人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!! 作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)
マリアさんに飼われ始めてから2週間と4日が経過した頃、俺は今日はマリアさんとソファでゆっくり過ごしていた。
少し前の話だが、俺がエルフナインに預けられた後にクリスに連れて行かれて気絶した時、何が起こったのかは知らないが、俺が目覚めた時には何故か彼女達は幸せそうな顔をしていたのは覚えていた。
まぁ、彼女達が喜んでくれたならよかったが、俺にとってはあまり良いことではなかった。
(……もう、俺がマリアさんに飼われて2週間半が過ぎた。けど、その日から謎のローブの男についての情報が全く分からない……このままだと俺は一生このままだ)
俺が気にしていたのは、俺をこの狐の体にした人物の情報がなかなか見つからずに時間が過ぎていることだった。
流石に、俺もこのままでは本当にやばいと感じてすぐに行動しようとして、まずマリアさんに抱きつかれたままの状態から抜け出すことを優先しようと考えた。
「……んっ…ダメよ……わたあめぇ……」
(ッ!?……な、なんだ寝言か)
幸い、俺が色々と考えている間にどうやらマリアさんは疲れが溜まっていたのか、そのままソファで無防備に眠っていた。
やがて、俺は隙を見てゆっくりとマリアさんの腕から抜け出して床に静かに着地する。
「キュ」(よし、何とか成功だ)
「……だ、…ダメよ……私のサンド……イッチ」
(……マリアさんの寝言が凄い気になるが、とりあえず後にしよう)
そして、俺はとりあえず謎のローブの男の情報を探す為に近くの机の上にあったパソコンに向かい、そのままパソコンの前まで来る。
俺は、そのパソコンの電源を入れて起動してすぐにその謎のローブの男についての情報を色々探そうと考えたのだが──
(……よし、起動出来た……って、よくよく考えたらパソコンってIDとパスワードが必要じゃん。……やばい、どうしよう)
なんと、マリアさんの部屋にあったパソコンにはIDとパスワードがしっかり掛かっており、これ以上の画面には進めることが出来なかった。
俺は、その後も色々パソコンのIDやパスワード試してみたのだが、やはり開くことが出来ずにそのままパソコンをシャットダウンし、画面を閉じた。
「キュウ……」(試してみたけど……やっぱり無理か)
「……ゼク〇ィ……怖い」
(いや、ゼク〇ィ怖いって何ッ!?さっきからマリアさんの寝言悪化してませんかッ!)
俺はマリアさんの寝言に対してすぐにツッコミを入れてから再びこの後どうしようかと考える。
パソコンはもうIDとパスワードが分からない限り、使えないと分かっているので、他の方法で探そうと色々辺りを見渡して何とか謎のローブの男についての情報を得る為に何とかネットが繋がる物を探す……すると──
「んぅ……」
──ゴトッ
(ん?今マリアさんが何か落として……ってこれスマホだよな?)
すると、マリアさんが寝返りをしようとした時に、マリアさんのポケットからスマホがポトッと落ちた。
(スマホか……確か、スマホの機能に顔認証があったよな?……いける)
俺はすぐにマリアさんが落としたスマホを拾って、画面の電源を入れる。
そして、すぐに俺はマリアさんのスマホを持って、必死にソファをよじ登ってマリアさんの顔に近づいて顔認証を一生懸命スキャンしようと頑張る。
「キュ、キュウ……」(クッ……こ、この体勢はキツいけどた、耐えろ……俺ッ!)
「……んん……もふもふ」
「キュ?キュッ!」(え?ちょっ、ま)
すると、マリアさんが急に俺のことを寝ながら抱きしめてかきたのだ。
俺は急いで抜けだそうとしたが、今度はしっかりと抱きつかれているので抜け出すことが出来なくなっていた。
……ただ、そのお陰か──
(ま、またこのパターンかよッ!たわわがッ!たわわがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………ってあれ?顔認証出来てる。……な、ならッ!今の内にッ!)
「フフッ……わたあめぇ……」
(え、えっと……ネット、ネットは……あった。それじゃ、早速……検索履歴にゼク〇ィって……えぇ)
自由を失った変わりに顔認証が成功し、マリアさんのスマホを使うことが出来た。
その後は、俺は急いでネットでマリアさんが起きるまで時間の限り探し続けたのだが、結果は──
(俺があの時、誘拐された状態に聞いたキーワードを思い出せ……何か……何か……ッ!確か狐に関する情報が何かあった気がするッ!確か、 稲荷神……)
次回狐、現在預かり中ッ!