座礁する方舟   作:一般トランスポーター

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続いた。


どうして???


騎兵と狩人。それと運び屋 ①

いつ頃だっただろうか、サムがここに流れ着いたのは。

 

 

北アメリカにおけるサムの記憶はセントラル・ノットシティから死体処理班のイゴールと共に自殺死体のネクローシス(BT化)を止めるため焼却場に行こうとしていた最中、巨人のようなBTに襲われ対消滅(ヴォイドアウト)が起こったのを最後にして途切れている。

 

サムは『帰還者』という特異的な体質のため、たとえ対消滅(ヴォイドアウト)が起こっても結び目と呼ばれるあの世とこの世の狭間からこの世へと帰還できるハズだった。

 

しかし蓋を開けてみればなんということでしょう。

サムはカイラル結晶ではなく源石(オリジニウム)溢れるテラの大地に座礁してしまったではありませんか。

 

 

幾度となく危機に見舞われたさしもの伝説の配達人も自分の取り囲まれた状況には困惑するしかなかった。

焼却場に行くまでに持っていた荷物は一部を除いて全て彼の手元にあった。

 

いつも使っていた灰色の作業着、ストランド、オドラデク、焼却場に行く前に何故か渡されたブリッジズが使用している手錠型多目的通信端末。

しかし対消滅(ヴォイドアウト)直前にサムが拾い上げたBBだけが目覚めた彼の近くにいなかった。

 

赤子を見捨てるのも目覚めが悪いと思ったサムはかなり真面目にBBを探したが、全く見つからない。

 

紆余曲折を経て『ここが地球ではなく【テラ】と呼ばれる別な世界である』という事実を目の当たりにしたサムは『あっちで生きていればいいが……』とBBの生死にドライになるどころか非常に憂鬱な気分になった。

 

 

その後もサムは【死】に浸りすぎたからなのか身につけてしまった異能を誤発してしまったり、シエスタ最大のお祭り準備に奔走したり、龍門にて不本意にもロドスの戦線に加わったりするのだが……それはまた別のお話。

 

 

どうやら今回のサムはある村に手紙を届ける依頼を頼まれたようで────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その、なんだ。少し長すぎやしないか」

 

「奇遇だな、あなたもそう思うか?」

 

ロドスの宿舎のすみっこにて、クランタ族特有の尻尾と耳をピコピコさせながら重装オペレーターのニアールが手紙をしたためていた。

その様子を壁に寄りかかりながら遠目に見ていたサムは便箋が4枚目に突入したところで咳払いを一つしてからニアールに質問する。

 

「宛先が大人ならまだしも、あんたより歳の低いやつに送るんだろう?なら要点を絞って書いた方がいい。可及的速やかに伝えるべきことなら尚更な」

 

「それもそうだな。あの子に無駄に負担をかけるのは私の本意ではないし……」

 

サムはニアールから一通の手紙の配送依頼を受けた。

いつも自分の体重を余裕で超過する荷物を運んでいたサムからすれば、かなり楽な部類の依頼に入る。

 

サム以外でも手紙の配達程度なら難易度は高くないはずだ。なら何故彼に依頼したかと言えば────

 

「スカジ、ねぇ」

 

「ああ、彼女はその村に関してロドスからいかなる任務も与えられていないはず。何らかの目的があって行ったのだろうが、もしグラニと接触してしまったと思うと……」

 

「……こいつは本人に届けた方が良いか?」

 

「それは助かるが……報酬の上乗せはできないぞ?」

 

「観光がてら散策するだけだ。そこまでの負担にはならない」

 

サムはニアールから受け取った封筒を背負っていたアタッシュケースの中に丁重にしまい、サムは自身の装備を確認する。

 

「スカジは既にロドスを発っている。あなたの腕を疑うわけではないが、一応」

 

「わかってる」

 

それ以上の言葉はいらない。

そう示すようにサムは会話を切り上げて宿舎から退室した。

 

 




「時系列とかちゃんと考えてサムをメインストーリーに組み込もうかと思ってましたが────やめました」

「やめたのか」


というわけで今後散発的に更新されるであろう当SSは時系列とかちゃんと考えないことにします。
まともに考えると頭が沸騰して私が対消滅するので許してね。


さっき日本版アークナイツ公式のTwitter見てたら青く燃ゆる心復刻の報が来たっすね。
というわけでちょっとアンケートします。回答してもらえたら幸い。投票数100で締め切りますわよ。

騎兵と狩人を書くか、復刻に合わせて青く燃ゆる心書くか

  • 騎兵と狩人で
  • 青く燃ゆる心で
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