人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!!   作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)

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基本はいつでもマリアと一緒。


狐、現在防人中ッ!

「キュ、キュ〜……」(や、やばい……寝不足だ)

 

 俺がマリアさんに飼われ始めてから4日が過ぎた頃、俺はただひたすらにマリアさんの仕事が終わるまでキャリーケースの中で過ごしていた。

 正直、マリアさんに飼われ始めてそこまで経ってはいないが、食事と住居がある場所があるだけまだマシな方なのだろう。

 しかし、俺はいくら狐と言えどやはり人間なのでこう……男として色々と耐えなければならない状況に陥ることが主にお風呂と寝る時に発生するのでリラックスも難しい状況には変わらなかった。

 ……いいか?大福はもちもちしてるがな、マリアさんのたわわな大福は、弾力があるもちもち感なんだよ……生殺しにもほどがあるんだよな。

 

「キュー……」(とりあえずキャリーケースで寝ようと思ったけど、意外と固くて眠れない……)

 

 マリアさんが毎日一緒に寝ようとするので、ここ最近はマリアさんが仕事の時に少しだけ仮眠を取るようにしているのだが、今回はキャリーケースから出して貰えなかった為、なかなか寝つけることが出来なかった。

 

(まぁ、いくらマリアさんのペットになったとしても、相手は人気の歌手でバラエティやライブで引っ張りだこだから忙しいのは仕方ないよな)

 

 俺はゲージの中で体の体勢を変えて、再び寝ようとする……が、やはり眠れずに待合室の中をボーッとしていた。

 

(一応、マリアさんの目を盗んで謎のローブの情報を探してるけど……やっぱりテレビだけだと分かんないよなぁ……はぁ)

 

 実際、今の自分の体が狐であることで、情報を集める時間も収集量も人間であった時よりも格段に難しくなっていることは自分でも分かっていたのだが、改めて今の現状を理解すると気が遠くなるように感じた。

 パソコンも使おうとしたのだが、やはりマリアさんがそれをイタズラと勘違いするのでパソコンはマリアさんがいる限り使えないと判断した。

 

──ガチャ

 

(ん?もしかしてマリアさん仕事が終わったのか?)

 

 俺は待合室のドアが開く音がしてキャリーケースの中から覗いて見ると、誰かが待合室に入ってきた。

 

「翼さん、僕は今からマリアさんの様子を見に行きますので、ここで待機していてください」

 

「分かりました、緒川さん」

 

「キュー」(あ、翼さんだ)

 

 そこに現れた人物はマリアさんと同じトップアーティストである風鳴翼さんが待合室に現れた。

 そして、同じくあの時一緒にいた緒川さんも部屋にやって来たのだが、どうやらマリアさんの様子を見に行く為にまた何処かに行ってしまった。

 

「……さて、次のスケジュールの確認を──」

 

(あ、目が合った)

 

 俺と翼さんが一瞬だけ目が合うと、少しだけ謎の沈黙が発生した。

 ……よくよく考えてみれば、翼さんとの接点は最初の今の狐である姿の名前を決めた時にしか会っていないので、謎の緊張感があるのだが……ってなんか翼さん近づいてません?

 

「……」

 

「キュ、キュー」(こ、こんにちは〜……)

 

 すると、翼さんは急にキャリーケースを開いて俺のことを抱きかかえると、今まで見た事がないような笑顔で、俺の体を撫でていた。

 

「これがわたあめの体か……あの時はしっぽしか触ってないから新鮮味があるな」

 

「キュ〜」(え、凄い気持ちいいんですが……)

 

「わたあめ、気持ちいいのか?」

 

「キュ〜」(凄い気持ちいいです)

 

「はぁ〜……わたあめはふわふわしてていいな」

 

 俺はそうして、しばらくの間翼さんに色々な所を撫でられながら過ごす。

 すると、何故だろうか?睡眠不足なせいか段々眠たくなってきて瞼が閉じそうになってきた。

 

「……もしかしてわたあめは眠たいのか?」

 

「キュ」(凄い眠たいです)

 

「なら、ゆっくり眠るといい……」

 

「キュ〜」(ありがとうございます……スヤァ)

 

 そして、この後俺はとても安心してゆっくり眠ることが出来た。

 しかし、何故マリアさんと翼さんではこんなに眠るまでに時間が掛かってしまうのだろうか……あっ、い、いややめておこう。

 これも、翼さんの為に黙っておこう……うん。

 

 

「……緒川さん、写真はどう?」

 

「はい、バッチリと」

 

「……えぇ、翼……貴方も女の子なのね……ふふっ」

 




次回狐、現在わちゃわちゃ中ッ!
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