人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!! 作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)
「……はぁ、あたしももう少し訓練を増やそう」
あたしは、トイレからわたあめのベンチに戻っている途中に、今度の訓練について色々考えていた。
……あれだけ色々考えて、新しく買ったおもちゃで遊んだが、わたあめは疲れさえ見せずに、しっぽがめっちゃ振ってたことは確かに可愛いかったけどよぉ……そう考えたら本当にあたしって体力がねぇな。
「さて、わたあめもあのベンチで休憩してるから多分あのふわふわ感で色んな奴に触られてんだろうな……って、あ?」
やがて、わたあめのいるベンチに着いてわたあめをいることを確認しようとした時、クリスはその瞬間ありえないものを見てしまったのだ。
そのベンチにいたのは、なんとわたあめではなく、白い髪の小さな女の子が裸でベンチに横になっている姿が目に映ったのだ。
「……ッ!お、おいッ!大丈夫かッ!」
「スゥ……スゥ……」
「……もしかして、この裸の状態で寝てんのか?ありえねぇ……しかも、ここは公園だぞ。もしかして……こいつは──」
あたしはわたあめがいなかったこともそれなり心配はしていたのだが、それよりも今はこの子供をどうするかで必死に考えていた。
「公園で子供を置き去りって何考えてんだよッ!ふざけんなッ!……スゥー……フゥー……落ち着けあたし。今はそれよりもこの子供を何とかしねぇとな」
そして、あたしがスマホで電話したのはおっさんだった。おっさんならきっと、この子供何とかして保護してくれると分かっていたのですぐに連絡した。
「……あ、おっさんちょっといいか?」
『クリスくんからの連絡は珍しいな。それよりどうしたんだ?』
「実はな、公園で裸の子供がベンチで寝てたんだよ……何とか保護出来ねぇか?」
『なんだとッ!?……分かった。今から迎えの車をそちらに向かわせる』
「サンキューな、おっさん……後、今そっちにマリアはいるか?」
『あぁ、今はちょうど翼と一緒の仕事を終えて帰ってきたばかりだが……』
「……実は、わたあめがいなくなった。多分この近くにいると思うんだが……とりあえず、あたしが子供を預けた後にわたあめを探すって言っておいてくれねぇか?頼む、おっさん……わたあめがいなくなったことをあまり本人に言えねぇんだ」
『……分かった。なるべく俺からも優しく言っておく』
『あぁ……あ、ありがと……おっさん』
あたしはおっさんにお礼を言った後に、そのままスマホの通話を切る。
……まさかこんなことになるとは思わねぇよなぁー……しかも、わたあめもいなくなっててこの広い公園の中を探さねぇといけねえし、どうしよ。
「……にゅぅ……お肉……」
「……寝言が肉って……一体この子供に何があったんだよ」
♬
「……んぅ…ッ、頭が痛い」
私はゆっくりと眠りから覚めて、体を起こす。
まぁ、多分体が痛いのベンチで横になっていたから仕方ないと思いながらゆっくり小さなあくびをする。
「……あれ?ここベッド?私はあの時ベンチで寝たはずなのに……ってここ何処?クリスはいないの?」
周りを見渡すと、そこは真っ白な部屋で公園ではないことがはっきりした。
……しかし、何かがおかしい……そう思って、私はベッドの下を見ると、私の体がある変化を起こしていた。
いや、正確には戻ったと言えば正しいのだろうか?だが今は──
「……に、人間に戻ってる……や、やったあああああぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!」
私は人間に戻っていることに気がついて、ベッドから立ち上がって何度もぴょんぴょんとジャンプする。
本来、もう戻れないと思っていた人間に私は戻れたのだ。
喜ばない方がおかしい……のだが、私はある違和感に気がついた。
「あはは、は……ってあれ?なんで視点が低い……い、いやまさか──」
私は急いで目で見える範囲の場所で自分の体の状態を確認する。
よく見れば、服は医療用の服だが、どう考えてもその服は小さく、しかも手足は通常の大人の手足よりも大分小さいことが分かった。
「……う、うそ。せっかく狐から人間に戻れたのに、今度は子供なのッ!?ど、どうしよう。わ、私……私?今自分のことを俺じゃなくて私って自分で言った?……まさか──」
私は急いで自分の象徴である私の私を手で触って確認する……無い。
「……な、無いッ!私の小さな私がなくなってるッ!しかも、よく見れば私の胸が膨らんでる。そ、そんな……」
私は急いで自分の胸を触って確認する。
自分の胸はマリアさんみたいにとてもたわわしてるとは言わないが、だいたいCぐらいの大きさと分かる。
これで、私もようやく自分の体の変化に全て気がつく。
「わ、私……女の子になったの……な、なんでよぉぉぉぉぉッッッッッ!!!!!」
次回幼狐、現在撫でられ中ッ!