人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!! 作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)
1度は思ったことがないだろうか?
……動物が羨ましいと。
何故なら動物達は人間とは違って本能のまま生きる……それが動物達だ。
実際に考えたら、今の現代社会の闇、依存、暴行、ストレス、悪口等……それぞれで抱える問題が沢山あって、その度に心が疲れてゆく。
だから俺はそんな心の疲れを癒そうとして、毎日動物の動画を見る。
そして明日も頑張ろうって気持ちにもなれる……そう思っていたのに。
「ン〜〜ッ!ン〜〜ッ!」
「本当に始めるのですかッ!この程度の生贄ではこの神社で神の復活がッ!」
「仕方ないだろッ!このままではシンフォギアの装者達に捕まり、私達の計画は破綻するッ!ならばやるしかないだろッ!」
現在、俺は学校の帰りに謎のローブに誘拐されて、今はよく分からない謎の壁画がえががれた遺跡の中にいることは理解できた。
本当なら俺は、このまま帰って動物番組を見る予定だったのにこの始末……時間は大体3時間は経過してるだろうか。
……俺はこの後どうなるんだろうか。
「例の聖遺物は準備出来たか?」
「あぁ、この稲荷神の生き血なら此処に……」
「……よし、飲ませろ」
「ン〜……ッ!?ゲボッ、ゲボッ!お前ら俺に何を──」
「さぁ、飲め」
「ングッ!……ンク、ンク……ガハッ!うおぇっ──」
俺はいきなり謎のローブ達に何かを無理矢理飲まされて、急いで吐き出そうとする……が、その瞬間自分の体が急に熱くなり、自分の何かが変わっていく感覚を感じられた。
──熱い。
「……よ、よしッ!成功だッ!この青年の体が変わっていくぞッ!このままいけば私達の計画は完成するッ!」
「し、しかし……本当に大丈夫か?私達はあまり日本の歴史には詳しくないが、それでも日本の聖遺物も強力だと聞くが?」
──熱い熱い熱い。
「問題ない。例え、生まれたとしてもその神はまだ幼子……問題あるまい」
「た、大変ですッ!シンフォギア装者達がこちらに向かってきますッ!」
「何ッ!お前達ッ!絶対にここを阻止するぞッ!私達の悲願を叶えるのだッ!」
──熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い……熱い?
「……よし、私はこいつが神と成り代わるまで見守らなけ、れ……ば……」
──あぁ、熱いなら早く冷やさなきゃ。
「大変ですッ!もうシンフォギア装者がそこまで……師?」
「……私達の神が……消えただと?」
♬
──んぅ……
「キュー……」(あれ?俺は一体……)
俺は目が覚めて目を擦りながら周りを見る。
そこに広がっていたのは美しい綺麗な湖だった。
……いや、湖が広がっていたのは別にいい。
ただ、何かがおかしい……分かった、視点が低いのだ。
「キュ?キュー……」(あれ?おかしいな。うまく立てない……)
俺は立ち上がろうとするが、思うように二足歩行が出来ない。
いや、正確には立ち上がれないのだ。
俺は仕方なく四足歩行で立ち上がってみる。
……やはり、どうにも違和感があるのだ。
この時期は本来寒い筈なのにあまり寒くないのだ。
俺の今の服装は学校にコートを着忘れていたので、完全に薄着なのだが……ッ!そ、そうだッ!あいつらはッ!
「キュッ!……キュー……キュ、キュウッ!?」(ッ!……よ、よし。いないな、ってさっきから何かの声が聞こえるよ……って何だこれッ!?)
俺は足元を見るとなんと動物の足が見えたのだ。
しかも足だけではなく、見渡せる限りの範囲で見渡すが……白い毛並み、ふわふわなしっぽ、危なそうな爪。
……どう考えても動物である。
「キュ、キュー?……キュウ」(う、嘘だよな?……とりあえず近くに湖があるからそれで見よう)
俺はそのまま慣れない四足歩行で湖の近くまで向かう。
湖まで近づいた俺はそのまま水面に映る自分をそーっと確認するが……狐である。
「キュ、キューキュー」(い、いやそんな訳ないよな?)
俺はもう一度自分の目を擦って再び自分の姿を確認するが……やはり狐である。
それも、普通の狐ではなく、真っ白な美しい毛並みの狐がその湖に映っていた。
「キューッ!」(なんでぇッ!)
次回狐、現在驚愕中ッ!