大罪を犯した者に何を望むのか

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逝き遅れたロンギヌスさん

私はかつて大罪を犯した。

ロンギヌスは考える。

死にゆく世界で取り残されてなお私は死ぬことを許されていない。

発展し過ぎた科学は宇宙の死を見ることが出来てしまった。世界は絶望した。しかし、諦めないものたちがいたおかげで、転生システムを生み出した。世界中のものたちは皆新たな世界へと飛び立っていった。

ロンギヌスは不死のものである。かつて神に刃を立て、贖罪の血を浴び不死になったのである。神は世界が滅びようとしている今でも、許されないのかと彼の絶望は計り知れないものであった。

死にゆく世界に神は何を求めているのだろうか。

彼は思案するが何もわからない。何千年も生きても許される方法が見つからない彼がいくら考えても出る見つけられる答えなど無かった。それでも、彼は見つけなくてはならない。

死ぬ為に…。

 

 

地球が、終わる日彼は宇宙へ飛び出す為に宇宙船に乗り込む。自分が不死になる前だったら考えられないものであった。

地球上の生き物は終わり行く地球の環境に耐えきれず全て死んでいった。

大きな宇宙船に連れて行ける生き物は居なかったが、宇宙船には地球上の全ての生き物の遺伝子が入っていた。

彼は旅の中でいろんな死にゆく星、人々を見てきた。様々な死を、生を見てきた。彼を妬み逆恨みする者、死ねない私を憂う者、叱咤する者。何千年と生きてきた彼は初めて人に触れたと感じる。

宇宙が滅びるとき、彼は次元を超えた神の居る場所だ。そこにはかつて自分が槍を刺し、辱めた方が居た。

あのお方はもうあなたは許されている。というよりあなたは罪など犯してはないという

ロンギヌスは尋ねる私が罪を犯してないというならなぜ私はこんな…こんな何千年も1人でいなければならないようなことをしなければならないのかと。焦燥、怒り、悲しみ、憎しみ、安堵、感情のるつぼとなり自分がどんな顔をしているのかロンギヌスにもわからなかった。

あのお方は答える。あなたは使命を課せられたのです。紡ぐ為に。

もう戻りなさい。この次元もまもなく消えます。宇宙の死は星々だけでなく、次元も関係なく終わります。

良い生を…

 

自分が受けた使命を知り、彼は元の次元に戻る。

そして、彼は宇宙の死を迎える

全ての無、静寂、そして、、、

全てが消えて弾け飛んだ。静寂な水面に雫が落ち波紋を弾く様に静かに…

 

そして、新たな宇宙が生まれ落ちた…。

 

彼は肉体が滅び意識のみが残り、新たな星々、生命を見守り続けていく…。

あの方の様に…。



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