた。


最近リアル理性が足りないぞ!

弊ロドスにもうに(ソーンズ)がやってきました
キャベツをあげながら優しく育てようと思います。
えっ?ウニじゃなくてオニヒトデ?
いやでもトゲトゲしてるし……。



騎兵と狩人。それと運び屋 ⑩

己の行く手を阻む者、その全てとはいかないが仕事に差し支えない程度に邪魔者を間引いた狩人は獲物が逃げ去った方へと目を向ける。

 

『海』の残香は未だ強く感じられる。

もし奴がここから一目散に逃げ出したとしても、地の果てまで追跡できる自信がスカジにはあった。

 

一方で彼女はその匂いに違和感を感じとっていた。

初めに鼻が捉えた時は紛れもなくスカジにとって『厄災』()だったが、それを辿る度に自分の知らない何かが混入しているような──そんな気がした。

 

頭を振ってスカジは沸いた雑念を振り払う。

間違えるはずがない、自分があの匂いを。

 

 

()()は、この大地に在ってはならないものだ。

 

だから私は()()を、狩らなければならない。

 

 

彼らの後ろにいた滴水村の村長から鍵を貰うだけのハズが、何故か地上を闊歩する『厄災』のせいでかなり面倒な事になっている。

 

剣にこびり付いた黒ずんだ赤を振って払い、スカジは長い息を吐いて歩みを再開した。

 

 

 

 

決意の再確認も束の間、スカジの予想を遥かに超える早さで匂いの元凶は足を止めていた。

首を出す覚悟でも決まったのだろうか。できればそうあって欲しいが。

 

匂いは山をくり抜いて作られた坑道のような場所に滞留している。

スカジは今度こそ一撃で終わらせようと、会敵前にも関わらず帯びていた剣を両手に握りしめた。

 

地を蹴り坑道の入口へとスカジが躍り出る。

 

その瞬間、厄災の登場を見計らっていたように坑道の暗がりから黒縄が打ち出され、スカジの胴体を縛り上げる。

縛られた拍子に手から離れた大剣は何かに引っ張られるようにして坑道の奥へと消え去った。

 

「……どういうつもりかしら」

 

「どうもこうも、また死にたくないからに決まってるだろ」

 

地に伏したスカジだがサムに向ける眼光はまさに狩人のそれ。

この状態からでも隙を見せればサムの命は簡単に終わりを迎えてしまうだろう。

 

「俺はサム、サム・ポーター。少し話を聞いちゃくれないか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろ質問いいかな、サム」

 

山の斜面を掘った通路のような場所に一行は辿り着く。

キャロルの足がもう限界っぽいし、と付け加えてグラニは隣でむせる彼女を労った。

 

サムとしてはもっと遠くに逃げたかったが、キャロルがこの状態ではどうしようもない。

すまん、と一言告げてサムは足を止めた。

 

「えっと、スカジから恨みを買ったりした覚えは?」

 

「いや全く」

 

しかしスカジが刃を振るう前に呟いた「『海』が、匂う」という言葉。

サムは不本意ながら心当たりがあった。

 

 

この世とあの世、夢と現の狭間、産まれ落ちた全ての人間が持つ死後の心象世界。

そう、『海』(ビーチ)のことである。

 

カイラリウムはビーチから現実に溢れ出た反物質のようなものなので、スカジがその匂いを嗅ぎ取ったと考えれば彼女の言葉の辻褄は合う。

 

しかしスカジがサムを襲う理由がサム当人にもてんで分からない。

フリーのトランスポーターとしてこの世界で培った知識を参照してもこの世界にカイラル通信、カイラリウム、そしてビーチを筆頭とする前世界における特異的なものが存在しないことは明らかだ。

 

 

結局現在サムが持ちうる知識では【Q.なぜスカジに襲われるのか?】に満点の解答を出すことができなかった。

 

「だが襲われる理由は恐らく……俺の使う力が関係している、気がする。グラニ、スカジはロドスのオペレーターになる前は何をやっていたか知らないか?」

 

「ロドスの前?ん〜……あ、何か『厄災』?っていうのと戦ってたらしいけど」

 

どうにも要領を得ない解答にサムは頭を抱えた。

つまりなんだ、自分は厄星(スカジ)に『厄災』認定されているということか。

 

ここまで必死に頭を回し続けたサムは唐突にある結論に辿り着く。

スカジが敵対する『厄災』とは彼女の発言から察するに恐らくこの世界の『海』由来の存在。

サムが用いるカイラリウムもまた『海』(ビーチ)由来の存在だ。

 

つまり彼女は同じ共通点を持つカイラリウムと『厄災』を勘違いをしているのではないかと。

 

しかし一も二もなく潰す気で斬りかかってきた彼女をどう説得したものだろうか。

二度としたくないがBTの使役も視野に入れなければならないかとサムは顔をしかめながら思案する。

 

 

「グラニ、キャロル、ビック・ボブ。お前らは先に行け」

 

「先に行けって……」

 

「安心しろ。生まれてこの方依頼を違えたことはない」

 

「一人でスカジを止めるなんて無茶だ!」

 

グラニの言う通り、ただの自殺行為だ。

例えるなら「天災に人の武器が通用するか?」レベルの。

 

「策ならある」

 

「勝算は?」

 

ボブが口を開いた。

その度合い次第では首を縦に振りそうな口振りの彼にグラニは渋い顔をする。

 

「9割5分」

 

「うん……?」

 

「嘘じゃない。できれば使いたくなかったが……アーツを使う。だが俺のアーツは周囲への被害が尋常じゃない。近くにいないほうが身のためだ」

 

「サム、それはどっちも生きて帰れてその確率だよね」

 

「ああ、もちろんだ」

 

「……キャロル、ボブおじさん。行こう」

 

グラニは覚悟を決めたようだ。

少し潤んだ目をグジグジかいてサムに背を向けて歩き出す。

 

キャロルは心配そうにサムを見て、グラニの少し震える背中を追った。

 

「死ぬなよ、サム」

 

「……どうやら俺は死神に嫌われているみたいでな」

 

そう返すとボブはくっくと震えるように笑い「なら安心だな」と呟いてグラニたちを追って行った。

 

 

 

 

一人残されたサムは寂しげに、自嘲するように笑った。

 

「──俺は『死なない』(die-hard)じゃない。『死ねない』(帰還者)なんでな」

 

 




青く燃ゆる心終わりましてよ!
無限ガチャやりたかったわ……。



スティッキーガン





荷物を奪って


ミュールの頭にシュゥゥゥーッ!!


超!エキサイティン!!


3D配送ゲーム!DEATH STRANDING!


コジマオリジナルから!



今回はスカジのエンチャントブレイド(雷)を取り上げるために使いました。

サムのアーツ
→詳細不明。

帰還者
→サムの体質。銃で撃たれようが、対消滅を起こそうが、結び目と呼ばれる異空間から現世へと戻ってこられる。
蘇生の際にアメリ成分が混入したからこうなったと思うんですけお。


アンケートはだいたい差がついたので終了でござりまする。
騎兵と狩人終わったらモスティマンとの出会いを書きますわよ〜。

騎兵と狩人終えたらオペレーターとサムの絡みを書こうと思いますけど何書きましょうかね。

  • 配送帰りにモスティマに出会う話
  • ハイビスキッチンで卒倒する話
  • ワルファリンに体の隅々まで調べられる話
  • エンペラーからペンギン急便に誘われる話
  • サムがウルサスに赴く話(過去編)
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