人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!!   作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)

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最高の癒しは……もふもふである。


狐、現在可愛がられ中ッ!

「わたあめ、着いたわよ。もう出てきてもいいわ」

 

「キュ、キュ〜……」(せ、狭かった……やっぱりキャリーケースよりも外が1番だな)

 

 マリアさんに飼われ始めてから2週間が経過した中、俺はとある施設に連れて来られた。

 とある施設とは言っても、その施設は1度来たと言えばいいのか無断乗車して来たと言ってしまえばいいのかわからないけど、マリアさんは何故か俺を連れてこの施設にやって来たのだった。

 

「キュ〜ウ」(ん〜……やっぱり広い方がいいな)

 

「……そろそろ翼との訓練の時間ね。おいでわたあめ」

 

「キュ」(あらら、抱っこですかい)

 

 俺はそのままマリアさんに抱っこして貰って、そのまま何処かに移動を始めた。

 マリアさんの抱っこは最初はたわわな大福が密着して抱っこされる度にドキドキしていたが、最近は枕と思いながら抱っこされているので、何とか理性を保っていた。

 たまに切歌さんにも抱っこされるのだが、発育途中のパイナップルはいけないと思っている……翼さんと調さんは2人に比べたら、俺にとっては1番落ち着きます……う、うん。

 

「えっと……この辺りだったわよね」

 

──ウィーン

 

「入るわよエルフナイン」

 

「あッ!マリアさんッ!……ってその小狐、とても可愛いですッ!」

 

「フフッ……この子の名前はわたあめって言って、今は私が飼っているのよ」

 

 マリアさんが連れて来た場所は、様々な精密機械が沢山置かれた研究室のような部屋で、その部屋にいた白衣の女の子と親しげに話始めた。

 白衣で見た所中学生のような姿に見えるのだが、後ろにエナジードリンクにカロリーメイト……もしかして、この女の子働いてないよな?そしたら、労働基準法大丈──

 

「そうなんですね。でも、今日は僕の研究室に何か用事でもありましたか?」

 

「えぇ、ちょっとエルフナインに頼みたいことがあったのだけど……もしかして何かやってたかしら?」

 

「えぇっと……今は新たなシンフォギアに掛かる負担を抑えようと色々試行錯誤してるのですが、なかなかうまくいかなくて……」

 

「……エルフナイン、貴方いつ寝たのかしら?」

 

「…………」

 

「エルフナイン?」

 

「……に、二徹です」

 

 ……夫では無かった。

 当たり前のようにそのエルフナインって子がこの施設で働いていて、しかも残業を続けている姿に流石に俺もかなりびっくりした。

 そもそも、飼われ始めてから分かってきたことだが、マリアさんの友人関係は一体どうなっているのだろうか?

 

「……エルフナイン、今日はもう作業は中止よ」

 

「ッ!ま、待ってくださいマリアさんッ!僕はまだ全然平気ですッ!このまま三徹だって──」

 

「ダメに決まってるでしょ。貴方の悪い所は頑張り過ぎな所よ……今日くらいはしっかり休みなさい。司令からは私が言っておくから」

 

「うぅ……はい」

 

 ……たまに思うのだが、マリアさんは普段はテレビでしか見たことがなかったからイメージとしてはカリスマって印象が強かったのだが、今は母性溢れるお母さんの印象が強いので、ふとお母さんと思ってしまうことがあるのだ。

 よくよく考えてみれば、マリアさんは俺に対して面倒を見てくれるし、たまにちょっとアレだが可愛いがってくれるし……きっと、この人と結婚した人はいい人生を送れるだろうな。

 

「さて、そろそろ私も訓練があるから……はい」

 

「キュ?」(え?)

 

「……えっと、マリアさんこれは──」

 

「訓練中の間ちょっとわたあめを預かって欲しいの。ダメかしら?」

 

「それなら大丈夫ですッ!」

 

「ありがとう。それじゃ、よろしくねッ!」

 

 すると、マリアさんは俺をこの女の子……確かエルフナインに預けて訓練に向かった。

 きっと、訓練とはダンスとか振り付けを覚えることなのだろうが……

 

「……えっと、よろしくお願いします。わたあめさん」

 

「キュ」(あ、よろしく)

 

「……な、撫でても大丈夫でしょうか?」

 

「キュ、キュ」(全然いいよ)

 

「ふ、ふわふわですッ!こ、こんなに気持ちいい毛並みがあったなんて……ふあぁぁ……」

 

(……なんだろう、この犯罪臭漂う言い方……俺が狐だったからいいけど)

 

「ギュ〜〜……わたあめさん、可愛いくてもふもふで幸せです。んぅ……少しだけ眠くなってきました」

 

 このエルフナインって子は大丈夫なのだろうか?

 

 

「全く、なんであたし達がこんな伝達役を……早く言えってんだ」

 

「師匠も早く言えばいいのにねー。私、翼さんが来るまで師匠とずっと訓練してたけど……疲れたーッ!」

 

「確かにおっさんの訓練はハードだしな……これからお前はどうすんだよ?あたしは今からエルフナインの所にいかないといけねぇから行くけどよ」

 

「あッ!なら、ちょうど未来も待ってくれてるから3人で行こうよッ!」

 

「……そうだな。エルフナインも喜びそうだもんな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──その頃

 

「このしっぽの触り心地……枕にしたいくらい気持ちいいです」

 

(……い、1時間ももふもふしている…だとッ!?)

 

「せっかくなので、僕が、一緒にぃ……スゥ……スゥ……」

 

(俺をそのまま枕にして寝た……マジかよ)




次回狐、現在掃除中ッ!
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