初代マン!!   作:仮面ライダーセブン

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扁桃炎で入院、めっちゃ痛かった。


白い少女の名は

私がまだ小さかった頃、パパとママに連れられていろんな国を回っていた。

たくさんの物を見て私はいろんなことを知った。

私の、普通の日常は当たり前の物じゃないこと。

私の今日は明日を行きたかった人の明日かもしれないんだって、ことを知った。

「クリス・・・怪獣を出す、現場の混乱に乗じて融合症例の娘を連れてこい」

「・・・了解」

「クリス、失敗しないでね?」

私の目を見ながらフィーネが言う。

「分かってる」

フィーネ、あの子を見ていると私は泣きそうになる。

彼女は、あの子はフィーネなんて人間じゃなかったのに奴のせいで!

『いいのか?クリス。私に従わなければあの娘は死ぬぞ?』

忌々しい!

いいさ、私はあの子を守る、たとえそれが悪なのだとしても。

 

 

 

 

未来と流星群を見に行く約束をしていたのにノイズが現れた。

「邪魔だー!!」

感情に任せて奴らの群れへと突っ込んでいく。

弦十郎に教わった格闘技と自身の感覚に従って、ノイズを消していく。

奴らの足元に子供と女性の服が重なって落ちていた。

「!?」

激情が沸き上がる。

「お前たちは!いつもそうやって大切な物を!!」

地面を強く踏み込みノイズを殴りまとめて吹っ飛ばす。

「奪っていくなぁあ!!」

握りしめた拳から血がこぼれる。

『響君!怪獣が出たから、奏は怪獣退治に行く君はノイズせん滅を続けてくれ。翼が君に合流するために向かっている』

「了解です!」

弦十郎からの無線に答えたその瞬間、鞭が響に向かって飛んでくる。

「!?」

壁を蹴って立体的によけるが、変幻自在の鞭が追いかけてくる。

「クッ!ハァッ!」

姿勢を最低限まで低くして疾走する。頭上で鞭同士がぶつかり合い火花が散る。

鞭と鞭の隙間を見つけ、飛びぬける。が、鞭に足首をつかまれてしまう。

「しまった!ぐふぅっ!」

壁に叩きつけられる。どうにか外そうと伸ばした手が鞭に捕まる。

「わりぃが、一緒に来てもらうぞ?」

影からネフシュタンを身にまとい顔を隠した少女が現れる。

「貴方は!なぜこんなことを!?」

「それを聞いてなんか意味あんのか?」

「人間同士が争うなんてダメです!!」

「理由を教えてください!協力できるかもしれない!!」

「良いやつだなお前、けどわりぃな理由なんて知らねぇんだわ」

「貴方の名前は?それだけでも教えて」

「雪音クリスだ」

鞭が引っ張られるその瞬間、空から剣が振ってきて鞭を切断する。

「すまない!立花無事だな?」

「チッ!きちまったか」

「ネフシュタンの鎧、返してもらうぞ」

翼が刀を少女へと向ける。

「天羽々斬、風鳴翼厄介だな」

「投降する気は?」

「無い!!」

同時に動き出す。

少女へと駆けだすも鞭による攻撃が飛んでくるため迎撃する。

「お前、人間か!?」

変幻自在の鞭をすべて弾き、クリスへと跳ね返す翼に驚きが隠せない。

「見えた!」

鞭が翼の疾走に追い付けない。

「クッソ!ちょせぇ!!」

動きを読んで鞭を伸ばすが、壁、天井を走る翼に当たらない。

「はアアアァァぁ!」

翼の斬撃をどうにかよけるも、躱しきれずに肩が切り裂かれてしまう。

「ぐううううあぁ!!」

瞬時に傷が治る。

「ネフシュタンの超速再生か、ならばそのさらに上から切ればいい」

「脳筋が!!」

翼が鞭を弾きながらクリスへと迫る。

「はあああ!」

翼の剣が届くその瞬間。

「!?ダメです翼さん!!」

「!?」

「ちょせぇ!!」

地面に仕掛けてあった鞭が飛び出し翼を貫く。

「かはぁ!」

「翼さん!!」

駆け寄ろうとする響だったが、翼に目で止まるように言われてしまう。

「てめぇ!抜けねえ!放しやがれ!!」

「翼さん!」

「見ていろ立花、これが防人の戦いだ!!」

「はなせぇ!!」

「ダメぇ!翼さんやめてください!!」

「絶唱」

絶唱を歌った翼のシンフォギアが輝くすべてが光に包まれ、晴れたその先には血を流しながら立つ翼だけだった。

「翼さん・・・」

「だい・・・じょう・・・ぶだ立花・・・私は負けない」

「生きていて良かったです」

 

 

 

クリス

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

拠点へと戻ってきたクリスは、ネフシュタンでも瞬時にならないほどのダメージを受けて倒れていた。

「クリス、失敗するとは情けない」

「使えないわね貴方」

フィーネと奴に罵声を浴びせられる。

「悪い」

「謝罪なんていらないのよ!ほしいのは融合症例だけ!!」

治りきっていない傷口をフィーネが踏みつける。

「があああぁぁっぁあぁ!!」

「うるさいわねーたかがあの女の絶唱ぐらいで負けてんじゃないわよ!」

「ごめん」

一通り罵倒を言い切った二人立ち去り、クリス1人地面に倒れ伏す。

「ぐうぅうう!・・・はじめ」

『お姉ちゃん!私はじめお姉ちゃんは?』

牢屋の中に入れられてすぐに。同じ牢屋の中にいた少女、はじめが話しかけてくる。

『クリス、はじめはどうしてここに?』

『わかんない、ママと一緒にお買い物してたらここに。お姉ちゃんは?』

『あたしは・・・パパとママを探してたら捕まった』

『そっかーママはねすごいんだよ!だからね!すぐにね!むかえにね!』

涙をこらえながらはじめが、クリスを安心させるために作り笑顔で語りかける。

『そっか。じゃあ安心だな』

抱きしめ頭をなでる。

二人抱き合いながら涙を流す。

二人が仲良くなるのに時間はいらなかった。

二人いつも一緒にいて本当の妹のように思っていた。

『みてみて!この髪飾りねママがくれたの!!』

楽しかった、あの時までは。

『こいクソガキ!』

『いや離して!!』

『はじめを離しやがれ!!』

必死に抵抗するが、宇宙人相手に幼児と小学生では無理だった。

『お姉ちゃん!』

『はじめぇ!!』

必死に伸ばした手は届かなかった。

はじめの無事を祈って待ち続けた。

はじめが連れ去られた扉が開き中から宇宙人と一人の女が出てきた。

『さぁ、自己紹介だ』

『えぇ、お嬢さん初めまして。フィーネよ』

『!?あああぁ!うそ・・だ』

『?どうしたのかしら?』

『くくくく』

宇宙人が笑いをこらえている。

『はじめ・・・嘘だろ?』

フィーネと名乗った女のつけていた髪飾りは、はじめの物だった。

『はじめ?誰のことかしら?』

『フィーネ、先に戻って研究をしていてくれ』

『わかったわ』

フィーネが部屋から出ていくと同時に、宇宙人が泣いているクリスの顔の前へと顔を近づける。

『どうだ?クリス、とても素晴らしいだろ?』

『はじめに何をした!!』

『なに、あのガキはある女のDNAをもとに作られたクローンなのだ』

『クローン!?』

『愚かなあの女は、永遠の時間に耐えられず自らのクローンを作り出した。娘などとおままごとのためにな、くだらん』

『ひじめを返せ!』

『くはははは!返すも何もあれが正しい姿だ。脳をいじって記憶や性格などをいじらせてもらったがね』

『はじめ・・・』

『クリス、君にやってもらいたいことがあるのだ』

『誰が!』

『おっと良いのか?クリス、私に従わなければあの娘は死ぬぞ?』

『!?』

『賢い選択をしてくれ』

「はぁ・・・はぁ・・・はじめは殺させない!悪でもいい、今度こそお前を捕まえる立花響」

クリスは傷ついた体を壁にもたれさせ、眠る。

 

 

 

セブンの人間形態の外見 

  • 神裂 火織
  • フェイト・テスタロッサ
  • 秋山凛子 
  • シグナム
  • 斑鳩 閃乱カグラ
  • 毒島冴子
  • 白雪 緋弾のアリア
  • トウカ うたわれるもの 耳人間版
  • 刀堂刀華 落第騎士
  • 妖夢 東方
  • 沖田総司 fgo
  • 長尾景虎 fgo
  • 十香 デート
  • アカメ
  • 千葉エリカ 魔法科
  • 両儀式 空の境界 fgoセイバー
  • アリス sao
  • リーファ sao
  • 直葉 sao

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