「ふるえるほどチンポ!」
「「「グワーッ!」」」
アメイジング!!男の股間からあふれ出した光が悪の組織を焼き尽くす!前方広範囲をなぎ払うその姿は正しくイフリータ!だが絶望的にまで汚い!
「ジーザスに祈りを捧げろ!」
「「「グワーッ!」」」
射程内の的が一瞬にしてケシズミと化す様は昇天するが如し!正にアーメン!
「あれの射程内に配置するのは勘弁してくれないか・・・」
メタルダイヤモンドより融通が効かないと言われているMs. サリアも精神までは鋼ではなかった!女として越えてはいけない一線を越えなかった!すごいぞサリア!
「貴様で最後だ!」
「グワーッ!」
最後の一人が倒れ、戦いは終わった・・・
「さぁドクター、ロドスへ戻ろう。ケルシー女史が私を待っている」
ケルシー先生はおまえを待っている訳ではない。
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この男は特異な体質を持っているが故にロドスへと在籍している。その体質と言うのは、血中を流れる源石が腎臓で漉し取られるという体質である。これにより彼は膀胱で源石結晶を製造するようになり、高濃度源石汚染尿を排出した。さらに持病として持っていた尿管から精道へと尿が逆流してしまうという体質が合わさり睾丸と腎臓がアーツ制御ユニットになったのだ!この4つの玉が織成す四重奏によって非常に強力なアーツを放つ!これが人体の神秘、正にアメイジング!!
特異な体質を解明できれば鉱石病の研究に役立つかも知れないと言うことでこの男はスカウトされたのだ。その際にこの男が取り付けた契約は、衣食住の確約、職業の紹介、そして定期的に膀胱にできる源石結晶をケルシー女医が取り除くことであった。
この男、女医による無表情で機械的、無感情な搾精という業の深い性癖を持っており、そこにドンピシャリとはまった哀れな女性がケルシー先生だったのだ。早い話、ち○ちんから濃厚赤ちゃん製造ミルクを絞り出してもらうために所属したのだ。おぉ、ジーザス!彼は狂っている!脳みそが海綿体になっている様な思考回路だ!
彼が黄金と姦淫の風俗都市バビロンの生まれであれば、またはクルッポーに相見え海綿体を授かった敬虔な信者であれば良かった。しかし、そうではない!彼は生まれつき脳が海綿体だったのだ!12660人の如きレジェンドな豪傑具合であればよかったが、彼は単なる深淵に住まうモノであった!おお、イエスよ!この者を迎え入れる場所は地獄にさえないというのですか!
ちなみにこの男のコードネームはポ○モンである。
そして今日は膀胱の定期メンテの日である。ケルシー女医が尿道から管を突き入れ、膀胱にできた源石を砕き、吸い出すのだ。この治療をされるようになってから彼は尿道でも快感を感じるようになった。変態の極みに至っている。
「そのだな…ポケ○ン、そんな目で見られるとやりにくいんだが」
「この光景をッ!目に焼き付けずしてッ!どうすると言うのだッッッ!」
普段はピンと立っている耳を倒してしまう程の大声量。凄い好みの女性がちんちんを触っているのに局部麻酔によりちんちんの感覚は一切存在しないという心が張り裂けそうになる悲しみを乗り越えた男にもはや恥や知性など存在しなかった。
そんな状況であってもケルシー女医にとってポケモンの定期治療は朝飯前であり、施術は一時間足らずで終了し、源石は無事回収された。源石は解析に回され何らかの役に立つのかも知れない。知らんけど。
治療が終わり、ポケモンはとあるオペレーターの下へと向かっていた。実を言うと、彼は意外と仲のいいオペレーターが多い。
普段の言動を省みると、ポケモンは頭がおかしい狂人の類だ。しかし、彼はあんなんでも知識人であり教養もある。浪漫を理解するし常識も知っている。知っているだけだが。
そのため彼は、
「お、ポケモン。さっそくだがそこに置いてる薬を飲んでくれ」
「よしきた」
アメイジング!!ポケモンはケミカルな蛍光色の液体を一息に飲み干した!口内に広がる風味は正にサルカズが如し!喉が三途の川と化し胃袋で待ち受けるのは閻魔のジャッジメント!
BOOM!!!
ポケモンは口から紫の煙を吐き出した。閻魔が首を振り追い返したのだ。薄れ行く視界の中、映ったのは爆笑するアと拳を固めたワイフーであった。
爆破オチなんてサイテー!
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「目が覚めましたか、ポケモンさん」
目を覚ますと、そこには見目麗しい美少女が…いや、彼は彼女ではなく彼である。そう、ロドスにいる一部の女性オペレーターよりも女性してると言われている彼、アンセルだ。
「アーさんの開発した新薬を飲んだと聞きました。検査で異常は見つかりませんでしたが、何か違和感などはありませんか?」
ポケモンは数秒黙り込み、口を開いた。
「君がとても魅力的に見える」
「おかしいのは頭…何時も通りですね」
「待ってくれ、違うんだ。普段は感じないその…なんというか、胸の高鳴りを感じる」
アンセルはその言葉に身を固め、椅子ごと少し後ろへ下がった。
「待ってくれ、違うんだ。アンセル、君は男性だ。確かに君は可愛らしく可憐な外見で、瞳は王の赤と謳われる鳩の血の様に高貴で透き通る美しい色をしている。髪は薄紅色でありながら光を受けると白く輝き春に咲き誇る様々な桜のように美しく、声は夏の涼風に吹かれて鳴る風鈴を思わせる澄んだ音色で響き、知識は秋の紅葉に染まった山の様に多彩な色を見せ、肌は冬に降る柔らかな新雪の様に白く踏み荒らしたいという獣性を掻き立てる。それでも君は男性なんだ」
「出ていっていいですか?」
「待ってくれ、違うんだ」
というわけで、アンセル君を口説きたかっただけの何かでした。
次回!
ドクターはシリコニアン!?オリジニウムは異星人の星間テラフォーミングミサイルだった!