人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!!   作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)

18 / 56
いいかい?……狐になると、無限の可能性があるのだよ。


狐、現在たわわ中ッ!

 俺が研究室で掃除が終わった後、いきなり3人の女性に出会ってから20分程度時間が過ぎた頃、俺は何故かそのまま何処かに連れて行かれて、とても広いくつろぎの空間のような部屋にいた。

 部屋を出たことに対しては、俺は怒られないかもしれないが……今の状況ではかなり理性的にやばい状態だった。

 何故なら──

 

(……でかい。柔らかい。誘惑の暴力……しゅごい)

 

 俺を抱っこしている女性の大福がマリアさんと同等並の大きさを持っていたからだ。

 

「ねぇ、クリス。本当にこの狐を連れて来てもよかったの?」

 

「今はマリアがおっさんと訓練中だからな。別に問題ないだろ」

 

「でも、クリスちゃん。あの部屋にいたってことはエルフナインちゃんがその狐を預かってたんじゃないの?そしたらエルフナインちゃんが困るような……」

 

「それなら問題ねぇよ。ちゃんと伝言用に書いた紙の中にわたあめを預かるって書いたからな。それに、エルフナインも最近は忙しそうだし、寝てたらわたあめも預かれないから、あたし達がわたあめを預かってゆっくり寝かせた方がいいだろ」

 

「確かに……エルフナインちゃんも忙しそうだったからこれが正しいのかな?」

 

 そう言って、茶髪の女性……確か響って名前だった気がするのだが、彼女の言っているが実際は本当に正しくないのかもしれない。

 普通に考えれば、今俺を抱っこしている女性がクリスって銀髪の女性なのだが、実はあの時、俺を最初に見たのが彼女で本来ならば狐が二足歩行している時点でツッコミどころ満載だったのだ。

 しかし、彼女はそこを指摘せずに他のことに対してツッコミをしたのだ。

 俺としてはバレなかったことにかなり助かったので安心したのだが、彼女が何故敢えてツッコミをしなかったのかがずっと気になっていた……気にはしていたんだけど、もうそんなことを考えている余裕があまりなかった。

 

「キュ、キュー……」(ちょ、ちょっと……これ以上はやばい……)

 

「……ねぇ、クリスちゃん。さっきからクリスちゃんだけがその狐をもふってるのはズルくない?私だってモフりたいのに〜」

 

「ダメだ。もう少しだけあたしが抱っこする。後、こいつの名前はわたあめだ」

 

「クリスがその子に固執するなんて珍しいね。もしかして──」

 

「ッ!べ、別にあたしはこいつがぬいぐるみみたいで可愛いとかそんなんじゃねぇぞッ!……あ」

 

「……へ〜、クリスちゃん……可愛い〜♪」

 

「確かにぬいぐるみみたいで可愛いもんね。道理で──」

 

「ッ〜〜〜……」

 

(ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッッ!!!!!たわわの谷に押し込むなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!(・ω・≡・ω・)(・ω・≡・ω・)(・ω・≡・ω・)(・ω・≡・ω・))

 

 どうやらクリスが自分から暴露して何故俺を離さないのかが分かったのだが、まさかのぬいぐるみと同様の可愛いさで俺を離さなかったことにちょっとしたギャップを感じていたのだ。

 だが、そんなことを考えているのも束の間。

 クリスは自分から暴露したことが恥ずかしかったからか、俺を限界までギューっと抱きしめてきた。

 あ……これ沈むわ。

 

「キュ〜ウ……」(たわわサンドぉ〜……)

 

「アハハ〜、やっぱりクリスちゃんは可愛いね♪」

 

「う、うるせぇッ!あたしだってなぁッ!」

 

「ちょっと響。その辺で……ってクリスッ!わたあめちゃんがッ!」

 

「わたあめ?……あ」

 

「キュ〜ウ〜……」(……もう、狐でもいいかなって……ガクッ)

 

「「「…………」」」

 

 俺はその後、ゆっくりと静かに気絶した。

 気絶したのはやはり、頭に血が上りすぎたのがいけなかったのだが、これだけはハッキリ言える……今は人間ではなくて良かったと。

 

 

「……それで、わたあめがこんなにぐったりなのね。エルフナインから話を聞いた時はびっくりしたわよ」

 

「なんか、すまねぇマリア。あたしの不注意で」

 

「別にいいわよ。まぁ、この子が可愛いから仕方ないけどね」

 

「あの、マリアさんッ!」

 

「何かしら?」

 

「私、わたあめちゃんに触りたいんですけど……ダメ、ですか?」

 

「あ、私も……」

 

「……今、この子は眠ってるから優しく触ってね」

 

「本当ですかッ!やった〜ッ!では早速……ほぉぉぉ……ふわふわですなぁ」

 

「フフッ、響ったら……でもふわふわしてて気持ちいい」

 

「…………」

 

「……そんなに落ち込まなくていいわよクリス。私も最初は同じことしちゃったから……貴方もわたあめを今度は優しく……ね?」

 

「……あ、あぁ……あったけぇな。柔らかくてふわふわで……癒される」

 

(みんなわたあめに夢中ね。でも、なんで私やクリス、切歌の時はこの子は気がついたら眠ってるのかしら?……考えても仕方ないわよね)

 

(そういえば、わたあめがエルフナインの部屋で何かをしてたことをあまり考えてなかったが……もしかして、あの立ってた姿って結構レアだったんじゃねぇか?……まぁ、別にいいか)

 

 




次回狐、現在ネット中ッ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。