人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!! 作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)
──私の生活は随分変わった。
わたあめが来てから2週間近くの間ずっと一緒過ごしてきたけれど、今ではわたあめがいない生活があまり考えられなくなってきた。
昔の私なら、翼やクリス、響、切歌に調、未来にエルフナインと一緒に過ごすこともあったけれど、私が最年長だったからって理由もあり、あんまり彼女達に自然と相談や愚痴などが言えなかった。
けれど、わたあめを飼い始めてからなんて言えばいいのかしら……そうね、わたあめに対してなら素直になることが出来た。
始めは、勢いで飼い始めて色々大変だったけれど、わたあめは私の個人的な意見だけどとても大人しい生活だったから、あまり苦労はしなかった。
何故かわたあめはお風呂や一緒に寝る時はちょっと嫌がるのだけど、最終的には私と一緒にいてくれて、私は1人じゃないって気がしたの。
この前なんか、わたあめをお留守番させて夜遅くまで仕事して帰ってきた時があった。
私は、あの時はドタバタしていてわたあめの餌や水を急いで用意して出ていった記憶がある。
あの時は私が悪いって思いながら家に帰ってきたのだけれど、玄関を開けるとそこにはわたあめが私が帰って来るの待ってくれていて、その時、私はわたあめを優しく抱きしめて頭を撫でたことを覚えている。
だから、私はこれからもわたあめと一緒に──
(……んぅ……私は……少し寝ちゃってたのね)
私はゆっくりと目覚めて少しだけ背伸びをする。
どうやら、私はいつの間にか眠ってしまっていたようだ。
辺りを見渡すと、近くにはわたあめの姿があって私のことをジーッと見ていた。
そんなわたあめを、私はゆっくりと優しく抱きしめてこのもふもふの感触を楽しみながらゲージの中にわたあめを入れる。
わたあめはゲージがあまり好きではないことは分かっているのだけど、掃除がしたいのでわたあめの頭を撫でて笑顔で私は答える。
「わたあめ、ごめんなさいね。そろそろ掃除をしないといけないからちょっとだけそのゲージで待っててね。そしたら今度は早いけれど、一緒にお風呂に入りましょうか♪」
「キュッ!?……キュ、キュー……」
どうやらわたあめはお風呂だとわかったようで、ちょっとだけしっぽが垂れ下がったのが見えた。
そんなわたあめも可愛いのだけれども、そろそろ掃除をしなくては夜の晩酌の時間がなくなるので、私は掃除に取り掛かる。
「……さて、今日は掃除機をかけてモップがけで終わりにしましょう……ってあら?私のスマホがポケットにないわね」
私はポケットにスマホがないことを確認してすぐにスマホを探し始めた。
幸い、スマホは私の寝ていたソファの下の床に落ちていたので、私はスマホを拾ってすぐに掃除に取り掛かろうとしたのだけど──
「あら?翼から連絡が来てるじゃない」
どうやら、翼から連絡があって私はその内容を確認する。
翼からの連絡の内容は服選びに付き合って欲しいって内容だったので、私はいいわよと返信して、そのままスマホを閉じようとしたのだけれど、私のスマホに何かのアプリが開いた形跡があったので、私はそれを開く。
「私、寝る前に何か調べた記憶がないのだけど……稲荷神?何よこれ」
開かれていたアプリはどうやら検索バーのようだったので、私は最初履歴の内容を確認したのだけど、全て消去されていて見ることが出来なかった。
しかし、検索履歴の方はどうやら消されていなかったので、私はその内容を確認すると稲荷神とゼクシィが検索されていることが分かった。
「稲荷神って確か私と翼、クリスが錬金術師を捕まえた神社に祀られた神の名前よね?……でも、私がそんなこと調べることなんて──」
私はその時にハッと気がついてわたあめの方を見る。
わたあめはゲージの中で丸まりながらあくびをしてウトウトしていたのだが、もしかしてこれはわたあめが?
「……でも、わたあめがそんなこと出来るのかしら?わたあめは狐よ?……だけど、私はこの稲荷神について調べていないし……」
そうして、私は考える……もしかしたら、あの時の大きな獣の足跡にわたあめが深く関わっているのかもしれないと、そう思いながら私は少しだけ考えてあることを思いついた。
「……あの時の神社にもう一度行ってみましょう。そしたらきっと何かわかるわ。わたあめは、そうね……切歌と調に預けましょう」
そうして、私は掃除に取り掛かる。
……きっと、わたあめが錬金術師と関わっていないことを信じて。
次回狐、現在ドキドキ中ッ!